第3子を妊娠中のタレント・鈴木あきえさん 妊娠期ならではの「食のマイブーム」とは

先日、第3子の妊娠を発表した鈴木あきえさん。妊娠期ならではの“食のブーム”とは?また、子どもとの日々の食卓でいちばん大切にしていることや朝ごはんの工夫、好き嫌いを越える“味見作戦”や秋の食事事情など、今日からマネできる、食にまつわるヒントを伺いました。
現在第3子妊娠中!食事は“ゆるく無理しない食生活”で心地よく
次々と訪れる、妊娠期ならではの食のマイブーム
この度、新しい命を授かりました。今は安定期に入り、おなかの中でポコッポコッと動く赤ちゃんにやさしく話しかける息子や娘の姿に、心がふわっと温かくなる毎日です。
今回の妊娠では、これまで以上に食欲が気まぐれなんです。1人目のときはつわりもほとんどなく、2人目は胃の圧迫による軽い胃もたれくらいでしたが、3人目の今回はだるさや食欲の波、イライラもあって…。とにかく食のブームが次々と訪れています。
パクチー、みたらし団子、ドライあんず、葉野菜、ホットケーキ。一度ハマるとそればかり食べたくなることも。反対に、大好きだったコーヒーはまったく受け付けなくなってしまいました。体重管理には気をつけつつも、「今はこういう時期なんだな」と受け止めています。
1人目のときは食事の管理を徹底していましたが、助産師さんから「そんなに気にしなくても大丈夫」と声をかけてもらった経験がありました。そのこともあって、2人目以降は少し肩の力を抜いて過ごすように。今回も“無理をしない”ことを心がけています。
「楽しい」を優先!わが家の食卓ルール
注意ではなく「コール&レスポンス」方式で楽しく伝える
食事って本来は楽しくて、おいしくて、ハッピーな時間のはず。けれど一時期は「立たないで!」「クチャクチャしない!」と注意ばかりになってしまい、私自身が疲れてしまうこともありました。そこで改めて「楽しく食べることを大事にしよう」と、自分の中で指針を立て直すようにしたんです。
わが家の食卓でいちばん大切にしているのは、栄養バランスやマナーよりも「楽しい時間を過ごすこと」。園や学校ではしっかりルールを守っているようなので、家庭では少しゆるめでもいいかなと思っています。
もちろん、どうしても注意が必要なときもあります。そんなときは「コール&レスポンス」方式を取り入れるのがわが家流。「(食べるときは)顔を前に?」と声をかけると、子どもたちが「出す!」と答えて自然に姿勢を直すようになりました。注意ではなく、合言葉のように楽しく伝えるのがポイントです。
好き嫌いを乗り越えるためのひと工夫
好き嫌い対策として、まずは定番の「工夫して混ぜる」作戦。苦手な野菜はみじん切りにしてハンバーグに入れたり、カレーをミキサーにかけて具が見えないようにしたりしています。ホテルのカレーのように野菜を煮込んで溶かし込み、最後にエビなどの好きな具を足して仕上げるのもおすすめです。
そんな中で、わが家の子どもたちに特に効果があるのは「味見作戦」。できたてのタイミングで「ちょっと味見してくれない?」と声をかけると、苦手な食材でも不思議と「おいしい!」と口にしてくれることが多いんです。
食卓にそのまま緑の野菜を並べても手をつけないのに、味見ならパクッと食べてくれる。小食の子どもに対しては「味見の方がいっぱい食べるじゃん!」と思うこともしばしばです。特別感があるからなのか、楽しいようで、苦手克服のきっかけになっています。
“4択朝食”と“小分けストック”で毎日のごはんをラクに
脱マンネリ!わが家の朝ごはんアイデア
朝はあまり凝ったものを作りたくないので、わが家では「お餅・コーンフレーク・おにぎり・パン」の4択から子どもに選んでもらっています。選択肢があることで飽きずに済み、毎日の朝ごはんがちょっと楽しくなるんです。
忙しい朝に頼りになるのが「お弁当ストック」。時間のあるときにベーコンやスクランブルエッグをまとめて作り、小分けにして冷凍しておきます。朝はパンにベーコンと卵、あるいはウインナーと卵を組み合わせてチンするだけ。ちくわなど“出すだけおかず”を添えれば、手早く用意できます。さらに、フルーツは必ず一品添えるのがわが家のルール。私自身も食べたいので、時間がないときはバナナジュースにして手軽に取り入れています。
こうしたお弁当用の冷凍ストックは、忙しい朝を助けてくれる強い味方。実はこれ、「忙しい日のごはん作り」にも大活躍しているんです。
忙しい日はストック&冷凍麺で簡単ごはん
野菜を刻んでつくね風にしたものをたくさん作って小分け冷凍したり、アジの唐揚げを一か月分まとめて仕込んだり。そうしたストックを組み合わせて解凍するだけで、毎日違うお弁当が完成します。まるでパズル感覚で準備できるのがポイントです。
このストック術は夕飯にも活用できます。たとえば帰りが遅くなる日は、お弁当用に作ってあったブリの唐揚げを温め、ご飯とサラダを添えるだけ。ストックがあるだけで「今日はどうしよう…」という不安がぐっと減ります。
さらに、もうひとつの心強い味方が冷凍麺。わが家は麺類が大好きなので、冷凍ラーメンや冷凍うどんを常に冷凍庫にスタンバイさせています。冷凍うどんにサバ缶(味噌味や醤油味)を汁ごと加え、白菜や小松菜、人参などの残り野菜をざくざく入れてレンジで温めれば、混ぜうどん風の一皿に。手軽なのにとても美味しく、栄養もしっかり摂れます。骨を気にしなくていいのもサバ缶の良さ。卵を加えればさらにボリュームも栄養もアップします。忙しい日の夕飯にはもちろん、一人ランチにもおすすめのレシピです。
お手伝いから収穫まで、親子で広がる食体験
キッチンデビューは“サラダ担当”から
最近、下の子が料理に興味を持ち始めました。とはいえ、子どもと一緒に料理をすると時間もかかるし散らかることも多く、親にとっては少し大変ですよね。そんなときにおすすめなのが“サラダづくり”。火も刃物も使わずにできる「カニカマを裂く」「キュウリをスライサーで薄切りにする」「コーンをのせる」といった簡単な作業です。自分で作ったものは格別のようで、お兄ちゃんも「妹が作ったなら食べてみようかな」と、自然と手が伸びます。
秋の実りを食卓へ!わが家の定番ごはん
そして秋の楽しみといえば、やっぱり季節のごはん。今年も“栗さつまいもおこわ”を作りました。市販の栗おこわの素に、収穫体験で掘ったさつまいもを加えるのがわが家の定番。自分たちで収穫した食材を食卓にのせると、子どもたちの「食べたい!」気持ちもぐんと高まります。そんなふうに、わが家では親子で一緒に秋の味覚を楽しんでいます。
取材・文/やまさきけいこ



























