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【入学準備】年長でこれだけは準備しておきたい3つのこと
秋が深まってくると、園で小学校入学についての話が出てくるようになります。ここから年長のみなさんは、小学校に入学してから困ることがないよう準備を進める大切な時期。
今回は、元幼稚園教諭として、また小学生の息子がいるママとして「これだけは準備しておきたい」と思う3つのことをお伝えします。
自分の名前が読める・書ける
ひらがなの読み書きはできますか?
入学準備として、ひらがな練習に取り組んでいる家庭は多いと思います。
「まだ書けない」という場合は、練習は子ども自身が「楽しい」と思える方法で、文字に親しむことから始めてみましょう。
友達や先生など身近な人に手紙を書いたり、短い絵本を自分で読んだり。また1日5分~10分の子どもの飽きない程度、決まった時間に文字のワークに取り組むのもよいですね。
しかし、幼稚園児は文字の左右が逆になってしまったり、書き順がめちゃくちゃだったりしがち。
それを親が指摘しすぎると、「勉強がつまらない」と思ってしまうことも。ひらがな・カタカナは1年生になって一文字ずつ書き順の勉強をします。そのため入学前には完璧でなくてもOK。文字に親しむことを大切にするのがいいと思います。
できていることを褒めて、子ども自身が書くことを楽しめるようにしてあげましょう。
自分の名前だけは練習しておきたい
ひらがなすべてをマスターする必要はありませんが、自分の名前だけは読み書きができるようにしておくほうがいいと思います。
下駄箱やロッカー、持ち物など、自分の名前が読めないとわからなくなってしまうことも。
また、自分の名前を書く機会も多いので、苗字と名前の両方を、誰が見ても読めるように練習しておいた方がよいでしょう。
小さな枠内に書く練習もしておくと安心です。
着替えがスムーズに一人でできるように、たたんでしまう練習
着替えは素早くできていますか?
もし苦手な場合は、これからの半年間で練習しておくとよいですね。
衣類によってはピタっとしていて脱ぎにくいものもあるので、そんな時は「先に手を抜いてから頭を抜く」などのコツを確認するだけでもスピードアップします。
どうしても時間がかかる子には、入学までに着替えやすいゆったりした衣類を揃えてあげるのもいいと思います。
また、小学校では脱いだ服が裏返しになっているのを表に返してから、たたんでお着がえ袋にしまうことも必要です。
グチャグチャのままにしておくと、袋への出し入れや着る時に手こずり、着替えが遅くなってしまいます。
着替えが遅くなり焦るために、体育のある日は学校がユーウツという話を聞くこともあるので、入学後困らないよう、普段から朝脱いだパジャマをたたむ練習をして習慣化しておくとよいですよ。
ママに頼らず、明日の用意を自分でする
翌日の園の用意は、自分でしていますか?
ママがすべてやっている場合は、少しずつ1人でできるようにしていきましょう。
幼稚園では園で必要な持ち物を事前に手紙で親に伝えていますが、小学校では必ずしもそうでないことも。
前日の連絡帳に書いてあっても、読んだ親は「何に使うの?具体的にどんなもの?」と疑問だらけに。子ども自身が理解していないと困る場面があるのです。
そのため、「ママが用意してくれるから大丈夫」と思っている子は要注意! 今から対応が必要です。
幼稚園でも先生は子どもたちに、次の日の持ち物や予定をお話しています。
ママは持ち物を知っていても、「明日の準備は大丈夫?」と聞いて、子どもから必要な持ち物を言ってくるのを待つようにしましょう。
園で先生の話を聞いていないと「わからない」ことも。そのような場合は、忘れ物をして自分が困る、という体験をするのもいいと思います。
その際、先生に「自分で持ち物を準備できるように練習している」ということを話しておくと、園でも「忘れ物をしないようにするにはどうしたらいいかな?」と改めて話をしてくれるなど、協力してくれるはずです。
入学までに自分から「今度〇〇を使うから、用意しておいてね!」と言えるようになると◎。
小学校が楽しみなる声かけを!脅しはNG
小学校では初めてすることがたくさんだからこそ、「苦手」「困った」をなくして、楽しくスタートできるように準備しておきたいですね。
上記3つのことはぜひ身につけてほしいのですが、できていないときに、「そんなんじゃ小学生になれないよ!」と脅すのはNGです。
「さすがもうすぐ小学生!」「かっこいい!」と誉めながら、親子でワクワク気分を共有して、入学準備を進めてほしいと思います。