おいしく食べてほしい!給食タイムが楽しみになる絵本10選
給食はなんといっても栄養満点。親にとっては、本当にありがたい存在です。でも、そんな給食が苦手、という子も多いんですよね。給食の時間が楽しくないと、学校そのものがイヤになってしまうこともあるので、なんとか給食はおいしく食べてほしい。きらいなものを好きにはならないかもしれないけれど、少しは給食の時間を楽しく過ごせる、親子で読みたい絵本をご紹介します。
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食べる意味を考えてみると…食育絵本
「たべてうんこしてねる」
生きとし生けるもの「たべてうんこしてねる」は、基本中の基本。この絵本の中ではおいしそうな食べ物と、元気いっぱいの子どもたち(大人も含めて)に触発されて、「たべてうんこしてねる」それさえできていれば大丈夫、そんな風に思えてきます。
「すききらいなんて言ってないで、おいしくありがたく食べようよ」って語りかけてくるようです。
最後の「たべるんだ」と大きな大きな文字で書かれているのがとっても力強く、「よし、食べて元気になろう」という気にさせます。
「やさいは いきている」
監修:藤田智 写真:岩間史朗 出版社:ひさかたチャイル
にんじん、キャベツ、だいこん、じゃがいも…。料理の後の切れ端を水につけて育てる実験。どんな風になるのかな。あれ?葉っぱが出てきた!根っこが出てきた!花が咲いた!
実はこの出てきた葉っぱも食べられるんです。自分で育てた野菜なら食べられるかもしれません。
実験として野菜育てにチャレンジしてみるのも、食べることに興味を持ってくれるきっかけになるかも。夏休みの自由研究にもよさそうです。
今日の給食、なんだろうな?食べるって楽しいよ
「きょうのごはん」
作:加藤休ミ 出版社:偕成社
ネコがそれぞれの家庭の夕食をパトロール。商店街で魚を買っていた家ではさんまが食卓に。いいにおいです。すると、隣の家からもおいしいにおいが漂ってきます。という風に、ねこが次々と夕飯時の家庭をのぞきます。どの家もおいしそう。絵本から匂いがしてきそうです。焼き魚、カレー、オムライス、コロッケ、お寿司に屋台のうどんまで。
あれ?この人商店街にいたよ、八百屋さんで買い物してるのは…。と登場人物の動きを見ていくのも楽しいですよ。なるほどなるほど、ここでお肉を買ってるから今夜のメニューはこれなんだ、とそんな風にも楽しめる絵本です。
「オムライス ヘイ!」
作:武田美穂 出版社:ほるぷ出版
リズミカルにノリノリで読みたいレシピ絵本。
「オムライス、ヘイ! ざいりょうだ! まずはなかみだ ケチャップごはん いためるぞ へヘイ!」と読んでいると、ちゃーんとおいしいオムライスが完成します。最後は、オムライスにケチャップで星の形を描いて、「オムライス、ヘイ!だいせいこう!」で、いっただっきまーす。
さぁ、オムライスにどんな絵を描こうかな。
「ぼくんちカレーライス」
作:つちだのぶこ 出版社:佼成出版社
カレーライスの日は給食嫌いな子も食べられる子が多いんだとか。
「今日はカレーライスが食べたい」とリクエストしたぼく。会う人会う人、「ぼくんちカレーライス」と言っていると、それを聞いたみんながカレーライスを食べたくなってしまいます。まちじゅうどの家からも、おいしいカレーライスのにおいがただよってきます。
この絵本を読むと、もう今日はカレーライスを食べないと気が済まなくなりますよ。
「どんぶりん」
作:新井洋行 出版社:アリス館
リズミカルに手拍子でもしながら読みたい絵本。どれもこれもがおいしそう。簡単な作り方が載っているので食べたい丼を親子でつくってみるのもいいかもしれませんよ。
表紙をめくった見返しには、31日どんぶりん、と31種類の丼が。「今日はこれ!」「私はこっちがいい」と言いながら、いろいろな丼をためしてみるのもおもしろいかも。
どんぶりに表情があるのも、どんぶりと一緒に踊りたくなる、その勢いで食べてみたくなるような、子どもたちを食にいざなう手助けをしてくれそうな気がします。
キライだけど、食べられるようになるかも
「やきざかなののろい」
作:塚本やすし 出版社:ポプラ社
魚がキライな子は多いですよね。うちの子も然り、です。
焼き魚、骨があることもあり、小さいお子さんで上手に食べられる子は少ないかもしれません。
でも、この絵本を読んでみて下さい。
焼き魚がきらいで、食べるふりをしてつつくだけだったぼく。お風呂にも寝ているときにまで焼き魚が追いかけてきます。「きらわないでくれ~ ちゃんと たべてくれ~」と。食べられそうになって逃げている時に助けてくれたのらねこが、おいしい食べ方を教えてくれて、一緒に食べるうちに、おいしく感じられるようになってきました。
こんな風に「やきざかなののろい」で、魚を好きになってくれるといいんですが…。
「やさいのおしゃべり」
作:泉なほ 絵:いもとようこ 出版社:金の星社
きゅうりぎらいなれいちゃんの家の冷蔵庫は、ちょっとずぼらなお母さんのおかげで、古いものがそのままのこされてしまっています。野菜室の中では、やさいたちが自分たちがいつ食べてもらえるのか、そのまま捨てられてしまうのか、をおしゃべりしています。そんな野菜の声を聞いたれいちゃん。きらいなきゅうりですが、食べてあげないと、と気持ちを切り替えます。冷蔵庫の中のやさいたち、捨てられる前においしく食べてもらえそうです。
これを読めば、ちょっとはやさいたちの気持ちを考えられるようになるかな?
食べもので楽しく遊んで親しんで!
「おいしいおいしいかくれんぼ」
作:村田夏佳 出版社:アリス館
いろんな種類の犬がさまざまな食べ物に隠れています。大人がみたら、「そんなことないでしょー」とつっこみたくなりますが、子どもたちは楽しくかくれんぼしている犬を探して、盛り上がります。
ページをめくっては、大笑いが聞こえてきそうです。
さすがにこんなにかわいい犬たち、たべられませんね。
「ごめんやさい」
作:わたなべあや 出版社:ひかりのくに
野菜たちが、帽子を間違えて「ごめんやさい」
おしりが当たっちゃって「ごめんやさい」
順番抜かししちゃって「ごめんやさい」
子どもたちの世界でよくある、「ごめんね」「いいよ」が、「ごめんやさい」になると、クスっと笑えて楽しい合言葉のように聞こえてきます。
みんな仲良く、おいしく野菜を食べましょう。