「パパ大好き!」に近づくのはこの遊び! 子どもと体を動かして遊ぶときのポイント

「パパ大好き!」に近づくのはこの遊び! 子どもと体を動かして遊ぶときのポイント

NHKの子ども向け番組で14年間、体操のお兄さんを務めてきた小林よしひささん。パパとなった今、お兄さんとは違う形で子どもとの関わりを満喫中! 自身の子どもとどう関わっているか、夫婦の関係まで、お話を聞きました。子どもとの向き合い方のヒントが満載ですよ!

娘とプリンセスごっこを楽しんでいます!

――体操のお兄さんをしていたので、子どもと遊ぶのは得意だとは思いますが、ご自身のお子さんとは、普段どんな遊びをしていますか?

小林)遊びに関して、娘に「ああしなさい、こうしなさい!」ということは言わないです。「ここに●●あるけど、これで何作る? 何して遊ぶ?」といった問いかけからはじめています。
今、娘がハマっているのが「ごっこあそび」なんですけど、おままごとや、プリンセスになりきったり、ファンタジーな遊びに夢中で、僕はそこに乗っかって遊んでいます。
ただ、おままごとをしているときでも、「空を飛んでみようか?」と提案したり、ずっと座っていないで、「向こうに行ってみようか?」と声をかけて、体を動かすということは意識してやっています。プリンセスのマネをして、手をつないで、くるくる回って踊ることもあります。
よく、「テレビばかり見てしまう…」というお悩みがあると思うんですけど、そんなときは、ママやパパが自ら動いてみるのがおすすめです。親が楽しそうにしていると、子どももマネして一緒にやりたくなると思うので、そこはぜひ重い腰をあげてほしいですね。

――ごっこ遊びのような、子ども独特の世界観に入っていくのって、男性にはちょっとハードルが高いかなと思うのですが小林さんはどうですか?

小林)これは、お兄さんをやっていてよかったことなのかもしれませんが、ハードルが高いと思ったことはまったくないですね(笑)。
プリンセス遊びって、細かな配役とかが子どもの中で決まっているので、その辺に対応するのがなかなか難しいのかもしれませんね。そんなときは子どもに質問してみるといいと思います。
「あなたは誰なの? お名前は?」なんて聞くと、世界に入り込んでいる子どもは、「私はプリンセスよ!」と答えてくれるので、「プリンセスさん、こんにちは。何しているんですか?」とすかさず聞くと、「私はこれから踊るの!」と教えてくれます。その子が考えているシチュエーションを聞き出してあげるだけで、パパも子どもの世界観に入っていきやすいのではないかなと思います。配役とか設定とか、むちゃくちゃなこともあるんですけど、それがすごくおもしろいので、ぜひおもしろがってほしいですね。
子どもの世界観を聞いてあげるだけでも、立派な遊びだと思います。

――おもしろがれないタイプのパパは、どうやって遊んだらいいでしょうか?
小林)どうやって遊ぼうかと難しく考えなくてもいいのではないでしょうか。遊びは子どもの方が天才なので、「何して遊ぼうか? これでどうやって遊ぶ?」と聞けば、子どもが教えてくれるので、子どもに主導権を任せるだけでいいと思います。
娘と「かくれんぼしよう!」といって遊ぶことがありますが、かくれんぼの設定が結構めちゃくちゃなことが多いですね。「パパと私(娘)が鬼ね!」と言うので、誰が隠れるのかな?と思っていたら、「人形を隠すね!」なんて言われたこともあります(笑)。独自の遊びになっていますけど、それはそれで楽しいです。大人が思っているかくれんぼをしなくても、子どもがやりたいかくれんぼを一緒に楽しめばいいと思います。
――子どもと体を動かして遊ぶとなると、気合を入れないと難しい…というパパもいるようですが?
小林)「子どもと運動しよう!」と考えると、結構大変ですよね。まずは、ただ子どもと遊ぶ。遊びの中に少しでも運動的な動きが入ってくればいいと思います。わざわざ公園に行かなくても、家の中や、今すぐここでできることでも立派な体を動かす遊びにつながります。住宅環境にもよりますが、イスから飛びおりるとか、ちょっとしたことでいいと思います。
――3歳くらいになると、子どもも体力がついてきて、そういうときこそパパの出番かなと思います
小林)そうですね。子どもが走って、パパが子どもを追いかけるだけで、子どもは大喜びなので、広いスペースがあれば、放っておいても子どもは体を動かして遊び始めるので、何をして遊ぼう…なんて考えなくてもいいと思います。
それに子どもってまっすぐ走らない。そこには行かないで! というところに行ったりするので、追いかけるのもとても体力を使いますよね。こういう遊びこそパパの出番ですね。
――外に行けないときはどんな遊びがおすすめですか?
小林)外に行けないときでも、娘とはちょっとしたことで遊んでいます。手を人形に見立てて遊んだり、手でキツネを作ったり、2人で手遊びなんかも楽しんでいます。なんでも遊びになりますね。

子どもと遊ぶのが苦手なパパも、子どもに遊びを教えてもらうというスタンスで関わることで、自然と一緒に遊ぶことができるという小林さん。プリンセスごっこは難しくても、今すぐ子どもを追いかけるだけで、子どもは大喜びしてくれること間違いなしです!
次回は奥様から見た小林さんはどんなパパなのか? 夫婦の実態にも迫ってみたいと思います。6月22日頃公開予定、お楽しみに!

話を聞いたのは

小林よしひさ
1981年、埼玉県生まれ。日本体育大学卒業。2005年~2019年NHK・Eテレ「おかあさんといっしょ」体操のお兄さんを歴代最長14年間務める。卒業後も得意な料理や運動能力を生かし、バラエティ番組、CM等で活躍。
子ども向けイベント、体操指導など活動の幅を広げる。YouTubeチャンネル「よしお兄さんとあそぼう!」も人気。「第10回イクメンオブザイヤー2020」芸能部門受賞

ライター

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&あんふぁん編集部 &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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