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【動画あり】子供の前髪カット3種類。ぱっつんから軽めまで
「子どもの前髪カット、上手くいかない…」「毛先の処理、すきハサミの使い方が難しい」というママも多いのではないでしょうか。素朴な疑問の解決と、可愛く人気の「ぱっつん/ラウンド/ナチュラル」の前髪の切り方を紹介します。
前髪の取り方を間違えると顔が大きく見える?前髪はどこまで?
前髪のベースがある場合、なんとなくわかりますよね。でも、これは切っていい髪?それともダメ?と不安になり、切らずに残していて、中途半端な長さ、どっちつかずの髪ってありませんか?量を増やしたいけれど「どこまで前髪にしていいんだろう?」という人は以下を参考にして下さい。
前髪はどこまでとっていい?
幅は目尻~目尻、奥行きは耳ラインより前
図のように、目尻から目尻までの間を前髪にします。これ以上広くとると、顔が大きく見えたり、のっぺり顔になってしまうので注意です。奥行きは、耳ラインより前。三角形にとります(丸みがついても大丈夫です)。
思ったより短くなってしまう原因と対策
ちょうど良く切ったつもりでも、仕上がってみると思ったより短くなってしまったことはありませんか?
【対策その1】前髪は乾いた状態で切るのがベスト
濡れている状態で切ると、乾かした時に仕上がりが短くなります。
ドライの状態で切るのをオススメします。
【対策その2】子どもにまっすぐ前を向いてもらう
切っている時に子どもが下を向いていると、仕上がりが短くなってしまうことがあります。
まっすぐ前を見てもらうのがベストですが、下を向いてしまう場合は、
こまめに顔を上げてもらい、長さをチェックしましょう。
縦にハサミを入れるってどういうこと?横に入れるとどうなる?
よく「縦にハサミを入れる」と書いてありますが、「どういうこと?」と疑問に思ったことありませんか?
ここでいう「縦に」とは、よく美容師さんがハサミ(すきバサミではない)を縦に入れてすく「毛量調整」のことではなく、カットラインをやわらかくするため、ラインをぼかすための技法のことをさします。
「縦」ではなく「斜め」にハサミを入れる
こまめに、斜めにハサミを入れ髪を切っていきます。横にハサミを入れる方が早い感じがしますが、個性的な切りっぱなしぱっつん前髪以外は、縦にハサミを入れた方がやわらかく仕上がりオススメ。
横に切ってから、ラインをすきバサミでぼかすのは、ラインがなかなか消えないため大変ですし、思うように軽く見えないことがあります。
すきバサミってどう使うの?
プロが使っているすきバサミは、とても切れ味がよく、髪に引っかかりはないものですが、家庭用すきバサミは、引っかかって痛かったり、切り方によっては髪を傷め、仕上がりがパサパサになってしまいます。
でも、ポイントを押さえれば大丈夫。
最も注意したいのは、根元近くにすきバサミを入れないこと。半分より毛先の方をすくようにします。
次に気を付けたいのは、横にスライスをとり、横にすきバサミを入れること。ラインができ、これを消すのはとても大変です。横には入れてはいけません。
全体に軽くしたい時は、縦にスライスをとり、斜めにすきバサミを入れると自然な仕上がりになります。
重めの前髪の場合は全体にすかないので、気になる個所をつまみ、少しずつハサミを入れると丁度いい重みが作れます。
※家庭用のすきバサミは、多く切れすぎることがあります。髪の毛を引き出したら挟む(切る)回数は、2回で一度束をおろし確認することをオススメします。ザクザクザクザクっと切ると、危険です!
確認!前髪カットで準備するもの
カットの準備をしてから、子どもに座ってもらいましょう。集中力が切れないうちに、スムーズにカットするためです。
テレビやDVDなどを観ながらもおススメですが、鏡の前に座わってもらうのも子どもの興味をひけるのでいいと思います。
ヘアカット用ハサミ
工作用のハサミでは、髪の毛が逃げてしまい切りにくく、髪を傷めることもあります。ヘアカット用のハサミを準備してください。
すきバサミ
髪の毛量を調整するときに使います。美容師さんが使っているものは、ハサミ同様3~10万円くらいのもの。髪の毛を挟んで15~40%くらい切れるものが多いですが、100均などの安いすきバサミは50%くらい切れるものが多く、たくさん切れるので注意が必要です。ラインが入り失敗しやすいので、少しずつ挟むように使います。
ダッカール2~3本
前髪(切る髪)と横の髪(切らない髪)を分けるために使います。髪の毛が少ない子どもは“パッチン留め”でしっかり留まります。
コーム
写真のような形の櫛です。
新聞紙
下に敷き、切った髪のそうじを楽にします。
ケープ
洋服に髪が付くと大変。なかなか取れず、チクチクしたり、洗濯では他の服にくっ付いたりしますので、あった方がいいと思います。縦半分に折ったタオルを首から肩に巻き、上からケープを着けるやり方もありますが、前髪カットの場合は直接つけても大丈夫です。
タオル
髪の毛が顔についたとき、素早く髪をはらうのに使います。タオルの代わりにメイク用ブラシを使うと喜ぶ子どもが多いのでオススメです。
次は、いよいよ実際にカットしていきます。今回は、人気の前髪3パターンをご紹介します。
ぱっつん前髪の切り方(動画あり)
ぱっつん前髪は、重め(厚め)に前髪をとります。
ダッカールで、前髪と横の髪を分け留めるところから始めます。この作業をしっかりすることで、前髪以外の髪を切ってしまう失敗がなくなります。
1.前髪以外をダッカールで留めます
2.厚めにとっているので、上下にも2・3等分にします(一度に切らず、分けて切るため)
3.2~3等分した髪もダッカールで留めます
黒目~黒目の中央から切ります。はじめ長めに切り、一度自然におろします。手を放すと癖で上がり短くなることがあるので、必ず長めに切り、確認後に長さを決めて切ります。
中央を切ったら両サイドを切ります。その時、中央の髪をガイドにしてつなげます。
下の髪が切れたら、ダッカールで留めていた上の髪をおろし、また中央から切ります。その時、下の髪がガイドになります。
最後にバランスを見て、必要であればすきバサミで少しだけすきます。もっとばっつんを強くしたい時は、縦ではなく、横にハサミを入れます。
ナチュラル前髪の切り方(動画あり)
ダッカールで、前髪と横の髪を分け留めます。この作業をしっかりすることで、前髪以外の髪を切ってしまう失敗がなくなります。
髪の毛が多い子どもは、上下にも分け、一度に切らないようにしてください。(ぱっつん前髪切り方写真を参考にしてください)
ダッカールで留めたら、黒目~黒目の中央からカットします。中央を切ったら、両サイドも切ります。その時、中央をガイドにつなげます。
全体に軽くしたいので、前髪を縦に分けとり、すきバサミですきます。前述の「すきバサミってどう使うの?」を参考にしてみてください。
ラウンド前髪の切り方(動画あり)
ラウンド前髪は、重めに前髪をとると可愛いと思います。
まず、ダッカールで前髪と横の髪を分け留めます。この作業をしっかりすることで、前髪以外の髪を切ってしまう失敗がなくなります。
多めに前髪をとっているので、ぱっつん前髪同様、上下に2・3等分にし、一度に切らないようにしましょう。切らない髪は、ダッカールでしっかり留めておきます。
黒目~黒目の中央の長さを決めます。
はじめは長めに切り、一度切った髪をおろしてから、長さを決めることをオススメします。始めから切りたい長さぴったりで切ると、思ったより短くなってしまうことがあるので注意です。
黒目から黒目は、まっすぐ切ります。中央が決まったら、黒目~目尻のサイドを切ります。
中央の髪につなげ、指でラウンドさせてカットします。サイドも切れたら、ダッカールで留めていた上の髪もおろし、下の髪をガイドに切ります。重いところは、すきバサミを軽く入れます。
子どもが動かずにいられるようでしたら、直にラインを整えると、きれいな仕上がりになります。(子どもが動いてしまう時は、必ず指で髪を挟み切ってください)
まとめ
前髪カットの素朴な疑問がスッキリできたら幸いです。
始めにも書きましたが、髪は1カ月に平均1~1.5㎝ほど伸びます。たとえ失敗しても、すぐに伸びるので大丈夫!たくさんの髪を一度に切らず、分けて切る。そして、少しずつ。始めは長めに切り、一旦様子を見てから長さを決める。すきバサミは注意が必要。根元近くはダメ。一気に挟むのも避けましょう。
これで、おうちで前髪カット講座はおしまいです。
最後に美容師目線でひとつ。「前髪カットだけで予約するのは、気が引ける、申し訳ない」と思っている人もいますが、そんなことは全くありません。むしろ「前髪だけでも来てください」と思っていますよ。おうちカットと美容室カットで可愛い前髪をキープしちゃいましょう。