小学1年生が自分でできる!動く工作 3選で自由研究はばっちり
楽しいことがたくさん詰まった夏休み。子どもの好奇心や創造力がぐんと広がる特別な時間でもあります。この機会にひとつの作品を作り上げることは、子どもを成長させる貴重な経験になります!
今回は小学1年生くらいの子どもが、自分の力で作成可能な手軽な工作を紹介します。どれも「動く」要素が含まれているので、仕組みについても考えるきっかけになりますよ。
ゴムの力でコトコト進む!紙コップ人形
ゴムが伸縮する力を利用して動く人形です。
<材料>
・紙コップ・輪ゴム・不要な乾電池・ビニールテープ・ハサミ
その他、デザイン用のカラーペンや折り紙などを適宜
<作り方>
1.紙コップの口部分に2か所(対面する位置で)、1cmほどの切り込みを入れます。
2.不要になった乾電池に、ビニールテープで輪ゴムを貼り付けます。
3.紙コップの切込みに、輪ゴムを挟みます。
4.輪ゴムを挟んだ切込みを外側に折り、ビニールテープを貼って留めます。
5.紙コップにイラストを描いたり、折り紙を貼り付けたりして、コトコト人形の完成です!
電池をグルグルと回してゴムをねじってから、電池がセットされている方を下にして紙コップを置くと、ねじれたゴムが戻ろうとする力で、紙コップが動きます!!
乾電池の他、スーパーボールなどを利用しても作ることができます。
ゴムをねじる回数が多いか少ないかによって、人形が動く距離が違ってきます。たくさんねじると戻ろうとする力も大きくなることに気づくことで、ゴムの伸縮する性質を一歩踏み込んで知ることにつながりますね。
風を捉えて回る!紙コップ風車
紙コップや割り箸など身近な材料を組み合わせて、手軽に作れる風車です。
<材料>
・紙コップ・割り箸(2膳)・輪ゴム・画びょう・きり・ハサミ
その他、デザイン用のカラーペンなどを適宜
<作り方>
1.紙コップの口を6等分し、底に向かって切込みを入れます。
2.6つの切込み全て、斜めに折ります(下図青線が折り線)。
3.紙コップの底の中心に、きりで穴を開けます。
4.割り箸1膳と、半分の長さの割り箸1本を用意し、1膳の割り箸の裂け目に、半分の長さの割り箸を挟み込みます。挟みこむ位置は、全体の1/3のところ。
5.挟んだ部分に輪ゴムを引っ掛けてから、ゴムをぐるぐると回し(交差させたりしながら)、最後はゴムを引っ掛けて留め、挟んだ割り箸をしっかりと固定します。
6.「3.」で開けた、紙コップの底の穴に画びょうを挿し、反対側から出てきた画びょうの針を割り箸の先に挿し込みます(下図参照)。
割り箸に画びょうを挿し込む際は、勢いよく力任せに押し込むと、割り箸が割けてしまいます。画びょうを回しながらゆっくりと挿し込みます(怪我をしないように注意してください)。
7.風車の羽の部分にペンなどでデザインを加えたら完成です。
紙コップと割り箸を画びょうで固定する際、画びょうが垂直に挿さっていなかったり、きつく留めすぎていたりすると、うまく回りません。また、羽を曲げる角度が緩すぎても回り難くなります。
うまく回らないときは、諦めずに「どうしたら、回るようになるか」を考えてみましょう。試行錯誤しながら修正するという行為は、作品を制作する工程以上に大きな学びを与えてくれます。単純な仕組みだからこそ、失敗と向き合い成功につなげることができますよ。
その他、風車の羽のどの部分に風を当てるとよく回るか、羽のデザインは静止しているときと回っている時で見え方にどのような差が生じるか、など、様々なことに気づかせてくれます。
上下に動く!紙皿ヨーヨー
一旦回り始めた紙皿が、回り続けようとする力で上下運動を繰り返すヨーヨーです。
<材料>
・紙皿(2枚)・ペットボトルのふた(2個)・たこ糸(80cmくらい)・ビー玉・ビニールテープ・両面テープ・ハサミ
その他、デザイン用のカラーペンなどを適宜
<作り方>
1.たこ糸の片方に、端から3cmくらいのところで結び目を作ります。もう一方の端は、指が入れられるくらいの輪を作ります。
2.ペットボトルのふたの1つにビー玉、もう一方にタコ糸の結び目のある端を入れ、ふた同士を合わせて境目にビニールテープを巻いてくっつけます。
3.ペットボトルのふた(2つとも)に両面テープで紙皿を貼り付けます。
※貼り付けるのは紙皿の裏側の中心
4.両面の紙皿にカラーペンなどでイラストを描くなどしてデザインしたら、紙皿ヨーヨーの完成です!
たこ糸をペットボトルのふたにぐるぐると巻き付けてから手を放すと、巻き付けた糸が緩み紙皿が下に動きます。その後、再び糸がペットボトルのふたに巻きついて、紙皿が上に上がってきます。
たこ糸が伸び切ったところで、糸を少し上に引っ張り上げるようにすると、再度巻き付きやすくなり、上下運動を長く続けることができますよ。
紙コップ人形・紙コップ風車・紙皿ヨーヨー、どれも身近な材料を組み合わせて手軽に作ることができます。
「ゴム」・「風」・「重力&慣性の法則」など、何が力となって動いているのか、また、その動力をうまく働かせるにはどうしたらいいか、実際に作って動かしてみることで、実体験として学んでみましょう。
<文・写真:フリーランス記者 又多 実千恵>