【カブトムシの飼い方】初心者向けに必需品、エサ、注意点を紹介
昆虫の王様と呼ばれ、子どもに大人気のカブトムシ。ホームセンターや道の駅で購入したり、運よく野生のカブトムシを捕まえたり。しかし、飼い方が分からない人も多いのではないでしょうか。
今回は、初心者向けに「カブトムシの成虫の飼育方法」を紹介します。昨年の夏、私が実際に飼育した体験談も参考にしてくださいね。
カブトムシの飼育用品
飼育に必要なものは以下の5つです。
飼育ケース
ホームセンターや100円ショップで購入できます。飼育に必要なもの(エサ台や転倒防止の枝など)が十分に入るM(中)サイズ以上がよいでしょう。専門店ではコバエよけ対策が施されたケースもあリます。私は100円ショップで購入したケースに不織布をかけましたが、不織布だと何度も開け閉めしているうちに破れてしまうので、ホームセンターでしっかりしたコバエよけシートを買う方がおすすめです。
飼育ケースを選ぶときは、フタがきちんと閉まるか、子どもでも開け閉めしやすいか確認しましょう。
オス同士を同じケースに入れるとケンカをするので、基本的には1ケースに1匹がよいでしょう。産卵させたい場合はオスとメスを同じケースに入れますが、最初は1ケースに1匹がよいです。
昆虫飼育マット
飼育のための土のことです。カブトムシは昼間は土の中に潜っていることが多いので飼育マットは必須です。ホームセンターやドラッグストアなどで購入できます。「成虫用」と記載があるものを選びましょう。「幼虫・成虫」と両方記載されているものでも大丈夫です。量は少ないですが100円ショップにもありますよ。
エサとエサ台
基本的には市販されている昆虫ゼリーを用意します。バナナや果物でも問題ないですが、生の食べ物は腐りやすいので管理が大変です。昆虫ゼリーもホームセンターや100円ショップ、ドラッグストアなどで購入できます。エサ台も一緒に売られているので準備しましょう。私は最初エサ台は用意していませんでしたが、マットの上に直接ゼリーを置くとこぼれて汚れるし、何よりカブトムシが食べにくそうでした。途中からエサ台にゼリーを置きましたが、初めからエサ台も用意してあげればよかったと思います。
転倒防止のための枝
カブトムシはひっくり返るとなかなか自力では起き上がれません。実際に私も成虫を観察していましたが、ケースの端にぶつかったり、登ろうとして転倒したり、意外とひっくり返ることが多いです。転倒防止のためにも、転倒したときのためにも、太めの枝を数本入れてあげましょう。
これも市販で売られています。私は庭に落ちていた枝を入れました。
昆虫ウォーターや保水液
必須ではありませんが、昆虫ゼリーだけでは足りない栄養を補ったり、マットを乾燥から防いでくれます。カブトムシは乾燥を嫌うので、保水は大切です。
私も最初はいらないだろうと思って入れていませんでしたが、入れてあげるとマットが乾燥しにくいし、何よりカブトムシが元気になった気がします。
以上が飼育に必要なものですが、何から準備すればよいか分からない場合はスターターキットを利用するのもいいでしょう。
【フジコン カブト・クワガタ飼育セット(S) 5点セット】2980円
【カブトムシ&クワガタムシ 飼育セット(昆虫用ゼリー2個付属、ダブルケース)】2890円
飼育準備
飼育用品を準備したら、カブトムシのお部屋を作っていきます。3ステップで簡単にできますよ!
1.ケースにマットを入れる
まずケースにマットを敷きましょう。ケースの3分の1くらいで成虫が土に完全に潜れる深さがあれば大丈夫です。
2.霧吹きなどでマットを湿らせる
カブトムシは乾燥を嫌うのでマットを湿らせておきます。ただし、水分を含ませすぎないようにしましょう。マットを握って団子状にまとまる程度が目安です。マットにも説明が書いてあるので参考にしてみてくださいね。
3.エサと転倒防止の枝を配置する
エサ台に昆虫ゼリーを入れ、転倒防止の枝を置けば完成! 私はいろいろなタイプのゼリーを買って好みを観察しましたが、どのゼリーでも食べるので1匹に1つで十分です。昆虫ウォーターを入れる場合は、パッケージに書いてある使い方通りに設置しましょう。昆虫ウォーターは飼育に慣れてきてからでもよいと思います。
飼育の注意点
飼育場所
意外に感じるかもしれませんが、カブトムシは暑さを嫌います。直射日光を避け、室内のできるだけ涼しいところで飼育しましょう。わが家は冷房が効いているリビングに置いていましたが、冷房の風が直接当たるとマットが乾燥しやすいく、夜行性のため、夜中に動くのでゴソゴソという音に驚きます。また、足元に気をつけないと夜中にケースにぶつかったこともありました。個人的には、リビングではない涼しいところに置いて、生活スペースは分けた方がよいかなと思います。
エサの交換タイミング
夜行性のカブトムシは夜に昆虫ゼリーを食べるので、毎日自分が寝る前にゼリーの量を確認しましょう。基本的にはなくなったら交換で大丈夫ですが、1週間ほど経ったら残っていても交換しましょう。古いゼリーは臭いやコバエの原因にもなります。食べる量には個体差がありますので、数日間家を空ける場合は、ゼリーは多めに置いておくとよいですね。
わが家では、3日間出かけた際に、ゼリーが足りなくなってしまったようで死なせてしまったことがありました…。ゼリーはできるだけ毎日確認しましょう。
昆虫マットの交換時期
それほど頻繁に交換する必要はありませんが、フンやエサなどの臭いが気になり出したり、カビが生えていたり、見た目に汚れが目立ってきたりしたら交換しましょう。マットを交換するときは、一度カブトムシをほかのケースや箱などに移しましょう。わが家では、息子がカブトムシと遊んでいる間に交換していました。古いマットには病原菌や寄生虫が付いている可能性もあるので、自治体の指示に従って「ゴミ」として処分しましょう。
乾燥する前に霧吹きなどで保水を
カブトムシは乾燥を嫌うので、ケース内が乾燥してきたら霧吹きなどで保水しましょう。表面の土が湿る程度で大丈夫です。成虫に水がかかるとびっくりするので、なるべく水がかからないようにするとカブトムシも安心ですね。普通の水道水でもよいですし、ホームセンターなどでは消臭効果のある保水液も売られています。
このように、カブトムシはエサを入れる、マットが汚れたら交換する、保水を心がける、これだけで日々の世話はOKなので、手間があまりかからず子どもでも飼育しやすいのが嬉しいですね。
カブトムシの寿命
基本的にカブトムシの寿命はひと夏で、夏が終わる頃には静かに旅立っていきます。わが家もそうでした。短い命だからこそ大切に育ててあげたいですね。
親子で夏の思い出を
いかがでしたか? 今回は、カブトムシの飼育方法を私の体験談も交えながらお伝えしました。この記事で紹介した飼育法を参考に、今年の夏はぜひカブトムシの飼育に挑戦してステキな夏の思い出を作ってくださいね。
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報です。変更や品切れの場合がありますので、各販売サイトで最新情報の確認をしてください。
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