道でライオンに遭遇したらどうする!?猛獣から学校のピンチまで、“もしも”に備える防衛マニュアル『いのちをまもる図鑑』

一家に一冊あれば安心!?万が一ライオンと遭遇したら…山で迷子になったり、学校帰りに地震が来たら…そんなありとあらゆる「いのちの危険」から身を守る方法が紹介された本を発見!思わず子どもがページをめくりたくなる仕掛けがいっぱいの一冊を紹介します。
「なんだかおもしろそう」子どもが思わず手に取る防衛マニュアル
ある日、わが家に届いた荷物を開封していると、「何が届いたのー?」と寄ってきた娘。カラフルでなんだかパンチの効いた表紙が見えると、引き寄せられるように「見せて」とねだりました。
届いたのは『いのちをまもる図鑑 最強のピンチ脱出マニュアル』(ダイヤモンド社)という本。池上彰氏を中心に、動物や防災・防犯、医療などの専門家が各章を担当して監修したユニークな防衛マニュアルです。

中には「ライオンと目が合った」など、サバンナにでも行かなければ起こり得ないような危険から、「スズメバチが飛んできた」「のどにアメが詰まった」「知らない人が話しかけてきた」という日常にありそうな危険、そして「学校でおならが出た」「いじめにあったら」など、子どもたちの生活に身近な内容まで、ありとあらゆる「危険」から身を守る方法が紹介されています。
ついページをめくってしまう仕掛けが満載

本を渡した瞬間から表紙のイラストに釘付けだった娘。普段は暇さえあればテレビやゲームに吸い寄せられる小学4年生ですが、いそいそと自分のくつろぎエリアに本を持っていき、数日のうちに最後まで読破してしまいました。
いつもはアニメを見ている時間帯に、自らこの本を開いて読んでいる姿が見られたのも印象的。一つひとつのテーマが短いページ数でテンポよく展開されていくので、短時間の読書を繰り返し、最後まで飽きずに読むことができたようです。
娘いわく、「表紙の絵がおもしろそうだなと思って開いてみたら、問題が書いてあったから思わず続きを読んじゃった」のだそう。たくさんの文字が並んでいる冒頭の「はじめに」は読まなかったものの、導入のマンガ部分で本の方向性を理解し、「ライオンに会うことなんてあるー?と思ったけど、動物園から逃げてきちゃうこととかあるかなと思って」と柔軟に想像しつつ、読み進めたのだそうです。

先日ハチに遭遇した際、思わず逃げ惑う私を尻目に、石のように固まった娘が「動かないほうがいいんだよ!」とアドバイスをくれる出来事が。どこでそんなことを知ったのだろう?と思っていたのですが、なんとこの本に「スズメバチが飛んできた」という項目があるではないですか!「しゃがんで岩のふりをする」という危険回避方法が書いてあり、まさにこれを実践したのだそう。

一番印象に残っているのはどこ?と娘に尋ねると、「クマに遭遇したら」というページとのこと。どうやらイラストが気に入ったそうです。さらに「やけどをしたら」という日常的にも役に立ちそうな項目も教えてくれました。
イラストが豊富でイメージしやすい!スルスル読めるから読書感想文にも
危険を回避する方法が1つではなく複数ある場合や、対処法がイラストと共に具体的でイメージしやすい説明がされているのも好印象だった様子。防災グッズなどもイラストで解説されているので「何それ?」と疑問を持つことなく理解でき、「親の手伝いもできるようになりそう」というありがたい感想も飛び出しました。
防災の心得など、実際に体験したことのない危険を子どもに教えるのは意外と難しいもの。説明をしていて「こりゃイメージができていなさそうだな」と感じることは多々あります。その点、本書は安全な避難経路をイラストマップで考えさせたり、アイテム説明にもそれぞれイラストでビジュアルが紹介されているため、子どもが状況をイメージしやすいようです。
専門家が監修しているので大人が読んでもタメになる内容。親子で読めば会話も弾み、より危険回避の方法を具体的に共有できそうです。文字量もしっかりあるので、読書感想文を書くのにも良さそう。短時間の読書を繰り返すのにも向いているので、長期休暇の読書習慣づくりやおでかけの際の移動時にも活躍しそうです。読書が苦手な子にこそおすすめしてみるのも良いかもしれませんよ。
書籍情報

【監修】池上彰/今泉忠明/国崎信江/西竜一
【文】滝乃みわこ
【イラスト】五月女ケイ子/室木おすし
【マンガ】横山了一/マンガ着彩:藤野コウ
【発行】ダイヤモンド社
【定価】1485円
企画・編集/&あんふぁん編集部、文/山田朋子
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