子どもが起きなくてイライラ!親がやりがちなNGパターンと解決法

子どもが朝なかなか起きないと、親はイライラしてしまうもの。しかし子どもがなかなか起きてこない原因は、もしかして親側にあるのかもしれません。子どもがどうしたらスッキリと起きてくるのか? 数々のトライ&エラーから見つけた起こし方をご紹介します。

怒っても起きてこない!親がやりがちなNGパターン

まずは、子どもが起きてこないときの起こし方を見てみましょう。
親がやりがちなNGパターンは、あなたが自分の親からされていたものが多いかもしれません。自分がどうだったか?を考えることなく、こうするしかないからと思って、毎朝同じことを繰り返していませんか。

  • 「早く起きなさーい!」大きな声で怒鳴る

子どもにとって、大きな声で怒鳴られることは、大人が思っているよりもショックを受けること。大人だって、上司から大きな声で怒鳴られるのはイヤではありませんか? ましてそれが寝ているときならなおさらです。怒鳴るほうは親なのだから当たり前だと思っていても、意外と心の傷になることもあるので気をつけたいですね。
大きな怒鳴り声は眠りの底から強制的に覚醒させるようなものなので、すっきりと目覚めることはほとんどできません。よけいに布団の中でグズグズさせることにつながります。

  • 起きた後になかなか起きないことを怒る

次にやりがちなのが、子どもがなんとか起きてきたときに、朝食の席などでなかなか起きてこないことを怒ってしまうという行動です。これが常態化すると、子どもも「起きたら怒られる」ことがわかってきますから、よけいに起きたくなくなります。つまり、さらに布団に籠城してしまう結果に!
結局、登園・登校の時間もあるので子どもはイヤイヤながら起きてきますが、親はよけいにイライラするし、子どもの機嫌も悪くなるしの悪循環に陥ります。

子どもを機嫌よく起こす方法は、急がないことがミソ

私は子どもに対して、上のような起こし方をほとんどしませんでした。なぜなら、私自身が親からこのように起こされて、全然起きられなかった経験をしてきたからです。怒られたところで起きないよね…ということは身をもって知っていたのです。
とはいえ「私はダメだったけれど子どもには効くかも?」と思ってトライしたみたのですが、まったくダメで朝の苦労が増えるだけなのでやめました(笑)。
では、機嫌よく起こすためにはどうしたらいいのか? ポイントを押さえると子どもが徐々に、自分で起きてくるようになりました!

  • 好きな音楽を流す

子どもの好きな音楽を流すと、眠りの中にいる子どもにもその音が届き、少しずつ覚醒状態にもっていくことができます。これには、子どもが好きな音楽が何なのかを把握しておくことが必須。ちなみに筆者は、某テーマパークのBGMやバンド演奏の音を使っていました。好みを把握してもらえているということは、子ども自身にとっても嬉しいようで、良好な親子関係にもひと役買うかもしれません。
ただし音楽だけではすっきり起きない可能性のほうが高いので、ほかの方法も併用してみてください。

  • 肌に触れながらの声かけ

親子関係においてスキンシップの大切さはよく言われることですが、眠っている子どもを起こすときも大変効果的! 肌の感覚はとても敏感なので、優しくさすってあげたり、触れてあげたりすると、少しずつ覚醒に向かっていきます
肌に触れながら、柔らかな声で「そろそろ起きる時間だよ」と声をかけてあげましょう。「眠いけど、起きないとね」と子どもの気持ちに共感を示すことも大切です。小学生なら、「あと〇分で家を出ないと学校に間に合わないよ」と具体的な残り時間を知らせてあげるのもおすすめです。ちなみにここで「起きなさい」ではなく「起きようね」という言葉を使うのもポイントのひとつですよ。

  • 起きてきたら褒める

大人にとって当たり前の「起きてくること」。でも、自分が子どものとき、起きることって大変だったし、大人だって今でも気合いを入れて起きているのではないでしょうか。
だから、子どもが起きてきたとき真っ先にするべきなのは、なかなか起きられないことを怒るのではなく、起きてこられたことを褒めることなのです。食卓に到達した子どもを「あ、起きられたね! えらかったね。おはよう」と褒めることが習慣化すると、今度は子どもが「起きたら褒めてもらえる」と悟り、自分からベッドを出るようになります。

ここまでのプロセスは急がないことが大切。音楽をかけて聴覚を刺激し、肌の感覚や時間の感覚で目を覚ましたら、あとは子どもが動くのを待つことも必要です。したがって、本来子どもに起きてほしい時間の30分前くらいから起こす活動を始めるのが、親の精神面にもおすすめです。

  • 機嫌よく大きな声で起こすのはあまり効果なし

余談ですが、大きな声で「起きなさい!」と怒るのではなく、機嫌よく「起きようー!」と起こしてみたこともあります。しかしやはり深い眠りの中から、大きな音で起こされると目が覚めても動く気力がなかなか湧かないようで、起きてはいるのだけれど、布団のなかでグズグズしていることがよくありました。
こういう場合、最終的に「ほら早く早く!」と急かさなくてはいけなくなり、あまりおすすめのできない起こし方だと感じました。

朝から怒ることは子どもの自己肯定感を下げてしまう

朝の環境やできごとを丸一日ひきずってしまうことは、大人でもあると思います。まして子どもの心は繊細。朝から怒られることは子どもたちにとって、自分は朝起きることもできないダメな子なんだ…という認識につながってしまうのです。場合によっては「ママから嫌われている」と感じる子もいますよ!

親も忙しくて当たり前。起こしているのに起きてこない子には、イライラしてしまうことも当然あります。そこは早めの時間に起こしつつ、起きられるようになるまでのガマンだ…と頑張って忍耐を! 怒るとかえって起きなくなるということを思い出して、ゆとりを持った起こし方を継続してみてくださいね。

あん茉莉安さん

この記事を書いたライター

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あん茉莉安さん

占い師、心理カウンセラー、ヒーラー。図書館司書、司書教諭の資格も持つ、中学1年生と小学4年生の女の子を育てるシングルマザーです。興味の対象は本業のスピリチュアルから、音楽、健康、ダイエットまで。育児の指標は「お金で買えないものを子どもに残す」。現在子ども達とは、通信教育の英語学習を前進させるべく奮闘中。

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&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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