もうすぐ1年生!就学時健診でママが準備&確認しておきたいことチェックリスト

もうすぐ1年生!就学時健診でママが準備&確認しておきたいことチェックリスト

小学校の先生の経験者であり、自身もママとして子育てに奮闘する4人によるリレーコラム「ママ先生といっしょ」。先生目線で、ときにママの目線で。入学準備や、入学後の困りごとや悩みの解決方法の糸口を探ります。苦しいことがあっても、笑顔で突き進めるヒントが見つかるかも!

10〜11月頃、多くの学校で就学時健診が行われると思います。初めて校舎内に入る子が多いと思いますが、次に校舎内に入れるのは半年先の入学式、ということもあり得ます。ですので、就学時健診前から確認しておきたいことをリストにしてみました。

当日、繊細なわが子はまさかの…

私は、長女が就学時健診のときに後悔したことがあります。それは、「そもそも学校とはどういうところか、今日は何をするのか」ということをしっかりと説明していなかったということです。前日伝えたつもりだったのですが、不安や緊張もあり、あまり聞けていなかったようでした。私も「本人がちゃんと分かっているかどうか」を確認せずに当日を迎えました。 お友達と一緒に学校に向かいましたが、その時は楽しそうにしていました。

ところが、体育館に到着した途端、娘の表情が曇りました。時間になり、校舎内を周りましたが、検査に並んでいるうちに顔色が悪くなり、急に「吐きそう…」としゃがみこみました。トイレに行き、咄嗟にビニル袋を差し出すと、嘔吐。驚きました。先生に対応していただき、少し休みました。しかし、また嘔吐。長女のことを考え、もっと前からしっかりと就学時健診について伝えておくべきだった、と反省。

就学時健診前日までに確認しておきたいことリスト

長女は繊細なところがあり、こういう場面では緊張や不安を強く感じるところがある子です。私は、前日までに以下のことをしておけばよかった、と後悔したので、もしよければ、お子様や状況に合わせて、以下のことを参考にご準備いただくのはいかがでしょう。

□就学時健診よりも前に学校への道のりを歩く(場所見知りがあるお子様は特に)

「学校」「就学時健診」とはそもそも何か、伝えておく

前日は早めにお風呂に入って、早めに寝られるようにする

明日就学時健診があることを伝える(怖くないよ、大丈夫だよと安心できるように)

「就学時健診って何?」と聞きいてみる

ハンカチやティッシュを、本人のお気に入りのものにする

着替えやビニル袋を用意しておく 

就学時健診当日、確認しておきたいことリスト

いよいよ、当日です。朝の様子を伺い、タイミングが良いところで就学時健診の日であることを改めて伝えます。そして、以下のことができるか、お子様の様子を見られるといいなと思います。※できなくても問題はありません。

□学校のトイレが使える(使い勝手が分かるか、1人でできるか、怖がらないか)

呼ばれたときに返事ができる

□質問に受け答えができる

健診前後「よろしくお願いします」「ありがとうございました」と言える

初めて会う先生を怖がらずに健診が受けられる/挨拶ができる

静かに待てる

座って待つとき姿勢を保てる

落ち着いていられる

順番を守れる

歯科検診で口を大きく開けられる

目や耳、口を触られても問題ない

緊張で泣くことがない

できなくてはいけないこと、ではありません

 上記は「確認したいこと」であって、「できなくてはいけないこと」ではありません。全部完璧にしなければ、と焦ってしまうと、かえってお子様の成長のペースが乱れるかもしれません。「今はまだできないんだな」「こういう一面があるんだな」と確認できればいいのです。初めての場所、人、物です。緊張したり不安になったりして普段の様子とは異なるのは自然なことです。「大丈夫、1年生になった時にまた来るからね。楽しみだね。覚えておこうね」と穏やかに声をかけてあげてください。

半年後に、さらに成長しているお子様と、入学への期待を高め楽しみにして欲しいと思います。そして、「就学時健診で来たよね。覚えてるかな?大丈夫だよ」と安心させてあげてください。

ライター

ママ先生りな先生の画像

ママ先生 りな先生

りな先生こと平野里那(ひらのりな)。元小学校教諭。小1、年中の姉妹のママ。4年半の育休後、高学年を担任しながら家族も大切にして人生を楽しめるママ先生として過ごし、Instagram(@rina_mama_sensei)にて仕事と家庭の両立のコツを発信。現職中に「先生がママ先生になったら読む本」を共著で出版。読売新聞「♯30代の挑戦」掲載。現在は300人を超える「ママ先生の会」を運営しつつ、ママ先生、ワーママを対象にコーチングを軸においたスクールを経営。

学び・遊び・教育:新着記事

電子書籍

幼稚園児とママ・パパの情報誌

親子の保育園生活を応援する情報誌