子育ての“イラッ”“モヤッ”を手放すには?悩みが軽くなるモンテッソーリ流ヒント集

子どもが泣き止まない、イヤイヤが続く、パートナーに気持ちを分かってもらえない…。子育てをしていると、どうしても「イラッ」「モヤッ」とする瞬間があります。誰もが通る“あるある”な悩み。そんな気持ちに寄り添い、ラクに手放すヒントを与えてくれるのが、モンテッソーリ教師あきえさんの新刊『あるある お悩み別 子育ての“イラッ”“モヤッ”を手放す本』です。具体的な事例をもとにしたアドバイスとマンガ解説で、読んだその日から実践できる、一冊を紹介します。
子育ての「イラッ」「モヤッ」は誰にでもある
「なんでこんなにイライラするんだろう」「本当はこんなに怒りたくないのに…」そんな気持ちは、子育て中なら誰もが通る道。でも実はその“イラッ”や“モヤッ”は、ちょっとした視点や考え方を変えるだけでぐっと軽くできます。本書では、泣きやイヤイヤ、食事やしつけ、さらにはパートナーとの関係まで、日常で起こる“あるある”なお悩みに寄り添いながら、イライラした自分を責めるのではなく、自分を見直しながらラクになるヒントを紹介しています。
モンテッソーリ流の「子ども」の見方とは?

子どもには「自ら育つ力がある」と、モンテッソーリ教育では考えています。「そろそろ○○できるようになりなさい」と言わなくても、子どもは自分を発達させていきますよね。私たち大人は子どものことを「しつけをしなくては」「しっかり育てなくては」と思ってしまいがちですが、必要以上に責任を抱えなくても大丈夫!子どもは発達のゴールである「自立」「自律」に向けて進んでいくのです。その主役はあくまでも子ども。そのため、私たち大人にできることは、子どもを知ること。子どもを尊重すること。子どもを信じること。子どもの育ちを支えること。これらが大切なのです(書籍12ページより)。
子どもの「敏感期」を知って、環境を整えよう

「敏感期」とは、特定の力を獲得するために、ある物事に強い関心やエネルギーが向かう、限られた時期のことです。例えば、壁を触りながら歩くのも、0〜4歳ころの感覚の敏感期の一例。これは、自分の感覚器官で得た情報を正確に区別できるようになるためにあらわれるエネルギーです。
「なんでこうなの?」と感じていた子どもの行動や言動も、子どもの「敏感期」を知ることで対応しやすくなります。発達や成長に合わせた環境を少しずつ整えていくことができれば、親も安心して子どもと向き合えます。
子育ての困ったシーンをすっきり解決!実践的アドバイス集
本を読んでいると、思わず「そうなの!」「うちも同じ!」と、イラッやモヤッに共感することばかり。マンガつきでわかりやすく解説されているので、具体的なシーンもすぐにイメージできます。
年齢別になっていて、成長段階ごとの悩みにしっかり対応できる!

子どもの「泣き」や「ぐずぐず」に、急いでいる時や心に余裕がない時ほど、ついイライラしてしまうもの。するとお互いに嫌な気持ちになり、悪循環に陥ってしまいます。そんな時でも、本質を意識して対応や声かけを少し変えるだけで、うまくいくことがあります。あらかじめ対応のパターンを知っておくだけで、気持ちに余裕を持てるようになります。
「叱る」から「伝える」へ。声かけの意識を変えるだけでラクになる

声かけのサンプルを読んで、「あ、これ普段言ってる…」とハッとする人も多いのではないでしょうか。マンガと具体的なフレーズ例がセットで紹介されているので、場面をイメージしながら声かけのコツを学べます。つい叱ってしまったり、叱っているつもりはなくても、子どもには強く響いてしまうこともあります。だからこそ、伝え方を知るだけで、親子の信頼関係を育むことにもつながります。
視点や考え方を変えて、子育てをもっと楽しく!
子育てをしていると、「どうしてこんなにイライラするんだろう」と自分を責めてしまうことがよくありますよね。本書では、そんな気持ちを否定するのではなく、読者の気持ちに寄り添いながら視点や考え方を少し変えてみるヒントを教えてくれます。
「子どもが泣くのはわがままだからではなく、気持ちを表現しているから」そんな風にとらえ直すだけで、イライラは軽くなります。一呼吸いれて自分の気持ちを整えることができれば、子どもへの向き合い方もやわらかくなり、日常のやりとりがスムーズになります。ほんの少しの工夫で、子育てはもっとラクに、そして楽しくなる。読後には、そんな前向きな気持ちを実感できるのではないでしょうか。
『あるある お悩み別 子育ての“イラッ”“モヤッ”を手放す本』

著:モンテッソーリ教師あきえ
出版:小学館
価格:1760円
本書では、「甘やかしすぎているかも?」「しつけは何歳から、どこまで必要?」「パートナーが話を聞いてくれない」など、子育て中によくある“モヤッ”とする悩みにも答えてくれます。まるで子育ての参考書のように、繰り返し読み返したくなる一冊です。読んだ後には「そうすればいいんだ!」と心が軽くなり、子どもとの時間をもっと前向きに楽しめるようになるはずです。
企画・編集/&あんふぁん編集部、文/やまさきけいこ
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