「切る・貼る・編む」モンテッソーリ教師が教えるおうち遊びのアイデア
新型コロナウイルス流行の影響でなかなか外出が難しい現在、私の勤務先の園も休校中。モンテッソーリ教具を使った活動はしばらくお休みですが、代わりに家庭でできることをお伝えします。
休校・休園中…でも子どもの好奇心はお休みなし!今日はそんな子どもたちのために、家庭にあるもので遊ぶアイディアを年齢別に紹介したいと思います。
半端な色画用紙を使って切ったり、貼ったり自由自在に!
- 材料:1cm幅にカットした色画用紙
- 代替品:幼児にはペラペラの薄い紙よりも、少し厚みのある紙が扱いやすいです。白でも構いませんが、色が付いているとなお楽しいです。紙の幅は1cmにこだわる必要はありませんが、なるべくそろえてみましょう
今回は余っていたさまざまな色の画用紙を使うことにしました。さて、これを使ってどんなふうに遊べるでしょうか?年齢別に考えてみました。
対象年齢:2~3歳「ハサミでザクザク切ってみよう!」
道具を使い始める年齢の2~3歳なら、ひたすらハサミで切るだけでも楽しいです。
子どもの手の大きさに合わせたハサミを用意してあげましょう。
ハサミを使い始めたばかりの子は、ハサミの持ち方・刃の開き方を知りませんので、大人がやり方を見せてあげると良いですね。慣れないうちは刃を開くだけでも一苦労しますが、何度もやっているうちにスムーズに切れるようになります。
ハサミの練習のつもりで、子どもにどんどん切ってもらいましょう。紙の色が綺麗だとテンションがあがります!
切るのに夢中なようなら活動はここで終わっても構いません。…が、せっかく切ったもの、何かに使えないでしょうか?例えば、のりで台紙に貼ってみるのはどうでしょう。
大人が台紙に絵を描いてあげて、子どもと一緒に貼ってみます。
試しにくす玉を描いて、紙を貼ってみました。他にも、花・キャンディ・魚・鳥…などいろいろなイラストにしても良さそうです。子どもの好みの絵を描いてみてください!
少し年齢の大きい子どもなら、絵も自分で書いてみるといいかもしれませんね。もしくは紙を構成して貼り絵にするのも良さそうです。
今回は花火をイメージして貼ってみました。
幼児に使いやすいのりは、スティックタイプよりも昔ながらのもの。蓋を開けて使うジャータイプのものがオススメです。細かいものを貼るときには筆を使うと便利。手が汚れるのを嫌がる子にも良いですよ。
対象年齢:4歳~「二つ編み、三つ編み…」
同じ材料を使って、もう少し大きい子どもに「編む」活動はいかがでしょう。細かい動作によって指先を滑らかに使えるようになったり、同じ動きを繰り返す順序性に慣れたりできます。
慣れるまでは2本の紙を畳む・折る動きを繰り返してみましょう。
両面テープを端につけて…
直角になるように2枚を貼り合わせます。
2本の髪を交互に畳んでいきます。
しっかり折りグセをつけましょう。だんだんバネのような形状になってきます。
端を両面テープで止めます。
できました!ビヨーンと伸びて縮む様子が楽しいです。跳ばして遊んでみましょう。
慣れてきたら、今度は三つ編みです。
同じく両面テープを使って3本をこのように留めます。3本とも違う色を選びましょう。出来上がりが綺麗なのはもちろんですが、幼児にも順序がわかりやすく、大人が教えやすいというメリットがあります。
定番の三つ編みです。
「2本平行に並んでいるうち、外側の紙を折り曲げる」「左右交互に折る」という順序性をとらえるまでが難しいのですが、何度かやっているうちに幼児でもコツを掴んできます。
端をテープで留めて出来上がりです。
さて、出来上がったものを何に使うか?ここは子どもと大人で考えてみましょう。
腕輪にする・カチューシャにする・ベルトにする・バッグの持ち手にする…いろいろと工作に使えそうですよね。自由に発想してみてください!
本数を増やして、編む活動に邁進する
編むこと自体にハマってみるのも楽しいですよ。
4本編み(本当は奇数本の方がいいのですが、あえてやってみました)
外側から折って…
編み込みます。
隣も折る
反対側も折って、
そして編み込む。
あとは繰り返しです。
出来上がり。
5本編みも同じ流れです。
こんな感じです。
どんどん本数を増やしていくと…変化を楽しんでみましょう。
ちなみに12本でやってみるとこうです。
こうなります。
幼児の活動のポイントは、
あえて目的を決めないで、楽しさを追求する
ことにつきます。「こうやってみたら、どうなるんだろう?」と好奇心を持つことです。
楽しく指先を動かしていると、自然とお箸や鉛筆などを使う下準備にもなりますよ。出来上がりの上手い・下手を気にせずに、楽しいことをどんどんやってみましょう。
お子さんとのおうち時間が楽しいものになりますように!