連載スタート!鈴木あきえ流「頑張りすぎない子育て」とは?
&あんふぁんでコラムをスタート!今年でデビュー20周年を迎えるタレントで2児の母でもある鈴木あきえさんの連載第一回目です。
高校卒業後の進路は保育士か芸能界の2択だった
私は高校3年生のときに芸能界に入ったのですが、以前から子どもの心理について興味があり、高校卒業後の進路は保育士か芸能界の2択でした。現在、5歳の男の子と3歳の女の子の子育て中なのですが、子育てには正解がなくて思い通りにいかないことがたくさんあるけれど、自分なりに模索しながら子どもたちと楽しい時間を過ごしています。
最近、わが家の子どもたちは「科学実験」にハマっていて図鑑を見ながら、宝石のようなゼリーを作ったり、酢でたまごの殻を溶かしてみたりして遊んでいます。上の子が実験が好きではじめたのですが、私と娘も一緒になって楽しんでいます。
子どもは親の失敗が大好物!?
どうやら私は、子どもたちからからポンコツママだと思われているみたいで(笑)。尊敬してもらえるような親になりたいという気持ちもあったのですが、NHKの『すくすく子育て』で司会を務めていたときに専門家の先生に、「子どもは親の失敗とかミスが大好きだよ」と言われたことがあって、それから隠さずに全部見せていくことにしました。
私は地図を読むのがすごく苦手で、子どもたちと公園にいくときもすぐ道に迷うのですが、息子が「そっちじゃないよ」とか、サポートしてくれて私ができないところが伸びている気がしています。
自分ができないところは、子どもに教えてもらうという立ち位置で行った方がスムーズな気がするんですよね 。ムキになって上から言ってしまうと衝突してなにひとつうまくいかなくて …お互いに嫌な気持ちになるので、最近は、子どもに教えてもらうこともあるほうがいい!というスタンスになっています。
自分が思い描く“理想の親”になろうとして悩んだことも
私は親になることにずっと憧れていて、子どもに尊敬されるような親になろう!と思っていました。でも、頑張ろうと思うほど歯車が狂って子どもを怒ってしまうことがあり、そんな自分が大嫌いで「なんて未熟なのだろう…」と落ち込み、悩む時期がありました。
自分が親になるまでは、子どもにガミガミと怒っている親御さんをみると「なんであんなに怒るのだろう」と不思議に思っていましたが、実際に親になったら噴火の連続ですよ(笑)。
それであるとき、自分を責めるほど子どもを怒っていたことに気がつきました。そしていまは、「親だって怒る事もあるよね。それならどうすればいいのかな?」という考え方に変わり、「完璧ではないけれど自分はよく頑張っている!」と思えるようになってきたのです。
子どもと向き合うことは自分と向き合うこと
最近は、ちょっと怒りっぽくなっているな…と感じたら、自分を労われていないのだなと思うようになりました。子育ては自分と向き合うことだと思っていて、子どもに対してイライラするときは自分と向き合うようにしています。私は、毎朝早めに起きて自分の時間をつくるようにしているのですが、それでも疲れたときは、ちょっと高めのアイスを食べたり、買い物をしたり、ゆっくりお茶を飲む時間をつくったりして自分を労わってあげて気持ちに余裕がもてるようにしています。
肩のちからをぬいて子育てを楽しみたい!
さまざまな情報や子育て論が飛び交う中で迷うことがたくさんありますが、自分の考え方や心の在り方をちょっと変えるだけで、見える世界はがらりと変わります。なにかトラブルが起きても自分の気持ち次第で「たいしたことはない!」と思えるようになる。
子育ては悩むことの連続で、子どもたちが園から持ち帰る“あんふぁん”を読んで救われることもよくあります。ママだから、パパだからと肩肘張らずに、「子育てって大変だけど楽しいことがたくさんあるよね!」というように、読者のみなさんの肩のちからがぬけるような連載ができたらと思うので、これからどうぞよろしくお願いします!
NHKの人気番組『すくすく子育て』とタッグを組んだ子育て本を出版!
「子どもと親のきずなを深めるやさしい声かけ」
定価:1760円
鈴木あきえ、NHK『すくすく子育て』制作班著
発売日:2024年11月07日
出版社:Gakken
<内容紹介>
子育てに強い関心を持つ人気タレント・鈴木あきえと、20年以上続くNHKの人気番組『すくすく子育て』がタッグを組んで提案する、わかりやすくてためになる「子どもへの声かけのコツ」、親子のコミュニケーションスキルが満載の一冊です。
取材:やまさきけいこ