【小1のリアル~学校選び編~】小学校受験する?しない?兄妹でもそれぞれの個性を生かす

【小1のリアル~学校選び編~】小学校受験する?しない?兄妹でもそれぞれの個性を生かす

首都圏では、まさに小学校の受験シーズンに突入します。わが家の長男も小学校受験を経験。しかし、妹は受験をしていません。「なんで妹さんは受験しなかったの?」と聞かれることも多いですが、兄妹といえ別の人間。それぞれ合う学校に行かせてあげようという思いの結果、兄妹別々の学校に通わせることになったわが家の場合の話を書きたいと思います。

小学校受験をした息子の場合

まず長男の幼稚園選びの話になりますが、わが家にとってはじめての幼稚園選び。近くの幼稚園をいくつか見に行った結果、一番行きたかった幼稚園は受験が必要な自由保育の幼稚園でした。当時の長男は5月生まれということもあり、同じ学年の中では言葉や行動もしっかりしている方でした。ただ幼児教室には通っていなかったので、受かればラッキーというチャレンジ受験となりましたが、結果は合格。入園してみると3年後に小学校受験を目指す家庭がほとんどで、わが家も周りの流れに乗り、年中の頃から幼児教室へ。長男は教えたことを素直に聞き、どんどん知識を吸収していくタイプでしたので、目に見えて成績も上がっていきました。更に運も強いので、この勢いで私立小学校にも合格し、通うこととなりました。幼稚園のお友達は志が同じ仲間ということで、受験をするか迷うこともなく、楽しく受験を終えられたのはありがたかったです。この幼稚園に通っていなかったら受験することはなかったはずなので、幼稚園選びの大切さを感じました。

当時から結構落ち着いていた長男。6歳。

小学校受験をしなかった娘の場合

こちらもまず幼稚園選びのお話になりますが、兄妹2歳差のため、送迎や行事を考えるともちろん同じ幼稚園に通ってほしいと思い、長男と同じ幼稚園を受けました。しかし、不合格(兄妹枠はなし)。当時の娘は、外に出ると極度の人見知りと内弁慶で私から少しも離れることができませんでした。話しかけられても返事ができないことがほとんど。幼稚園の考査で母子分離が出来なかったことと、面接でも無言を貫き通したことの結果だったかなと思います。かなりショックを受けましたが、息子の幼稚園の教育方針には娘は合わなかったんだなと考え直し、その後すでに考査を終えている他の園に事情を話し、入園の許可をいただきました。

息子と同じ幼稚園に入らなかったことが娘が小学校受験をしなかった大きな要因にもなりますが、幼稚園に入ってもなかなか内弁慶は直らず、先生に「おはよう」と言えるようになったのは年長になってから。息子の自由保育の幼稚園では自分からやりたいことを見つけ、行動をしなくてはならなかったので、結果的にカリキュラム型の別の幼稚園にして正解でした。更に、家ではとても気が強く、勉強を教えても聞かないし、何か指摘をすると怒って泣きわめくタイプだったので、私も受験勉強や面接の練習をするのはよっぽどの覚悟と根気が必要だなと思い、受験はしないと決断。幼稚園も兄妹で別々だし、小学校も別でいいんじゃないかと夫婦で話し合い、妹の方は受験をせずに公立小学校を選択しました。そのため、幼稚園3年間、受験勉強に時間を取られることがなく、のびのびと過ごせたことはとても良かったです。

公立小に決め、はじめてラン活も経験できました。

息子と娘の個性の違いから小学校受験に合うか考えてみる

どちらが良い、悪いということではありませんが、小学校受験の幼児教室に通い出すと、下記のことが出来ている子が多いと感じました。

  1. 挨拶ができる。
  2. 返事が出来る。
  3. 席に座っていられる。
  4. 黙っていられる。
  5. 先生の話を聞ける。

小学校受験の考査の内容としては、ペーパー試験、行動観察、巧緻性、運動、面接(親子)などがあり、数時間かけて試験をします。その間、ふざけたり、おしゃべりしたり、立ち歩いたりすることはできません。上記のことがはじめからできていると、その後の受験勉強もスムーズにいくような感じがします。兄は、上記のことは年中でできていたので幼児教室に入ってからもあまり苦労することはありませんでした。

しかし妹に関しては、1と2は全くできませんでした(家での練習はできるが外では無理)。できなくてもきちんと訓練して出来るようになる子ももちろん大勢います。だた妹の場合はペーパーをさせてもわからないと怒るし、もうやらない!と泣きわめくので、私の根気が負けてしまいました。小学校受験は絶対するものではないし、親子で苦しい思いをする必要はないので、それならば幼稚園生活をしっかり楽しんでもらった方が内弁慶な妹には良いかなと思いました。小学校受験に焦点を当てると、娘のできないところばかり目立ってしまいますが、良い所は、慣れることにとても時間がかかりますが、慣れてくると自分の力をきちんと発揮できること。

私立小学校は受験を乗り越えてきただけあって、入学時から何事も全力で行けるタイプの子が多いので、万が一入ってしまっていたら娘は気後れしてしまったはず。結果的に公立小に入り、少しずつ慣れる時間も確保でき、今ではとっても楽しく学校に通えています。

小受のペーパーは毎日何十枚もこなします。親もなかなか大変。

視界を広げてみることが大切

受験をすると決めると絶対に合格をもらいたいという気持ちから、視野が狭くなってしまうことがあります。習い事を全部やめて、塾をいくつも掛け持ちし、受験一筋になってしまう家庭も少なくありません。しかし一方で稀に全く勉強をしないで合格を手に入れる子もいるのが受験の怖いところ。6歳児、本番当日も何が起こるかわかりませんし、沢山勉強をしたからと言って絶対に受かるわけでもありません。私立学校とひとくくりに言っても、中学受験に強い学校、スポーツや芸術に強い学校、附属校…学校によって特色が全く違いますので、沢山の選択肢の中から子どもに合う学校を見つけられるといいなと思います。

小学校受験をするしないはご家庭の方針にもよると思いますが、わが家のように兄妹で公立・私立とバラバラな家庭は周りにもいますし、私的には両方の学校を見ることができてラッキーだと思っています。子育ては終わってみないと正解がわからないとよく言いますが、私も子どもたちが大人になった時に、この道でよかったと思ってくれたらうれしいなと思います。

学校が違っても仲良しです♪

今月から始まる小学校受験をされる方、がんばってください!
最後に大切なのは体調管理!がんばれー!

ライター

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薬剤師 いしかわまゆこ

薬剤師。夫、長男(小3)、長女(小1)の4人家族。性格が違う子供達は、別の小学校(私立と公立)に通い、それぞれの個性や興味を伸ばしていけるように私も日々模索中です。 趣味は歌うこと。歌好きのママ達と児童館等で年に数回コンサートを開催しています。まだまだ新しいことにチャレンジしたい! 子どもたちの小学校生活を中心に、ママパパに役立つ情報を発信していきます。

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