オリーブオイルの正しい選び方とは?おすすめのレシピもご紹介☆

オリーブオイルの正しい選び方とは?おすすめのレシピもご紹介☆

皆さんはオリーブオイルをお料理に使いますか?私の中でのイメージは「ちょっと特別な油」。それほど安いものではないし、料理の風味づけにちょっと使うものとして、わが家には小さい瓶で常備していました。

でも、今回、日本オリーブオイルソムリエ協会の方のお話を伺って、その魅力を改めて感じるとともに、本当においしいオリーブオイルの味わいを知りました。揚げ物などの過熱料理に使うとカラッと仕上がるし、お菓子作りにも使えるとのこと。
また、オリーブオイルは不飽和脂肪酸のオレイン酸が主成分で、抗酸化作用があると言われているポリフェノールも含んでいます。オリーブオイル独自のポリフェノール(オレウロペインやオレオカンタール)もあり、その栄養素の高さからももっと食卓に取り入れていきたくなりました。

エキストラバージンって一体どんなもの?

まず、オリーブオイルを選ぶ際によく聞くのが、「エキストラバージンオリーブオイル」という言葉。「IOC」というオリーブの栽培や生産、品質向上に関しての国際協定を管理する機関は、その定義を「オリーブの果実のみを、単に圧搾、もしくは他の物理的な方法により得たオイルで、洗浄・ デカンター・遠心分離・ろ過以外の工程を経ることがない。また、酸度が0.8%以下のものに限る。」としています。酸度は、オイル中に脂肪酸が何%遊離しているかの度合いで、酸度の値が高いほど、オイルは劣化しやすくなると言われています。

つまり、何も混ぜず、精製もしない【オリーブの実から絞ったオイルそのもの】ということですよね。

さらに圧縮方法は、30度以上の温度をかけずにゆっくりと時間をかけながら油分を抽出する低温圧搾製法(コールドプレス)が推奨されていて、この圧縮方法だと、熱によって鮮度や香り、風味、栄養成分が損なわれることなく、オリーブオイルの魅力を最大限に引き出すことができるそう!

対して日本で食用ととして販売されているオリーブオイルには「エキストラバージンオリーブオイル」のほか、「ピュアオリーブオイル」というものがあります。

「ピュアオリーブオイル」は、精製オリーブオイルにバージンオリーブオイル(但しランパンテは除く)をブレンドしたもので、エキストラバージンオリーブオイルよりも比較的安価で販売されています。

もちろん、精製やブレンドを行っているので「ピュアオリーブオイル」の方が風味やオリーブの味わいが弱いことが多いのですが、揚げ物などたくさんの油を使う加熱料理の場合は、こちらをチョイスするのもいいかもしれません。

「オリーブオイル」の香りを目いっぱい楽しむメニュー、例えばカルパッチョや、サラダ、お肉やお魚にかけるなどには、ぜひ「エキストラバージンオリーブオイル」を使って、そのフレッシュで芳醇な香りを味わってみてくださいね。

オリーブオイルの選び方

どのようなオリーブを使っている?

まず、オリーブの実そのものに注目してみます。収穫後のオリーブの果実はきちんと選定されているか、早摘みのフレッシュな青い実のみを使用しているか、そして、1000を超える品種があると言われているオリーブの実の中から何種類か混ざっているのか、それとも1種類だけを使用しているのか、それによっても味は大きく変わってきます。

今回、ご紹介いただいたギリシャのクレタ島からやってきた「フシコス」は、世界でも酸化しにくいことで有名な「コロネイキ種」1種のみを使用し、ブレンドをしていません。単一種で作ったオリーブオイルならではの、香りと、スパイシーな後味が楽しめます。

また、収穫してからオイルにするまでにどのくらいの時間がかかっているかも重要なポイントです。オリーブの実は刻一刻と劣化していくので、収穫してからどれだけ早くオイルに出来るかがきちんと書かれているかもチェックしてみてくださいね。

オリーブオイルの保管状態は?

オリーブオイルはほかの油と同じように光や熱によって、どんどん酸化が進んでしまうため、その保管状態によっても味は大きく異なります。遮光性のある容器(瓶・缶)に入れられているか、温度管理がされた室内で保管、運搬されているか、を必ず確認しましょう。

自宅で保管する際も、日の当たる場所や、温度の上がるレンジのそばなどには置かず、シンクの下など、常温でなるべく日の当たらない場所に保存するのがおすすめです。

オリーブオイルのテイスティング方法

オリーブには、1000を超える品種があると書きましたが、自分好みの香りや味わいを見つけるのに、おすすめのテイスティング方法も教えていただきました!

1. カップにオリーブオイルを入れ、手にとり、手でふたをして少し温めます。 (適温28°C)
2. カップを鼻の近くまで持ってきて、そっと手をはずし香りを取ります。
3.次に、口に含んで、口いっぱいにオリーブオイルを広げ風味を味わいます。
※オリーブオイルをごっくんと飲んでしまうとむせることがありますので、ゆっくり流し込むように口にながしてください。

この方法だと、オリーブオイルの香りが鼻に抜け、直にその風味を感じることができます。少し温めるだけで、香りが強くなるのにもびっくり!

プロが教えるおすすめオリーブオイルレシピ

今回、おすすめのレシピを教えてくれたのは、人気料理人YouTuberのファビオさんです。エキストラバージンオリーブオイルのフルーティーな香りや、少しスパイシーな後味を楽しめるレシピを教えていただきました。

【レモンとバナナのパウンドケーキ 山椒のシャンティ】

〈材料〉
薄力粉 200g
レモン汁 60cc
水 20cc
レモンの皮 25g
砂糖 150g
塩 適量
卵 250g
エキストラバージンオリーブオイル(フシコス) 25g
バナナ 1本
ベーキングパウダー 8g
山椒のシャンティ 適量

〈作り方〉
1.ボウルに薄力粉とレモンの皮とベーキングパウダーと塩ひとつまみを合わせておく。
2.ボウルに卵を入れ泡立て数回に分け砂糖を加えもったりさせる。
3.オリーブオイル(フシコス)を少量ずつ加え、乳化させ、レモン汁と水を加え泡立て続ける。
4.1とバナナを加えたらゴムベラに持ち替えさっくりと混ぜ合わせ型に流し入れ、160°で約40分焼いて完成です。
5.最後にオリーブオイルをかけると、よりその香りを楽しめます。

※シャンティ=砂糖の入った生クリームのこと
※ホイップクリーム=砂糖の入ってない生クリームのこと

そのほかにも、スープにかけたり、

オリーブオイルでパン粉を炒った「焦がしパン粉」をお魚や、お肉にのせたり、といったアレンジもオリーブオイルの香りを楽しむ料理としておすすめ♪

ヨーロッパ屈指の長寿国からやってきた《フシコス》

オリーブ発祥の地として有名なギリシャのクレタ島から空輸で日本までやってきたフシコスの「エキストラバージンオリーブオイル」。収穫後24時間以内の新鮮なうちに採油を開始し、化学処理を一切行わない極上のオイルなのだとか!

オリーブオイルのサブスクサービスなど、新しい取り組みも行っているので、良ければHPも見てみてくださいね!

〈参考HP〉
日本オリーブオイルソムリエ協会→https://www.oliveoil.or.jp/
ファビオ飯 /イタリア料理人の世界→https://www.youtube.com/@chef_Fabio
フシコス→https://phusikos.jp/

ライター

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ライター よこも

2児の母。外資系製薬会社勤務後、児童英語講師の資格を取り、現在はライフワークとして6か月〜のベビーとママに英語を遊びながら教えています。新しいものを見つけるのが大好き。その中から本当にいいもの、役立つことを発信していけたらと思います。リビング特派員としても活動中。

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