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AIに負けない力を育てる アート教育

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正解も不正解もない! アート鑑賞は自由なもの

読者アンケートで「子どもにアートに触れてほしい」と回答した人は97.7% 。とはいえ、どこに行くと楽しめるのか、子どもが静かにできるのかなど不安も多いようです。
今回はアートテラー・とに〜さんに、親子でのアート鑑賞のコツを聞きました。

※データはあんふぁん読者へ2024年5月8日~ 6月4日に実施したアンケートから。回答数2832

教えてくれたのは アートテラー・とに〜さん
千葉大学卒業後、吉本興業所属のお笑い芸人に。当時の相方から影響を受け、趣味で書き続けていたアートブログが人気となり、芸人からアートテラーへ。現在、美術館での講演やアートツアーの企画運営やメディア出演など、幅広く活躍中。
公式ブログ/ https://ameblo.jp/artony/

アートは… どんなことを感じてもOK! 人によっていろいろな感想がある!

Q.アートって難しいイメージがありますが、幼児も楽しめるのでしょうか?

A 「アートは難しい、分からない」と大人は考えがちですが、お笑いも「なんか分からないけど面白い」と感じることがありますよね。アートも同じで、分かろうとしなくて大丈夫! 「この人物は何をしている?」と一緒に想像したり、「動物がいるね」と絵から得た発見を話したり、と作品を見ながら自由に会話をしましょう。そこから話が広がり、子どもの好きな色や柄、興味があるものなど、新たな気付きがあるかもしれません。

Q. 親子で気兼ねなくアート鑑賞ができる施設を教えてください。

A 世界最初の絵本美術館として開館した「ちひろ美術館」(東京都練馬区・長野県松川村)は、「ファーストミュージアム」のコンセプトを持ち、美術館を初めて訪れる子どもを歓迎しています。また、彫刻の森美術館(神奈川県足柄下郡)は野外にアートが展示されているので、公園感覚で楽しめます。最近は、声の大きさを気にせず鑑賞できる「トークフリーデー」や子ども向けのワークショップを行う美術館も増えているので、気軽に訪れてみて。

Q.親子でアート鑑賞をすることで、どんな力が育まれますか?

A  アニメや動画は観ているだけで内容が入ってきますが、アートは「何が描かれている?」「この人の気持ちは?」など親子で会話をしながら子どもが自分で考えることで想像力が育まれます。想像力は、「人の気持ちを理解すること」「自分の考えを持つこと」などの土台になるもの。人が社会で生きていくためにとても大切なものですよね。

Q.美術館やアートとの付き合い方のポイントなどを教えてください。

A 美術館はいつ退館してもいいので「子どもが興味を持てなかったら、出よう」と思って行くと気も楽ですし、展示物だけではなく建物や周りも含めた空間を楽しむと良いと思います。また、美術にはいろいろなジャンルがあるので、興味を持てなかったイコール、アートを楽しめなかったではなく、次は違う分野の美術館に行ってみる、という考え方をしてみてはいかがでしょうか。

とに〜流 アート鑑賞3箇条

① 何を感じて、何を言っても良い
「変な形の絵!」「絵の端の鳥が気になる」など何を感じても良いのがアート鑑賞。子どもにも自由に感想を言ってもらいましょう。

② 誰かと一緒に行ってみる
100人いたら100通りの感想があるはず。子どもや家族と、その場で感じたことを伝え合ってみて。その場で感想を言い合えるのはアート鑑賞の大きな特徴。映画鑑賞や読書ではどうしても感想は後からの共有になりますよね。

③ タイムスリップする気持ちで楽しむ
何百年も前に描かれた絵が、今目の前にあるってすごいことだと思いませんか? 古い絵を鑑賞するときは、当時何が起きていたんだろうと想像してタイムスリップを楽しんでみるのもおすすめ。

ライター

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こどもりびんぐ &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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