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「答えは二十歳を超えたら出ると思う」小籔千豊さんと中2娘の交換日記
バラエティー番組では、歯に衣着せぬ発言が人気の芸人小籔千豊さん。2人の子どもの父親でもあり、子煩悩でも有名。そんな小籔さんに読者親子と一緒に話を聞きました! 【読者親子】木村あやさん[29歳]、 夏海(なみ)ちゃん[5歳](千葉県)
プロフィール
- 小籔千豊さん( こやぶ かずとよ )
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1973年9月11日生まれ。大阪府出身。日本の喜劇男優、芸人、ミュージシャン。32歳の若さで吉本新喜劇座長になる。バラエティー番組ではMC、情報番組ではコメンテーター、3年ぶりに復活した「音楽と笑いの融合」をテーマにしたフェスティバル「KOYABU SONIC」を主宰するなど幅広く活躍。
「女の子には嫌われるな」母の厳しい教え
― ご自身は、どんなふうに育てられましたか?
小籔さん(以下、小籔):スパルタで、マナーは特に厳しく言われましたね。
テレビを何秒か見ていただけで、食事を下げられてしまいましたし、電車ではガラガラの時以外座らない、席は譲るように、としつけられました。
「女の子には優しく、嫌われるな」とも母親には口酸っぱく言われましたね。「あの男、あかんわ~と女に言われている男でロクな奴を見たことない」って…(笑)。
小学5、6年の時、クラス中の女子としゃべっていたら「小籔は女たらしや」と言われ、男子から無視されたことも。その時、女子が守ってくれました。「私らはあんたの味方やからな」と(笑)。
― 幼いころの夢は?
小籔:高校2年生の時にはもう「漫才師になろう」と思っていました。小さいころは漫画家になりたかったです。
絵は下手なんですけど、『ドラえもん』を見て、「藤子不二雄さんが儲かっている」と聞いたからでしょうかね(笑)。
― (読者の夏海ちゃんから質問)ボール遊び、好きですか?
小籔:昔は好きやったなぁ。今は小学1年生の息子と遊ぶ時だけ、サッカーや野球をします。
家族そろってやってみてよかったのは、1枚のキャンバスに皆で絵を描く遊び。うまく描けたら額縁に入れて飾ろう、と2回挑戦したけど、まだ全然ダメです(笑)。
離れて暮らす父娘を結ぶ交換日記
― 一男一女の父として、子育てで大事にされているのは?
小籔:僕は単身赴任なので、大阪で専業主婦をしている嫁はんに任せていますが、中2の娘とは交換日記をしています。本を読んだり、芸人の先輩・後輩を見たりして「あ、人生とはこうやな」と思ったことを子どもたちに伝えたくて。
例えば「あめを3つ持っていたら、2つは誰かにあげろよ」とか。そうすれば、もらった人が3日後にチョコレートを食べていて、残り2個になった時、1個をお前にくれる可能性が出て来る。独り占めして「ケチや」と言われるより「分け与えたほうがいい」と。
まぁ、娘からの返事は「ばぁばに、服買ってもらってん。うれしかった!」でしたが(笑)。
僕は、
子育ての答えは二十歳を超えたら出る
と思うんです。子どもというより、人間を育てているつもりでいますね。
― 忙しい読者ママに、メッセージをお願いします。
小籔:今はテレビの中で「子育てはしんどい」という言葉が踊り過ぎているような気がします。
戦争直後、サツマイモしか食べるものがない時代に5人を育てたようなお母さん方がいらっしゃって、その連続で今があると考えれば、ありがたい環境ですよね。
もちろん、大変なのは分かります。でも、子育ては楽しくてすてきなことだと考えたほうが、前向きになれると思うんです。
私も娘と交換日記をしてみたい!
木村あやさん:おしゃべりがすごく面白くて、聴き入ってしまいました! 子育てに対する考え方に学ぶべきところがたくさんあって、本当に素晴らしい方でした。
小籔さんが、子どもとのコミュニケーション手段として交換日記をしているアイデアはすごくいいなぁと思い、私も娘と交換日記をしてみたいと思いました。
※この記事は、2017年9月発行の「ぎゅって 10月号」に掲載した記事を再編集したものです