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2人育児に奮闘中の衛藤美彩さん、自分時間の作り方は?育児に悩んだときの相談相手
2019年にアイドルグループ「乃木坂46」を卒業後、女性ファション誌のモデル等で活躍している衛藤美彩さん。2022年1月に第1子、そして2023年12月に第2子が誕生し、2児のママに。2人育児に奮闘する衛藤さんに「自分時間の過ごし方」や「悩んだときの相談相手」などについて聞いてみました。
“1人になれる時間”そのものが癒やし
1人でスマホを見る、家事を自分のペースでする、そんな時間が大切
「自分時間」というと、ゆっくり本を読んだり、映画を観たり、カフェに行ったり…などが浮かびますが、私の場合は自分時間に何かをしたい、というよりは「1人でいる」という時間を大切にしています。子育て中の人はそう思っている人も多いんじゃないかな。
特別なことはしなくても、ただ1人でスマホを見たり、コーヒーを飲んだり。子どもが寝た後、子どものペースに左右されない1人の時間、そのものが癒やしの時間なんです。
家事をするにも、子どもに中断されることなく自分のペースで進められるので、まったく効率が違います。黙々と集中して家事をこなす時間も実は好きで、夫(埼玉西武ライオンズ・源田壮亮選手)の試合をテレビで見ながら料理を作っていると「私の時間きたー!」ってなります。
最近では、ベビーシッターさんにスポットで頼むこともありますよ。そこで自分時間を作って、美容院や整体などに行きます。ママだって1人の人間、我慢の美徳や苦労している人が偉い、なんてことは考えなくていいと私は思います。
まだ結婚や出産をしていない友達が「子育てって大変そう」と話しているのを聞くと、やはり大変さが先行してしまっているんだなと。だから、“大変だけどつらいだけじゃない!”という気持ちで過ごせればいいのかなと思います。だって、ママが倒れたらそれこそ大変。ママが暗かったら家庭も暗くなりますし、自分のご機嫌は自分でとる、それが一番です。
自分なりのリラックスタイムを作る
美容がご機嫌を保つスイッチに
家族が起きる前に30分から1時間ほど早く起きて、誰もいないリビングに佇む時間も好きですね。シーンと静まり返ったリビングでコーヒーを飲んだりゆっくりメイクをしたりして、ホッとできる時間を過ごしています。
子どもが起きる前にメイクをするというのもママあるあるだと思いますが、自分の気持ちを上げるためにも美容の時間は大事にしています。もちろん、メイクをしないオフ日もありますが、産後ずっとノーメイクで過ごしていたら、自分のイヤなことばかりが気になってしまって。そうすると、思考までマイナスになるんですよ。メイクをすることで「今日、お肌の調子いいな」とか「このリップかわいい!」という、プラス思考のサイクルが続くんです。
夜も、ちょっといいナイトクリームでスキンケアをして幸せな気持ちになり眠ると、翌朝のツヤ肌にウキウキしますし、朝のメイクのりも良くなってご機嫌でいられて、パパも子どもも笑顔になってくれます。ママって、家族の太陽みたいな存在だから、ご機嫌を保つスイッチを自分なりに持っていれば、みんなが楽しくなると思います。
心のバランスをとるためのリラックス方法
精神的なリラックスには視覚や香りを重視しています。電池式のキャンドルでゆらゆらした光を眺めたり、ディフューザーで好みのアロマを使ったりして。体感的なリラックスは睡眠!いかに睡眠の質をあげるか、寝具を見直してみたり、どう眠りにつくと良いのか、効率の良い睡眠をとるために、日々考えています。
気持ちよく寝て気持ちよく起きる人が人生を制する!と思っているので(笑)、短時間の睡眠でどう回復するかは考えていますね。1人目を生んで睡眠不足だった頃、何もかもがうまくいかない負のループ期を経験してから睡眠には気を遣っています。でも、完璧を求めたら逆にできないときにつらくなるので、こだわりは目標の半分ぐらいでいいかなと思い、ゆるく続けています。
子育てで悩んだ時は、母・夫・ママ友に話す
子どもの成長とともに変化する悩み
子育てに悩んだ時は母に相談をすることが多いです。母は、子どもの自立心や主体性、その子の光るものを見つけて伸ばすことが上手なんです。それは自分もお母さんになれば当たり前のようにできるものだと思っていたのですが、理想のようには全然できず、そのギャップに悩んだ時期もありました。私はお母さんみたいなお母さんになれないと。
母に電話でそのことを話したら「私みたいな子育てを目指さなくていいし、私も完璧ではないわよ」と言われて、自分は自分のペースでお母さんをすればいいんだ!と思えたんです。何か不安なことがあると、よく電話をしていたのですが、今はなんでもかんでも相談するわけではなくて、最終手段になっています(笑)。
夫には、共感してもらえることを話しています。子どもの様子を話せば、メロメロのパパ。その表情にこちらもほっこりしちゃいます。
なんでもできることが早かった1人目だったのですが、2人目はゆっくり進んでいて、3人の子育てをしてきた母に相談したところ、「ゆっくりでも、ちゃんとできるようになっているじゃない」と言われ、できないことしか見えていなかった私に、できていることを気付かせてくれて、涙した日もありました。
共感・解決・共有が早いママ友は心強い味方
娘の歯が生えてこないとか、少しでも基準より遅いとネットとかで検索しちゃうんですよね。でも結論、その子によるんだなと思うんです。検索しても解決せず、不安要素が多くなるだけだと感じたので、すぐに検索できるのも良し悪しですね。いい情報と悪い情報があったら、ネガティブな方を信じちゃうので、あまりハマることなく、参考程度に見るようにしています。
ママになってから、友達は増えましたね。自分1人だと「衛藤美彩」というタレントとして見られますし、周りの対応も違ってくることもありますが、ママってみんな平等ですよね。子どもを持つ母として、フェアな感じがするのと子どもを通してコミュニケーションを楽しむ日々に感謝しています。
上の子のママ友と遊んだときに、あるママ友が参加する子どもの人数分のシール帳などを持って準備してきてくれたんです。「自分の子どもが遊んでいると、他の子どもも欲しくなってしまうから」ということで、他の子にも渡せるように持っていることに感動しちゃって。次から私も多めに、シールやキャラクターの絆創膏などを持ち歩くようになったんです(笑)。良いことは、すぐ実行!先輩ママにはいろいろ教えてもらえますね。
分からないことを、分からないと素直に言うと、教えてくれる人は必ずいて、自分がやって良かったと思うことを共有してくれる人ってとても多いです。日々勉強ですね。
取材/森岡陽子