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弁当コンサルタントに聞く!初心者に優しい「学童弁当」のレシピは?傷みにくくする工夫も
小学校は夏休み目前、働くパパ・ママの中には夏休み中の学童弁当について悩む人は多いのではないでしょうか。『学童弁当 月~金の5日間×6週間、30日分のマラソンレシピ』著者の野上優佳子さんにお弁当作りのコツについて聞きました。
この1冊で夏休みを乗り切れる!『学童弁当 月~金の5日間×6週間、30日分のマラソンレシピ』
テレビ番組や雑誌などで活躍する、料理家・弁当コンサルタントの野上優佳子さんが、夏休み期間の約6週間×平日5日間を想定して作った、小学生の子どもが喜ぶお弁当レシピを30メニュー紹介。朝の忙しい時間でも簡単に作れる「からあげ弁当」や「しょうが焼き弁当」といった定番から、「ピザトースト」などの手軽なパンメニュー、子どものテンションが上がる「スパゲッティ」や「オムライス」、夏にぴったりの「冷やしうどん」といったちょっとした変わり種まで、ひと夏をラクに、おいしく乗り切るお弁当アイデアが詰まった1冊です。
お弁当作りの初心者でも大丈夫!お弁当が映える簡単テクニック
お弁当作り初心者におすすめのレシピは?
本書はどれも簡単に作れる内容になっていますが、特におすすめのレシピを3つ紹介します。1つ目は、オーブントースターで作れる「肉巻き酢飯おにぎり」です。お米を握るときに、100均でも販売されている、俵むすびになる型を使うと子どもが食べやすい大きさになるのでおすすめです。
2つ目は、レンジで作れる「ナポリタンペンネ」です。耐熱容器を用意して電子レンジを使えばラクに作れます。お弁当はできたてを食べるわけではないので、ゆで加減を気にしすぎる心配はありません。早ゆでパスタを使えば、時短にもつながりますよ。
3つ目は、肉、野菜、炭水化物が入った「焼きそば・お好み焼き」です。お好み焼きは食べやすい大きさに切って盛り付け、青のり、かつお節。紅ショウガなどをふりかけるだけで見栄えも良くなります。
焼きそば・パスタなどの一品弁当を作るときのコツ
焼きそばやナポリタンペンネなどを作るときは、お肉を全部混ぜてしまわずに、お肉をメイン食材かのように盛り付けると、見た目も満足度もアップします。例えば、焼きそばに薄切りのお肉を2枚使うなら、うち1枚はどーんと大きく焼いて、焼きそばの上にのせる。
ナポリタンペンネもウインナーを細かく切らずに焼いて、ペンネの上に丸ごとのせるだけでも食べ応えが変わります。具材をすべて細かく切ってしまうと食感が同じになるので、少し切り方を工夫するだけでも、食べたときの満足度が変わりますよ。
家にあるもので作れるお弁当レシピ&常備しておきたい食材
買い物に行けないとき、材料が少なくて済む、おすすめのレシピは?
ピザトーストは、パンとチーズ、たまねぎ、ピーマン、ハムなど、わりと冷蔵庫に常にあるような具を使い回せば作れるのでおすすめです。ピーマンの代わりにブロッコリーや枝豆、ハムの代わりにベーコンやウインナー、ツナ缶でもいいですね。
ベースとなる「パン+チーズ+ケチャップ」さえあれば、あとはあるものをのせるだけで、なんでもピザトーストになります。
常備しておくと便利な食材
□ ロールパン
サンドイッチを作るとき、ロールパンなら真ん中に切れ込みを入れて具を挟むだけで完成しますし、子どもの手のサイズにおさまって、食べやすいのでおすすめです。冷凍してストックしておくと◎
□ 缶詰
肉・魚それぞれ常備しておくと便利です。例えば、焼き鳥の缶詰を卵とじにして、青ネギを切ってのせれば「親子丼弁当」が作れます。缶詰は味がしっかりついているものが多くて使いやすいですよ
□ 乾物
白ごま、かつお節、青のり、乾燥パセリなど白系や明るいトーンの色味のを常備しておくと、おかずの上に少しふりかけるだけで見栄えが良くなります
猛暑のお弁当作りで気をつけること
食材の傷みが心配…気をつけたいポイントは?
持って行く直前に一度お弁当箱のフタを開いてみてください。もしフタに結露がついていたら、キッチンペーパーで拭き取ってからフタをするだけで、お弁当の中の水気をかなり減らせます。
お弁当のフタに直接アルコールを吹きかけて、乾かしてから閉めるのもおすすめです。冷ましているつもりでも意外と熱をもっているんですよね。
また、遮光性のある保冷バッグに入れることで温度変化が緩やかになるので、そういったアイテムをあわせて使うようにするといいと思います。保冷バッグも使う前に冷蔵庫で冷やしておくと、より効果があるとの実験結果もあります。
また、保冷剤は忘れずに。夏場はいつもより多めに入れておくと安心です。冷気は上から下に流れるので基本的にはお弁当の上に乗せましょう。
お弁当の食材を冷ますときのポイント
調理したおかずを冷ますときは、キッチンではなくリビングで冷ますようにするといいです。キッチンは家の中で一番暑い場所なので、風通しがよく涼しい場所に置くだけでもちがいますよ。
急いでいるときは、おかずをのせた容器の上にキッチンペーパーを被せて、冷蔵庫のチルド室に入れて冷ますという手も。ただし、チルド室に入れたり、風を当てて冷ましたりする場合は、食材が乾燥しないようにキッチンペーパーをのせてくださいね。
パパ・ママ用のお弁当に味付けをチェンジ
本書の中で「豚たたみしょうが焼き」というレシピがあるのですが、こちらは子ども用に食べやすい味付けにしています。大人用にアレンジするとしたら、豚肉をたたむときに、大葉&チーズ、大葉&梅干しを挟むなど、挟むものでアレンジが広がりますよ。
また、余りがちな調味料を大人用の味付けに活用するのもおすすめです。「ほうれん草とちくわの和え物」など、柚子胡椒やワサビを入れると、また違う味が楽しめますし、傷み予防にもつながります。
子どもの笑顔を第一に!お弁当作りを楽しんで
お弁当作りに奮闘しているパパ・ママへメッセージ
お弁当の献立は毎日同じでも良いです!お弁当は食べる人が主役なので、子どもが好きなおかずならとにかくOK。私たち大人は“毎食違うものを食べさせないといけない”と悩んでしまいがちですが、子どもたちは意外と気にしていません。
食べたいものが入っていると子どもって楽しく食べてくれるので、栄養ばかり気にするよりは、お弁当が傷まないこと・子どもが好きなものを入れることに尽きると思います。
私自身は生野菜は朝と夜に食べればいいと思っているので、無理やりお弁当に野菜を入れなくてもOKということにしていました。お昼にお弁当を食べて作ってくれたパパ・ママを思って、「うれしい!」と子どもが笑顔になってくれたらそれでいいと思います。
〈取材・文:やまさきけいこ〉
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