更新

子どももきれいに完食! 大人でも苦手な魚の食べ方はこう教える!

子どももきれいに完食! 大人でも苦手な魚の食べ方はこう教える!

“魚の食べ方”なんて気にしなかった子ども時代、しかし大人になってから「魚を上手に食べられない」とコンプレックスを抱く人も多いのだとか。わが子が苦手意識を持ってしまう前に、魚の食べ方の練習を始めてみませんか。 

まず、どんな魚を選べばいい?

大人でも敬遠しがちな魚、「一人できれいに食べられた!」という達成感を味わいながらステップアップしていってもらいたいもの。それにはまず“魚選び”と“部位選び”が重要となってきます。

・小骨が少なく、身ばなれがよい魚
小骨が少なく、骨から身がはなれやすい魚を選びましょう。スーパーで手に入れやすい、サバ・カレイ・ホッケなどがスタートには向いています。

・骨のついた切り身、しっぽ側を与える

どの魚にも腹部には多くの骨があります。(写真:青の部分)人間の肋骨のように内臓を守るための骨ですが、この骨の扱いが結構難しい。その部分を避け、しっぽ側から与えます。(写真:黄色の部分)
まずは身の開き方と骨を探すことに慣れるのが大切、苦痛に感じさせない程度の大きさでチャレンジしてみましょう。

魚の食べ方 1.2.3

1.大きな骨(背骨)に沿って箸先を入れる

「人間の背骨のように、魚も頭からしっぽに向けてまっすぐ大きな骨があるのよ。その背骨にそって箸を入れてみようか」と、魚の体の説明も加えながらやっていきます。実はこの説明が意外と大切。どこにどのような骨があるのかイメージを抱けると、解体するのが楽になります。実際に背骨を中心に身を開いていくと、身がきれいにはなれて骨も見つけやすく、食べやすくもあります。

2.背中の身を開いて、食べる

箸を入れたラインから上側の身を開きます。骨が見つかれば骨を外しながら食べていきます。
口の中でも骨がないかを確認しながら、ゆっくり食べます。もぐもぐ、ごっくん!と勢いで飲み込まないように気をつけましょう。

3.骨から下の部分の身を開き、食べる

前述したように、骨より下の部分の腹部に近いところは骨が多いので、注意して食べます。
骨やあらなどはお皿の上側の一か所に集めておくと、食べている途中に骨が混じることがなく、食べ終わりも美しい。

4.しっぽの方から大きな骨を外す

しっぽの方から頭に向かって骨を外し、その後は2.3.と同じような順番で食べていきます。

ひれの部分など、食べられない部位はお皿の端によせて。

やってしまいがちなのが魚をひっくり返すこと。魚の頭は基本左側、頭なしの場合は背側を上にしてお皿に盛ります。半身食べて裏にひっくり返すというのは実はマナー違反。しっぽ側から骨をはずしましょう。

その他のメリット

魚の食べ方トレーニングには、いろいろなメリットが隠れていました。

・箸の使い方が上達する
箸をうまく使えなければ、きれいには食べられません。魚の身をほぐす作業は、箸の使い方の練習にもなります。

・集中力もアップ
魚の解体、骨探しには集中力を要するので、そういう面でも良いトレーニングに。

・魚好きに変身
何よりも魚はおいしくヘルシー。苦手意識がなくなり魚にプラスのイメージを持つことで魚好きになる! これが最大のメリットとも言えます。

我が家では子どもが4~5歳の頃から骨付きの魚で挑戦し始めました。子どもに説明しながら手伝わなければならない、いつもの食事よりも時間がかかってしまう、と最初はとても面倒に感じました。けれどこの練習は子どものため! そして数年後に親の私が楽をするため! と月に1回だけ辛抱して付き合うことに。その結果、最近ではサンマ一尾、煮魚一尾を嫌な顔をせず一人で食べるまでに成長! おまけに魚の日は「やったー!」と言うくらい魚好きになりました。外食やおよばれで魚料理がでてきても、もう怖くない! これからも“魚”と“食”をめいっぱい楽しみながら、大きくなってほしいな。 

<文・写真:フリーランス記者 林 未香>

ライター

&あんふぁん編集部&あんふぁん編集部の画像

&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

学び・遊び・教育:新着記事

電子書籍

幼稚園児とママ・パパの情報誌

親子の保育園生活を応援する情報誌