じっくり考えすぎて会話に入れない…うまく会話に入るコツ、しばぴーが教えます

じっくり考えすぎて会話に入れない…うまく会話に入るコツ、しばぴーが教えます

芸人300組にネタを提供してきた作家「芝山大補」さんこと「しばぴー」が、お笑い芸人が使っているコミュニケーションの技術を伝授し、お子さんや保護者のコミュニケーションの悩みに答える『教えてしばぴー!人生が楽しくなる「コミュ力」レッスン』。今回のお悩みは…?

case. 今回のお悩み

息子はじっくり考えてから話すタイプで、話し出すタイミングが悪く、人の話をさえぎってしまったり、結局話し出せないことがあります。うまく会話に入るコツはありますか?

質問ありがとうございます。

考えずに話す人は、ついつい失言したりして人を傷つけてしまいます。でも、じっくり考えて言葉を選んでいるお子さんはそんな心配なさそうですね。まずはそんなすてきなところを褒めてあげたいです。

とはいえ会話で話せないのはかわいそうなので、なんとかしばぴーが解決案を出したいと思いますね。

なぜ話をさえぎってしまうのか?

さて、まずは「なぜ、人が話している時に話し出してさえぎってしまうのか?」から考えていきましょう。これの原因として考えられるのは「自分が何を話すのか?」に意識が向きすぎていて「人の話をあまり聞いていないこと」だと思っています。

例えば、車の運転で想像してみてください。人が話しているのに話し出して遮ってしまうのはいわば衝突事故です。会話はビュンビュン通っている車と車の間にタイミングよく入っていくようなもの。このとき大切なことは車の状況をしっかりと見ることですよね。でも、お子さんは「自分がこの後どこに向かうのか」と考えています。それでは当然事故を起こしてしまいます。

なので、こういう場合は「自分が何を話すのか」よりも「人の話をしっかり聞く」ことが大事です。それは車の状況に目を向けていることでもあります。そうすればタイミングがわかり、話の衝突は起こらなくなるはずです。

あとは人の話を聞いていないと「大体この話はこの辺で終わるなぁ」の見立てができません。また話を聞いていれば「今、話が完結しそうだから話し出す準備をしよう」と心構えもできます。

まとめると、お子さんは「自分が何を話すのか?」に意識が向きすぎていて話を聞いていないから話し出しのタイミングがわからなくなっているのでしょう。解決策としてはまずは「話を聞くこと」です。ただし、聞いてばかりだと話せません。

「聞く」と「考える」を同時に行う

お笑い芸人は人の話を聞きつつ、もう一方で「何を話そうかな〜」と考えたりしています。つまり、会話が上手い人は同時並行で「聞く」と「考える」ができるということです。

この辺は経験による部分が多いと思うので、まずは話を頭の中ですぐ見つける練習をしましょう。じっくり考えないと話せないのは、話がまとまらなかったり「何を話せるか?」を探しているから時間がかかっているのだと思うんです。

「話をまとめる力」「話を探す力」を鍛えるなら日記がオススメ!

「話をまとめる力」「話を探す力」これらを鍛えるために僕は日記をオススメします。日記では日々の心が動いたことを書きます。そのため「1日を振り返って何があったのか?と話を探すこと」と「そのできごとをまとめること」をしなければいけません。なので、日記は「話を探す力」「話をまとめる力」どちらも鍛えることができるのです。

お笑い芸人は日記ではないのですが、「おもろいできごと」や人によっては「悲しかったこと」や「気になったこと」まで常にメモしています。こうした「おもろいできごと」「悲しかったこと」「気になったこと」はいろいろな場面で話題になりやすい話だからです。芸人はこうしたことを日々メモしてるのでそういう話になったときに即座に会話ができるんです。

お子さんもまずは日記から始めて「話を探す力」「話をまとめる力」を鍛えてみることから始めましょう。そうすれば、じっくりと考えずとも話せるようになると思います。

「雑学」もオススメ

あとは「雑学」を学ばせることです。例えば、スイカの雑学で「日本すいか割り推進協会がある」と覚えれば、会話でスイカの話題になったときに「あの雑学を話そう」と話し出すことができます。

雑学は蓄積するものなので、どんどん話せる話が増えていくし雑学は話出しのキッカケがハッキリしています。ですので息子さんには相性の良いものになるかなと思います。いろいろな雑学を一緒に学んで会話で話せるようにしていきましょう。そうすればきっと会話でもポンポン話せるようになりますよ。頑張ってくださいね。

自信を持って話そう!

今回のまとめ

では、今回のまとめっ!

【会話で話せるようになるためのポイント】

  • 「自分が何を話すか」よりも「話をしっかり聞くこと」に意識を持たせる
  • 日記で「話をまとめる力」「話を探す力」を鍛える
  • 雑学を学んで、話せる話を増やしておく

この間、風邪を引いてしまって
なんで風邪を引いたんだろうと思ってたら
まだ半袖半ズボンで外に出てからでした。
みなさんは時期にあった格好をするようにしましょうね。
(みんなわかっとるわい)
では、また来月お会いしましょう!!

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ネタ作家 芝山大補

お笑い芸人300組以上のネタ作家を務める人気お笑い講師。2007年NSC大阪校入学。2009年・2011年にはキングオブコント準決勝進出。ネタ作家に転身後は、賞レースのファイナリスト、セミファイナリストなどのネタ制作に携わる。
「笑いの力で人間関係に悩む人を救いたい」という思いから、お笑いの技術を言語化。2022年には「おもしろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則」(ダイヤモンド社)を出版し、2024年2月には7万部を達成。現在は大学や企業の講演でも活躍中。その他の著書に「お笑い芸人が教える みんなを笑顔にしちゃう話し方」(えほんの杜)がある。

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