毎日行きたくなる保育園!神奈川県を中心に17園展開する「天才キッズクラブ」独自の保育とは

保育園や幼稚園を取材して、園の理念や特色を紹介するコラム「園のこころ」。今回は、神奈川県川崎市にある認可保育園「天才キッズクラブ楽学園百合ヶ丘園」です。園長の西川和枝さんと、広報課の間瀬奈津子さん、経営企画室の田中孝資さんにお話を聞きました。
子どもがみずから「やりたい!」と思える雰囲気作り
――天才キッズクラブの保育理念を教えてください。
西川さん:保育理念は2つあります。1つは「やらせない、教えない、無理強いしない」。体操やピアニカなど、「天才キッズクラブ」にはさまざまなカリキュラムがあるので、中には「スパルタでは?」というイメージを持つ人もいるかもしれませんが、〝真逆〟です。
「天才キッズクラブ」という名称には、「どの子も、天から授かったすばらしい才能を持っている」という意味が込められています。子どもたち一人ひとりの可能性を見つけるために、子どもたちがみずから「やりたい!」と思える環境や雰囲気を作ることを目指しています。
もう1つは、「1に楽しく2に楽しく 3、4がなくて5に楽しく」です。子どもたちが保育園での生活を楽しめるように、私たちスタッフも楽しむことを大切にしています。そのための〝三種の神器〟がありまして、それが
- ハイタッチ
- ピグマリオンミーティング
- パチパチフォーティー
の3つです。
――ハイタッチですか?
西川さん:あいさつをするとき、「イェイ、イェイ、イェイ!」と声をかけながらハイタッチをするんです。スタッフ同士はもちろん、子どもたちとも、送り迎えに来られた保護者ともします。「いってらっしゃい、イェイ、イェイ、イェイ!」って。最初はびっくりされるんですけれど、すぐにみなさん笑顔になりますよ。
間瀬さん:私は「天才キッズクラブ」の元保護者なのですが、仕事へ行く前にハイタッチをしてもらうと「今日もがんばるぞ!」と元気をもらえましたし、お迎えのときは仕事の疲れが吹っ飛びました。
西川さん:ハイタッチでポジティブなパワーを伝えて、保育園をパワースポットにしたいと思っています。大人同士が楽しんでやっていると、子どもたちにも「あいさつって楽しいんだ」ということが伝わるんですよね。「先生、やってやって!」と率先して手を出してきますよ。
――「ピグマリオンミーティング」というのは?
西川さん:相手のいいところを見つけるワークです。誰か1人をターゲットに決めて、参加者はその人のいいところをひとり一言ずつ伝えていきます。褒められた人は、謙遜しないで「ありがとう」と受け止めます。続けていると、人のいいところを見る習慣がついて、チームワークがよくなりますね。
〝いいところ探し〟は子どもたちともやっています。当園では毎日クラスに1人ずつ「スーパーハッピーさん」を決めます。スーパーハッピーさんになった子は前に出て、クラスのお友達や先生たちから自分のいいところを言ってもらいます。「元気にあいさつをします」「笑顔が最高です」など。「今日のスーパーハッピーさん」は保護者に配信しているので、みなさん親子で楽しみにしてくれています。
これを毎日続けることで、お友達のいいところを見る習慣になりますし、言われた子は自信がついて、もっと自分のことが好きになれると思います。
――すてきな取り組みですね。「パチパチフォーティー」というのは何ですか。
田中さん:ミスを責めない雰囲気を体感するためのワークです。1から40までの数を順番に声に出して数えていくのですが、たとえば「3がつく数字と3の倍数」と決めたら、その数は声に出さずに手をパチンとたたきます。誰かがミスをしても責めないで、みんなで「グッドエラー、ドンマイ!」と声をかけて、もう一度最初からやり直します。
西川さん:何度もやり直して、成功したときはみんなで「やったー!」とかなり盛り上がります。これを保育にも生かしていて、ミスをした人を責めるのではなくて、「もう一度がんばろう」とみんなで励まし合います。
間瀬さん:園の行事の準備で新しいことにチャレンジをして、ミスをしてしまったようなときは「グッドエラー、ドンマイ」と励まします。ミスを恐れて萎縮することなく、チャレンジしやすい雰囲気を作るようにしています。
西川さん:考案したのは、「天才キッズクラブ」理事長の田中孝太郎です。理事長は「保育はこうありたい」という理念が明確で、それを園長が職員会議で各園のスタッフに浸透させています。月2回の園長会議や年3回の学年別研修などで、ほかの園との連携もしています。
楽しい環境作りがいつの間にかできるようになる
――毎日のカリキュラムには、どのようなものがあるのですか。
西川さん:体操、ピアニカ、Daily English、フラッシュカード、本読み、自学自習、ミュージカルやリトミックなどがあります。
特に、体操には力を入れています。天才キッズクラブでは、年長さんの全員が「逆立ち歩き」ができるようになります。といっても、私たちは教えないんです。そもそも私は逆立ちもできませんし(笑)。
年長さんがやっている逆立ち歩きを見て、年中さん、年少さんは「かっこいい」と言ってマネをします。私たちは、出来ても出来ていなくても、やってみようとする姿勢を見つけたら褒めます。そうすると、いつの間にかできるようになるんです。何よりも大事なのは、子どもたちが「楽しい!またやりたい!」と思えることですね。

――本読みや自学自習は、何歳頃から始めるのですか。
西川さん:本読みは、3歳頃から始めます。子どもたちは0歳のときからフラッシュカードや手遊びで「言葉のシャワー」を浴びているので、2歳になる頃には自然とひらがなが読めるようになります。3歳から文字の少ない絵本を読み始めて、卒園までに500冊から1000冊くらいの本を読みます。自分のペースで楽しみながら読むうちに、みんな絵本が大好きになるんですよ。
自学自習はオリジナルの教材を使って、子どもたちが自分のペースで勉強する時間です。勉強は、嫌いになってしまったらもったいないですよね。子どもたちが楽しんでやれるように、「スモールステップを設けること」と、「大人が意気込みすぎないこと」を心がけています。
自学自習で使うオリジナルの教材はとても薄いので、どんどん先へ進むことができ、達成感を味わうことができます。そうすると、子どもたちは「明日もやりたい!」と勉強するのが楽しみになるんです。子どものペースを見極めるのは難しいけれど、保育士としてはやりがいを感じるところでもありますね。

年長さんは年に3回の運動会に出場
――「天才キッズクラブ」ならではのイベントはありますか。
間瀬さん:いちばん力を入れているイベントは、運動会です。年1回の園の運動会のほかに、年長さんは「スポーツフェスタ夏の陣」と「冬の陣」に出場します。12園対抗の運動会で、逆立ち歩きや50メートル走、600メートル走、1200メートル走などで競い合います。
田中さん:スポーツフェスタは平日の昼間開催にもかかわらず、毎回保護者の参加率が高いんですよ。おそろいのTシャツを作ったり、お子さんのうちわを作ったりして、保護者も盛り上がります。
間瀬さん:2月に開催される「冬の陣」は、保育園生活の最後の運動会です。子どもたちもその日を目指してがんばっています。夏にできなかったことが冬にはできるようになっている子も多くて、成長を感じますよね。
西川さん:スポーツフェスタ当日に記録が伸びる子もいれば、練習の成果を出せなくて悔しい思いをする子もいます。私たちも泣きながら喜んだり励ましたり…。最後は、みんなで輪になって手をつないで、「天才キッズクラブ」のオリジナルソングを熱唱するんです。一体感がありますね。
間瀬さん:オリジナルソングは6曲もあるんですよ。

親子が笑顔でいられるように伴走して応援したい
――最後に、読者のママ、パパにメッセージをお願いします。
間瀬さん:「天才キッズクラブ」では、保育園を検討している人や地域の人向けに「子育てサロン」を開催しています。一緒に遊んだり、カリキュラムを体験したりして雰囲気を感じていただけると思います。「オンライン子育てサロン」でも、手遊びや離乳食づくりのヒントなどを発信していますので、ホームページをチェックしてみてください。
西川さん:みなさん、夫婦で協力しながら子育てをがんばっていると思います。限られた時間でお子さんの面倒を見るのは大変だと思いますし、いろいろと悩みもあると思いますが、そういうときは遠慮なく保育園を頼ってください。
これは私の実感でもありますが、必死で子育てをしているうちに、子どもはあっという間に大きくなります。今のかわいい時期を楽しんで、ママとパパも笑顔でいてくれるといいな、と思っています。そのために、私たちは伴走して応援したいと思っています。

【天才キッズクラブ楽学館百合ヶ丘園】
所在地:〒215-0011 神奈川県川崎市百合ヶ丘1-16-16
アクセス:小田急線百合ヶ丘駅 徒歩5分
TEL:044-712-5025(月曜~土曜 7時00分~18時00分)
運営:株式会社TKC
定員数:60名(合計)
-
リンク一覧
取材・文/林優子




























