3人目を妊娠中の鈴木あきえさん 上の子の赤ちゃん返りと3人目ならではの出産準備とは

5歳と7歳の2人を育てながら、3人目の赤ちゃんを妊娠中の鈴木あきえさん。仕事に送迎、家事…「とにかく座るヒマがない!」という忙しい毎日の中で、どのように体と心のバランスをとっているのでしょうか。「やらない家事」を決める工夫や、お産に向けた準備、揺れ動く上の子たちの気持ちとの向き合い方など、今だからこそのリアルなお話をうかがいました。
3人目の出産を控え一番大変なことは「休む時間がない!」
3人目で気づいた休息の大切さ
今一番大変だなと思うのは、「ゆっくりするヒマがない!」ということですね。1人目のときは、自分の体とおなかの赤ちゃんだけを考えて、妊娠・出産に意識を向けて過ごすことができました。2人目のときも、上の子は保育園に預けている時間があったので、ゆっくりする時間があったんです。
でも今は、2人分の育児に習い事の送迎もあって、「あれ?私、休めてないぞ…」という感覚があります。元気で動けてしまうので、つい予定を詰めがちなのですが、「どうやって休むか」を考えるのが今の課題です。
眠れない夜は「ホルモンの仕事」と受け止める
今回の妊娠中はとにかく眠れなくて…。これまでも臨月に入ると寝づらくなることはありましたが、今回は中期の頃から不眠が続くようになりました。
SNSで見た“眠る方法”を試したり、産婦人科の先生にも相談したりしました。先生からは「今はホルモンが乱れてなんぼの時期。無理に整えようとしなくていいよ」と言われて、「ホルモンの乱れは今、私の体に必要なことなんだ」と腑に落ちて、気持ちが少しラクになりました。
それからは、「寝ないと!」と自分を追い込むのをやめて、「寝られない時間も体が変化しているサイン」と受け止めるようにしています。昼間に眠くなることも多いので、子どもたちを送り出したあとに15分だけ横になるなど、“短い仮眠”を意識的にとるようにしています。
妊娠期の暮らしを整える工夫と手放した家事
「買い物に行かない」ことで体力もお金も節約
最近は、食事作りのハードルを下げるために「買い物に行く回数を減らす」ことを意識しています。以前は子どもと一緒にスーパーへ行き、つい余計なものまで買ってしまったり、そもそも買い物自体がしんどかったりしました。
「行くと疲れるし、お金も使う。じゃあ行かなければいいんだ!」そう気づいてからは、定期的なまとめ買いとネットスーパーがメインになりました。味付け済みで“焼くだけ” “温めるだけ”で完成するおかずを選んで、小分けにして冷凍。銀だらの西京焼きやプルコギ、チャプチェなどをストックしておき、「今日はこれを焼くだけ!」という日を作っています。体力的にも気持ち的にもぐっとラクになりました。
クローゼットと寝室を「3人育児仕様」に模様替え
クローゼットは家族分の服をまとめているのですが、私の引き出しの中身を断捨離し、3人目の赤ちゃんの服を入れるスペースを作りました。そうすると兄・妹・赤ちゃんの引き出しが横に並ぶ形に。子どもたちが、「ここ、赤ちゃんスペースなんだね」「こんな小さい服着るんだ!」「これ、ぼくが着てたやつだよね」と思い出話をしながら盛り上がってくれて、赤ちゃんを迎える気持ちを家族で一緒に準備できている瞬間でした。
寝室もベッドでそれぞれが寝る位置を見直して「赤ちゃんをどこに寝かせるのが安全か」を考え、私の隣に赤ちゃんの寝床を作る形にしました。本当は上の子たちが「赤ちゃんを真ん中にして寝たい!」と言っていますが、今は新しい寝る位置の並びに少しずつ慣れてもらっているところです。
妊娠中の生活習慣と出産に向けた体の準備
むくみケアは「顔」にも目を向けるように
今回は顔の“むくみケア”にも力を入れています。1人目・2人目のときは、産後の写真を見返すと自分の顔がパンパンで…。足のむくみばかり気にしていて、顔は完全にノーマークだったなと反省しました。最近は「フェイスポインター」で顔や首まわりをケアするようにしています。朝や撮影前にさっとケアするだけで、首や肩の重さが取れて気分も軽くなるんです。メイクの上から使えるのもうれしいポイントですね。
「安産ストレッチ」と呼吸の練習でお産の自己ベスト更新を目指す
1人目の出産が本当に大変で、分娩室に約53時間、最後は母体の体力低下と赤ちゃんの回旋異常が重なって、緊急帝王切開になったんです。産後も2カ月くらい痛みが続いて、回復にとても時間がかかりました。
2人目は自然分娩で、ウォーキングを頑張った甲斐もあって、12時間ほどで出産。産後すぐに歩けたことに感動しました。分娩時間が違うと回復するスピードもこんなに違うんだ、と身をもって実感したので、3人目はできれば「自己ベスト更新」を目指したいです(笑)。
骨盤のゆがみを整えたり、いきむときに使う筋肉を鍛えたりする「安産ストレッチ」のクラスに通ったり、おなかが張ってきたときには、助産師さんに教わった呼吸法を試しています。痛みのピークでいきなり完璧にはできないと思うので、今のうちから呼吸法を体に染み込ませておきたいなと思っています。
子どもの「赤ちゃん返り」は次のステップへの“踊り場”
子どもたちは赤ちゃんを迎えることをとても楽しみにしている反面、やはり情緒が不安定になる場面もあります。長女が幼稚園の先生から「最近、お友だちに強い口調で注意してしまうことがあるようです」「でもママが妊娠中にちょっと荒れる時期があるのは、あるあるなんですよ」と教えてくれて、「よくあること」として受け止められたのには、とても救われました。
上の子たちは、赤ちゃんが楽しみな気持ちと「自分もまだ甘えたい」という気持ちの間で大きな葛藤を抱えているんですよね。
ある日、寝る前に「すてきなお姉ちゃんになろうと頑張っているの、ママは全部知ってるよ」と伝えたら、長女の目からポロポロと涙がこぼれてきて…。後日、「褒めてほしかったの」と長女から手紙をもらい、「褒めているつもりでも全然足りていなかったんだ、上の子たちのケアを最優先にしなきゃ」と改めて感じた出来事でした。
以前、専門家の方から「子どもが急に“できていたこと”をできなくなる時期は、成長が止まっているのではなく、次の段へ上がる前の“踊り場”にいる状態。その時期にたくさん甘えさせてもらえると、『よし、また頑張ろう』と次の階段を登り始めることができる」と教えてもらったことがあります。
今まさに上の2人はその“踊り場”にいるんだろうなと思うので、「なんでやらないの?」と責めるのではなく、「次のステップへ向かうための助走なんだ」と捉えて、できるだけ受け止めてあげたいと思っています。
3人目を迎える喜びとこれからの家族の楽しみ

3人目を迎えるにあたって、とにかく「赤ちゃんに会えること」 がみんな楽しみ。エコー写真が長女のときと驚くほどそっくりで、「どんな顔で生まれてくるのかな?」と想像するだけでワクワク。
そしてもうひとつの大きな楽しみが、上の子たちと赤ちゃんのやり取り。今はあれこれ葛藤しながらも、「赤ちゃんの世話をしたい!」「早く会いたい!」という気持ちがあふれていて、家族の中に新しい風が入りつつあるのを感じます。
3人目だからこそ余裕をもって向き合えそうな自分と、反対にピリピリしてしまうかもしれない自分がいますが、それでも力を入れすぎず、新しい毎日を大切に楽しみたい。そんな気持ちで、これからの1日1日を過ごしていきたいと思っています。
取材・文/やまさきけいこ



























