提供:チャレスポ!TOKYO 運営事務局

「できた!」を見守る時間が、家族の宝物に。美馬アンナさんが語る、子どもの「やってみたい」を応援する子育て

モデル・俳優として活躍しながら、元 プロ野球・千葉ロッテマリーンズ投手の美馬学さんを夫にもち、6歳の長男と2歳の長女を育てる美馬アンナさん。長男の叶(りた)くんは、生まれつき右手首から先がない「右手首欠損症」があります。SNSでも公表し、「できないことより、できたことを見つけたい」と前向きに子育てに向き合う姿が、多くの共感を集めています。今回は、そんなアンナさんに、日々過ごす中での子どもとの向き合い方や、子どもを見守る上で大切にしていることを聞きました。
子どもの「できるかな?」に寄り添う日々

美馬アンナさんと、長男の叶くん(6歳)
普段、お子さんとはどんなふうに体を動かして遊んでいますか?
アンナさん:家の中では戦いごっこをしたり、外ではパパとキャッチボールや縄跳びをしたりしています。縄跳びは、パパが手にテープを巻いて支えを作ったり、持ち方を変えてみたりしながら、毎日少しずつできるようになりました。「昨日より多く跳べた!」と楽しそうな姿を見ると、私もうれしくなりますね。
「うちの子にできるかな?」と不安になったことはありますか?
アンナさん:キックバイクは両手でハンドルを握れない分、最初は安定しづらくて、本人も怖がっていました。周りの友達がどんどん乗れるようになる中で、うまくいかず「やりたくない」と言うことも。私もその姿を見て、「うちの子には難しいのかな」と思ってしまって…。
でも少し時間を置いてから、パパと一緒に話し合って、ハンドル部分を工夫してみたんです。滑り止めを巻いて、手が横にずれないようにしたら見事にフィットして、その瞬間から一気に「やりたい!」の表情に変わりました。
子どもの「できた!」を見逃さず、一緒に喜ぶ時間
お子さんが「できた!」と笑顔になった瞬間で、特に印象に残っていることはありますか?
アンナさん:やっぱり、キックバイクでうまく走れた日のことですね。あの時は、息子が突然「今、やってみたい!」って言い出して。もう日が暮れていたのですが、その気持ちを大事にしたくて、パパと3人でマンションの周りをぐるぐる走ったんです。
私は動画を撮りながら、うれしくて泣いてしまって…。あの時の笑顔は、今でも忘れられません。小さな「できた」って、子どもにとっても、親にとっても、すごく大きな出来事だと思います。

キックバイクでうまく走れた時の写真。6歳になった今は、自転車にも乗れるように
その「できた!」の瞬間を、普段どのように見守っていますか?
アンナさん:何かがうまくできた時、「すごいね!」と褒めるだけではなくて「どうやってできたの?」と聞くようにしています。そうすると、「こうやったらバランス取れたんだよ」「もういっかい、やってみようかな」と、自分から言ってくれるんですよね。
「できた」という結果を一緒に喜ぶのもうれしいけれど、その途中の工夫や気付きを一緒に話せると、次の「やってみよう」につながる気がして。なるべく、そういう会話を大事にしています。
子どもの一歩を応援するための、親としてのサポート
これからも、お子さんと一緒にやりたいスポーツはありますか?
アンナさん:スキーは毎年行っています。私も小さい頃からやっていたので絶対やらせたかったことの一つだったんです。足を使うスポーツなので、息子のハンデも関係なくできるスポーツだと思っています。

2歳の時にスキーに行って、今では一人で楽しそうに滑っているという叶くん
子どもの一歩を応援するために、どのような考え方が大切だと思いますか?
アンナさん:私たち親が「できないかも」と思うことでも、実際はちょっとした工夫とサポートで、子どもはちゃんと「できる」にたどり着くんですよね。なので、夫婦でいつも「どうしてあげたらいいか」「どんな工夫ができるか」と考えるようにしています。息子の「やってみたい!」という気持ちを止めないことが、親としての一番のサポートだと思います。子どもたちがいろんなことを安心して体験できる場や、きっかけをつくってあげることは大切ですよね。
「やってみたい!」を応援。そして「知ること」で世界は広がる
障害のある人もない人も、誰でもパラスポーツを体験できるイベント「チャレスポ!TOKYO」が1月に東京で開催されます。どのようなことに期待しますか。
アンナさん:ちゃんと案内や誘導をしてくれるスタッフさんが常駐していて、その競技のことをきちんと教えてくれる人がいる。そういう安心感があるのは大事だと思いました。初めての場所やスポーツは、それだけで緊張したり不安になったりすると思うんですけど、サポートがあると「やってみようかな」って思えるんですよね。
体験することはもちろん、それ以上に「知ること」も重要だと思っています。例えば、人のことを知るとか、その人がどんな思いで生きているかを知るって、とても大切なことですよね。ただ「やってみる」だけではなくて、「こういう人が関わっているんだ」「こんな背景があるんだ」と理解できることで、世界の見え方が変わると思うんです。
息子の障害についても、私自身が知らないことで不安になったり、怖くなったりした経験がありました。でも、調べて知っていくうちに、「あ、こうすればいいんだ」「こういうサポートもあるんだ」って前向きな気持ちになれたんです。
たくさんの人にとって「知る」きっかけになって、誰もが安心して「やってみたい!」と思える場が広がっていくといいですよね。
うまくいかなくても前向きに。成功体験を重ねて、親子で成長
子どもの「やってみたい!」という気持ちを応援したいと思うママ・パパに、伝えたいことは ありますか?
アンナさん:私も最初の頃は、落ち込むことが多かったです。障害の有無にかかわらず、子どもの「できるかも」という気持ちを大きくできるのも、無くしてしまうのも親なんですよね。
だからこそ、親がどんな気持ちで見守るかがすごく大切だと思います。「この子には無理かも」と決めつける前に、「じゃあどうやったらできるかな?」って一緒に考えてみる。たとえうまくいかなくても、「この方法は合わなかったんだね」「じゃあ次のやり方を考えよう」って切り替えていく。その積み重ねが、子どもの自信にも、親の勇気にもつながっていくんだと思います。
少しずつでも前を向けば、親子で一緒に成長していける気がします。

親子でパラスポーツ参加
体験型イベント
「チャレスポ!TOKYO」に
行ってみよう!
誰でも楽しめる参加型スポーツ
イベント「チャレスポ!TOKYO」

パラリンピック・デフリンピック競技やレクリエーションスポーツなど、さまざまなスポーツを気軽に体験できる特別な一日。障害の有無にかかわらず、子どもから大人までが一緒に体を動かす楽しさを味わえるイベントです。
会場には案内・誘導スタッフやパラスポーツアドバイザーが常駐しているので、スポーツが初めての人でも安心。その場で競技について学んだり、体験のコツを聞いたりと、誰もがスポーツを楽しみ、知る体験ができます。

昨年のイベントの様子。「ブラインドサッカー®」(左)や、「ふうせんバレーボール」(右)をはじめ、13のスポーツが体験できます
他にも、「ボーネルンドからだ遊び」や「車いすバスケットボール」など、親子で参加できるプログラムも充実。さらに、アスリートやゲストも登場し、見て・聞いて・体験して楽しめるコンテンツが盛りだくさん!
1日を通して、「やってみたい!」がきっと見つかるはずです。
「チャレスポ!TOKYO」概要
- 開催日時
- 2026年1月18日(日)10:00~17:00
- 会場
- 東洋大学赤羽台キャンパス(最寄り駅:JR赤羽駅)
- 主催
- 東京都/東京都障害者スポーツ協会
- 参加費
- 無料
問い合わせ先
チャレスポ!TOKYO 運営事務局
TEL:03-4400-2706 受付時間 10:00~17:00(土日祝を除く月~金曜日)
メール:info@challe-spo2026.com
※下記の期間は、各種問い合わせ対応業務を休業します。期間中に受信したメッセージは、2026/1/5(月)以降に順次対応します
【年末年始休業期間】2025/12/27(土)~2026/1/4(日)
提供:チャレスポ!TOKYO 運営事務局

























