とにかくパパが好きすぎる娘たち、その理由を考えてみた

とにかくパパが好きすぎる娘たち、その理由を考えてみた

乳幼児の子育てをしているとよく聞くのが、「パパ見知り」という言葉。赤ちゃんの時はパパに対してもママに対しても同じ対応だったのに、ある日突然、パパが抱っこすると泣くようになったり、一緒に行動しようとすると「パパはイヤ!」となることがあるようです。
でもわが家の5歳と2歳の娘たちは、そんなパパ見知りとは無縁! 特に長女は自他共に認める超パパっ子で、4歳の七夕のお願いに「パパみたいになりたい」と書いたほど(笑)。
なぜここまでパパが好きなのか、母の立場から考えてみました。

毎週土曜日はパパと娘だけで過ごす

私が土曜日に仕事をしているため、わが家は基本的に土曜日は朝から夕方までパパと子どもたちだけで過ごします。
私が仕事復帰をしたのは、長女は10か月の時、次女は1歳の時。どちらも母乳をやめないまま仕事復帰をしたため、ミルク拒否が激しかった娘たちと土曜日をどう過ごすか、夫婦ともにヒヤヒヤでした。
そこで、夫がとった策は、土曜日はおっぱいのことを思い出させないよう、とにかく外にお出かけをして過ごすこと。
動物園、水族館、少し遠い公園…私だったら、ひとりで小さな子を連れて行くのに躊躇するところにも臆せず出かけていました。
その結果、土曜日はたくさんお出かけできて楽しい!という娘の気持ちと、娘と2人でも遠出できた!というパパの自信が相乗効果をうみ、見事にパパと娘の絆が深まる機会になったようです。
わが家の場合、そうせざる得ない環境でしたが、赤ちゃんの時から定期的にパパと子どもで、朝から夕方までの長時間お出かけする時間を作ることは、パパっ子に成長する重要な機会だったと感じています。

父子にとっても母子にとっても貴重な時間
何よりパパ自身の自信がついたこと、私も安心して任せることができるようになったことは、子育てをする上で大きな支えになっています。
次女が生まれてからは、土曜日は2人でなく、3人で過ごすように。そのため次女とパパとの距離感は長女の時とは少し違いましたが、ママなしで過ごすことにはすぐに慣れていきました。
そんなにパパっ子で寂しくないの!?と思われる方もいるかもしれませんが、土曜日に私が仕事から帰ってくると、娘たちは「ママ~!」と抱きついて甘えてきてくれます。
1日離れて過ごした後はより一層、相手のことを愛おしく感じることができ、この時間は母子にとっても貴重な時間と感じています。

とにかくパパっ子な長女、その理由を考えてみた

夫が娘たちに接する姿からは、私自身が育児をする上で学ぶことがたくさんあります。
お互い初めての育児、「その言い方、ちょっと違うんじゃない?」と意見がぶつかることもありますが、夫は私にとって共に育児をする大切なパートナー。
改めて客観的に見てみると、自分とは違った接し方や姿勢が見えてきました。

■愛情表現がストレート
夫は娘たちに対する愛情表現がとにかくストレート! 毎日必ず「大好きだよ」と伝え、ぎゅっと抱きしめています。
夜遅くなって会えない日は、夜の分を朝のうちにするほどの徹底ぶり。時には大げさとも思える表現で子どもたちを褒め、生まれてきてくれたことに感謝し、なによりも大切な存在であることを言葉とともに全身で伝えています。
最近よく育児本などでも「自己肯定感」という言葉を目にしますが、まさに夫の愛情表現は娘たちの自己肯定感を育てていると感じます。
大人と同じように、子どもだってやっぱり言葉で言ってもらうと嬉しいもの。愛されている、大切にされている、何があっても一番の味方でいてくれるということを自覚をしている娘の姿を見て、言葉で伝える大切さを学びました。

■難しいことにも挑戦させる
夫は基本、娘がやりたい!と思ったことは積極的に挑戦させます。
たとえば包丁。まだ大人の包丁は危ないと思っていた私をよそに、娘が興味を持ったタイミングで二人でお料理を。
キッチンが散らかって大変だからと、私だったら二の足を踏むものを、「じゃぁやってみようか!」といとも簡単にやらせてしまうのです。
結局ひっちゃかめっちゃかになったキッチンを片付ける私はイラっとしてしまうのですが(笑)、それでも新しいことに挑戦できた娘は満足! 
どんな小さなことでも、新たにできるようになったり、覚えたりすることは子どもにとって刺激的で楽しいものなんだな~ということを見ていていつも感じます。

■全力で遊ぶ
ママはつい、家にいると「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と家事などに目がいってしまうことも多いと思います。
片手間なつもりはないけど、遊んでる途中で洗濯機を回しに行ったり、ごはんの準備を挟んだり…
それに比べ、夫は遊ぶときは全力! 体力も私よりはるかにあるので、アグレッシブな遊びを家でも外でも繰り広げています。
妻としては「こっちは家のことやりながらなのに」「遊ぶだけじゃなくて家事もやってよ」と思ってしまうことも多々ありますが(笑)、子どもにとっては全力で遊んでくれるパパは最高! こればっかりはいまだにパパには敵いません…。
思いきって家事は後回しにして、子どもと遊ぶことに集中する時間も必要だということを改めて考えさせられました。

「ママは家事育児、パパは仕事」ではないあり方

わが家は共働きのため、家事も育児も夫婦で協力して行っています。
それでも働く時間が短い私が家事をする割合が多く、夫がごはんを作っている様子を見た長女がある時、「パパが料理してる。なんで~?」と言ったことがあります。
いつの間にか長女の中で「家事=ママ」となっていたのだと思います。それからわが家では積極的に、パパもママも家事や育児をする姿を見せるようにしています。

絵本は母子が主体の物が多い!?
ちなみに絵本ってどうしても、ママと子どものお話が多くないですか? 
私もはじめは違和感なく読んでいたのですが、ある時夫が、「ママ」を全部「パパ」に変えて読み聞かせている姿を見たときにハッとしました。
意識してみると、パパが主役の絵本ってなかなかないのです。
毎日読む絵本からも子どもたちは「ママ=家」「子育て=ママ」という先入観を抱いていたのかもしれません。今では、絵本選びにそんな視点を織り交ぜたりしています。

娘たちが生きる時代はきっと、今よりももっと多様な社会になっているはず。仕事をするママもいれば、主夫のパパもいるでしょう。
さまざまな生き方や役割、考えがありどれも間違いではないこと、いろいろな選択の中から自分らしく生きていってほしいということを娘たちに伝えていきたいと思っています。
そして何より、パパと子どもがよい関係を築けていると、ママの負担は確実に減ると思います。
授乳を終えた今、我が家では「ママじゃないとできないこと」はなくなりました! 
もちろんわが家も娘とパパがぶつかったり、夫婦間で子育てや家事についてもめることもありますが、これからもパパとママそれぞれが娘たちと信頼関係を築き、夫婦が同じ視線で子育てに向き合っていくことを大事にしていきたいと思っています。

この記事を書いたライター

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tocotocoharuさん

保育園に通う姉妹のママ。学生時代から世界中を旅するのが大好き。子どもたちにも広い世界を感じてほしいと思い、今は家族で旅行をすることが日々のごほうび。 毎日仕事と子育てにドタバタ奮闘しながら、丁寧な暮らしを模索中。

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&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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