夏休みに親子でトライ!おもしろ実験遊び

夏休みに親子でトライ!おもしろ実験遊び

親子で過ごす時間が増える夏休み。
身近な材料を使ってできる実験遊びを楽しんでみませんか?
子どもの知的好奇心を育むだけでなく、さまざまな分野を横断して学べる「STEAM(スティーム)教育」(※)に触れるきっかけにもなりますよ。
※科学・技術・工学・芸術・数学を対象とした教育理念

お話を聞いたのは

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みぃさん

幼児向け実験教室「みぃの親子実験教室」主宰。Instagram(@miii_edu)やオンライン教室で実験遊びを発信しているほか、保育園や幼児教室などへのSTEAM 教育の導入もサポートしている。薬学部大学院卒の2児のママ。

実験遊びで変化を発見しながら 「STEAM」を育む

子どもの頃から実験遊びを楽しんでいたというみぃさん。その体験が学生時代の授業と結び付いた時、科学への興味がぐっと深まったそうで、今では実験教室を主宰しながら「STEAM教育」の普及に取り組んでいます。
「STEAM」とは、科学・技術・工学・芸術・数学の5つの英単語の頭文字を組み合わせた造語のこと。分野を横断して学ぶことで想像力や創造力を育む教育法として2000年代にアメリカで広まり、今では日本の文部科学省も推進しています。

「STEAM教育」を踏まえた実験遊びを提案するとき、みぃさんが大切にしているのは「変化を発見すること」だそう。

「これからの時代に求められるのは、分野を横断して知識をつなげていき、物事を多面的に捉える力。そのためには、自ら変化に気付いて分析する力も欠かせません。幼児期はまだ常識がないからこそ、物事の変化に敏感ですし、変化に対して柔軟な発想もできます。色や形が変わる楽しい実験遊びを通して、変化に気付く面白さをたっぷり体験してほしいですね」。

実験遊びを楽しむ3つの心得

【心得1】変化を見つけて楽しもう

変化に気付くことで自分で考える力が育まれます。子どもが変化を発見したら「よく気付いたね!」と声を掛けて。変化に注目しやすくなるよう、実験遊びをする前に色や形がどう変わるか予想するのもおすすめです。

【心得2】自由な発想を大事にしよう

実験遊びというと、実験すること自体が目的になりがちですが、そうではありません。実験はあくまでも学びにつながる遊びの手段。子どもの発想を広げることが大事なので、必ずしも手順通りに進められなくても問題ありません。

【心得3】好きな遊びに発展させよう

実験遊びというと、実験すること自体が目的になりがちですが、そうではありません。実験はあくまでも学びにつながる遊びの手段。子どもの発想を広げることが大事なので、必ずしも手順通りに進められなくても問題ありません。

みぃさん発 おもしろ実験アイデア

氷と塩でひんやり天然クーラーの海

[用意するもの]

  • 食紅(青や緑がおすすめ)
  • トレイ(皿でもOK)

[手順]

  1. 食紅で塩に色を付ける
  2. 氷をトレイに入れて[1]をかける

氷が塩によって溶ける様子を観察してみましょう。氷の上に手をかざすとひんやりした空気を感じられます。温度計があれば、冷えていく様子がより分かりやすくなりますよ。

ここに注目!

塩をかけることで凍る温度が下がる「凝固点降下」という現象を使った実験です。氷に塩をかけること、塩が水に溶けること、塩によって氷が溶かされることで-20℃まで温度が下がります。最後に、氷の上に好きなパーツを並べて見立て遊びを楽しみましょう。
※子どもが氷を直接触らないよう注意してください

フルーツシャーベットを作ろう!凝固点降下を使った応用実験

[作り方]

  1. 2重にしたジッパー付きビニール袋にフルーツを入れてつぶす
  2. トレイに氷を入れ、塩を振りかけた中に[1]を入れる。フルーツが固まったら完成

お湯で絵が消える!? 不思議なペンでかくれんぼ

[用意するもの]
●「フリクション」シリーズのペン
●紙コップ
●湯

[手順]

  1. ペンで紙コップに絵を描く
  2. 紙コップに湯を注ぐ。紙コップに湯を注ぐ

ここに注目!

65℃以上で無色になる「フリクションインキ」の特性を利用した、まるで絵が消えたように見える実験です。「フリクションインキ」は-20℃前後になると完全に色が戻るので、紙コップを冷凍庫に入れると絵が復活します。

水をかけるだけ! 紙のお花を咲かせよう

[用意するもの]
●水
●画用紙
●クレヨン
●はさみ
●じょうろ(あれば)
●トレイ(皿でもOK)

[手順]

  1. 画用紙にクレヨンで花の絵を描き、はさみで切る
  2. [1]を中心に向かって折りたたんだらトレイに並べる
  3. [2]にじょうろで水をかける

ここに注目!

水をかけると、折りたたんだ紙が開いて花が咲いたように。画用紙が水を吸収すると、紙の中の植物繊維が大きくなろうとします。そのため、折った部分が膨張して花びらが開くような動きをするのです。花の絵の代わりに、星型やライオンのたてがみなどを描いてもいいですね。

ライター

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&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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