子どもの頃、親に甘えられなかった人が子育てで気をつけたいこと

子どもの頃、親に甘えられなかった人が子育てで気をつけたいこと

「子どもの頃、親に甘えた覚えが全然ない…」これ、今のパパ・ママ世代には、よくあるお悩みです。それ自体は悪いこととはいえません。ただパパやママになり、子育てをしていくときには、少し気をつけておきたいこともあります。
今回は、占い師、カウンセラーの筆者が、なかなか甘えられなかった親との関係を消化し、自分自身が甘えてもらえる親になるための小さなステップをご紹介します。

親に甘えられなかった、は乗り越えられる!

子育ての方法として「厳しく育てる」と「適度に甘えさせて育てる」の2つを挙げた場合、現在はさまざまな研究から「適度に甘えさせて育てる」ほうが適切である、とする説が有力となっています。ただ甘やかすのではなく、適度に甘えさせることは子どもと親との間に信頼関係を作り、そこから子どもの自己肯定感も育ちやすくなる、ということがわかってきたためです。

一方で、親が厳しかった、仕事で忙しかった、などの理由で「自分が子どもの頃、親にはなかなか甘えられなかったな…」という人も多いですよね。その分、自分がちゃんと子どもを甘えさせてあげられるのか、心配になってしまうかもしれません。

確かに、いくつかの注意点はありますが、ポイントを押さえれば大丈夫。心配せずにわが子と向き合えるよう、自分自身の扱い方もマスターしておきましょう!

「甘えられなかった人」の子育てポイント3つ

それでは、親に甘えられなかった自覚のある人におすすめの、子育てで気をつけたいポイントをご紹介します。

子どもを含めた、周囲の人に積極的に「頼る」こと

1つめ、わが子を含めて周囲にいる人に、頼ることを覚えましょう。

幼い頃になかなか甘えられなかった人は、大人になっても頑張りやさんが多いものです。「自分が頑張らないと!」と思ってしまったり、さらには「自分でやったほうが早い」と考えてしまったり。実際、常に頑張ってスキルアップしているために、処理能力が高く、他人に任せるとかえってイライラすることもあるかもしれません。

しかし、それでも子育ては雑多な仕事が常に目白押しとなります。忙しいなかで「助けて」が言えないことで、わが子の「助けて」にも耳を傾けられなくなってしまうかもしれません。なぜなら、あなたにとって「協力を得ること=恥じるべき弱さ」である限り、わが子にも「弱さを克服して頑張ってほしい」と考えてしまうからです。

わが子に適切に頼ってもらい、信頼関係を築くために、あなたからもわが子、そして周囲の人を頼ってみましょう。それが、甘えられなかった過去の自分自身を少しずつ癒すことにもつながります。

子どもの感情を「処理」せず受け止めること

2つめ、わが子の感情を一刻も早く引っ込めてもらうため「処理」しようとせず、受け止め、認めてあげましょう。子どもの頃に甘えてこなかった人は、自分の感情を処理し、引っ込めてきた人であるともいえます。これに慣れていると、例えばわが子が泣いたときに「ちょっとしたことで泣くのはわがままだ」と受け止めてしまうため、「どうしたの?」「理由を言いなさい」「そんなこと、たいしたことじゃないよ」などと感情の処理を行い、早く泣き止ませようとしがちです。

ところが感情を受け止めてもらえなかった子どもは、余計に泣いて大人を困らせることがあるでしょう。あるいはやがて感情を処理することを覚え、すぐ泣き止むようになりますが、その頃には「ママ(パパ)は伝えてもわかってくれない」とあきらめモード。このときに信頼関係に穴ができると、思春期の思わぬ反抗につながることも…。

わが子の感情は処理をせず、「いやだね」「悲しかったよね」と、共感によって受け止めてあげるのがおすすめです。最終的には、適切に受け止めたほうが早く泣きやむ、信頼が築けるため親の指示が通りやすくなる、といったメリットも期待できるかも。

「子どもの頃の自分」を思い出し、ほめること

3つめ、子どもの頃の頑張っていた自分を思い出して、その都度「あの頃の私、えらかったなあ」と心のなかで褒めてあげてください。

幼少期、大人にうまく甘えられなかった人が、子育てをするときになってモヤモヤしがちなのには、ワケがあります。心のなかにいる幼い自分が「私は甘えられなかったのに、わが子だけ大人に甘えるのは、ズルイ!」とささやくのです。

わが子の感情をうまく受け止められず、つい「わがままだよ!泣きやんで」と「処理」してしまいがちなのも、ただ自分と同じように扱っているというだけではなく、「私は気持ちを受け止めてもらえなかったのに、私はわが子の気持ちを受け止めないといけないの?」というジレンマが隠れていることがあります。

しかし「頑張っていたあの頃の私」は、今からでも癒してあげることが可能です。わが子の姿を見て、「こんなとき、私は一所懸命に我慢していたな。えらかったなあ」「私こんなふうに泣けなかったな。頑張ったよね」と、心のなかで「あの頃の私」をねぎらってあげてください。

あの頃、甘えられなかった=子育てが下手、ではありません

自分が幼い頃にはなかなか親に甘えられなかったことを、ついマイナス、デメリットと思ってしまうこともあるかもしれません。一方でそれは「甘えられない苦しさを知りながら、よく頑張ってきた」ともいえます。決して子育てが下手だとか、子どもとうまくコミュニケーションが取れない、ということではないのです。

これからはわが子とコツコツ信頼関係を築くために、わが子を甘えさせながらも、自分が甘えることも覚えたいですね。ママやパパに頼られると子どもも嬉しいので、うまく助け合うことができるでしょう。気持ちを楽に、やわらかな心で子育てに向き合えますように。

ライター

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心理カウンセラー、占い師 あん茉莉安

ふたりの女子の母。専門はスピリチュアルと発達心理学。得意分野は幼児教育、習い事、小学校お受験、中学受験など。趣味は歌とバイオリン。教員免許、図書館司書、学校図書館司書の資格をもっています。占いやパワーストーンを通してさまざまな癒しを皆さまへお届けしています。

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