【小1のリアル~私立小と公立小の違い~】どちらもメリット、デメリットがある!

【小1のリアル~私立小と公立小の違い~】どちらもメリット、デメリットがある!

わが家には私立小に通う兄と、公立小に通う妹がいます。私立小は学費も高いから良いことばかり!と思われがちですが、全てがそういうわけでもありません。両方に通わせている兄妹を見ているからこそわかるメリットとデメリットを比較しながら、私が感じたことを書いていきたいと思います。

私立と公立の違い〜友達関係編〜

小学校に入ると幼稚園の頃より学年の人数が増え、どちらも友達がたくさんできます。違ってくるのは行動範囲です。公立小は基本的に学区内の学校に通うことになっているため、地元の友達がほとんど。私立小の場合は電車通学の子が多いため、同じ地区に住む学校の友達は通常あまりいません。実際、徒歩通学している息子の登校班は学年で1人。そのため、放課後に一度帰って学校の友達と遊ぶということがほとんどありません。遊ぶとしたら休日に、親と一緒にということが多いです。放課後遊べないのはつまらないかなとも思いましたが、習い事で他の学校の友達と交流があるので、あまり気になっていません。それに、今はどこの学校でも習い事や学童で忙しい子が多いので、公立小の妹でも放課後に遊ぶことは多くはないのが、わが家の現状です。

地元を歩いている時に友達に合う確率がすごく高いのは公立の妹の方で、おかげで私も地元にどんどん知り合いが増えるのは、うれしいなと思っています。一方、地元にとらわれず、広範囲の友達がいるのは息子の方。友達と遊ぶ場所も電車で出かけることになるので、色々な場所に行けることも楽しいです。

教育システムと学校の雰囲気編

公立小と私立小のそもそもの大きな違いは教育システムにあると思っています。公立小は文科省の学習指導要領のガイドラインに沿って授業を進めます。私立小も指導要領に則ってはいますが、ある程度の独自の制度が認められます。私は公立小出身なので、妹の学校は馴染みのある学校生活です。授業は全員が理解できることに重きを置いた進め方で、行事や水泳の授業などは、私の子供時代と大きくは変わりません。ただ、今は1人1台ICT端末が配られていて、時間割の確認や連絡事項、勉強にも使用しています。便利になったなと思いますが、毎日持ち帰るので荷物がとても重く、そこは少し大変そうです。

一方で、兄の通う私立小は全てがオリジナルすぎて、入学当初はびっくりすることばかりでした。リュック通学、チャイムが鳴らない、黒板がない、毎日お弁当、ipadは文房具の一部という考え方、先進的なICT教育、充実した学校設備などなど。授業は標準教科書の他に学校オリジナルのテキストを使います。そして息子の学校はほとんどの児童が中学受験をするので、学校全体が同じ方向を向いていて、仲間意識も強い気がします。わが子は付いていくのに必死ですが、良い刺激を受けてもいます。

私立小は息子の学校しか知りませんが、学校によって特色があると思います。それに賛同したご家庭が受験をしているため、ある程度家庭環境や親の価値観が似ている子どもたちが集まっているのでしょう。逆に、公立小は様々な考えのご家庭があり、幅広い価値観を知ることができるのです。

経済的負担と親の負担編

ここも大きく違います。公立小は学費がかかりませんが、私立小はかなり高額です。学校にもよりますが、全ての経費を合わせたら10倍くらい違うかもしれません。なぜお金がかかってでも私立小に入れたのかと聞かれると「できる経験が圧倒的に違う!」と言えます。授業もすごく魅了的で楽しいし、行事や課外活動も小学校でこんな経験ができるの!?とびっくりすることも多く、行かせてよかったなと思っています。その代わり、親の負担は多めです。バザーなど、保護者が学校行事のお手伝いに駆り出される学校も多いようです。育児や教育に熱心な保護者が多いので、習い事や家での勉強のサポートなど手厚くされているご家庭も多い印象。

一方公立小でも、小学生のうちにしてほしい基本的なことは、きちんと経験できます。各家庭の環境は、手厚いご家庭もあれば、子どもに任せっきりの家庭など、様々な環境があるということを、子どもたちが自然に学んでいけるのは、とても良いことだと思っています。

共通点としては、どちらの学校でも共働きが多い印象です。

幼稚園生活の違い編

入学前の、幼稚園生活をどのように過ごすかということも変わってきます。お受験をするとなると、早い方で年少、少なくとも年中(新学年が11月スタート)には入塾することになります。通塾に模試、毎日の勉強もしなくてはならないので、時間的にも費用的にも親のサポートがとても重要になってきます。なかなかお友達と遊ぶ時間も取れないし、休日は講習や模試に行かなければなりません。息子の場合は年中の11月入塾でしたので、周りより遅いスタートでしたが、毎日朝1時間、夜1時間半の勉強時間を取っていました。

勉強の間は付きっ切りになるので、下の子のお世話も、家事も炊事も何もできなくて、本当に大変でした。ただ、こんなにもわが息子と向き合った時間を過ごせたことは、今でも良い思い出です。

一方で通塾しなかった娘は、幼稚園生活を十分に楽しみました。課外活動でバレエを習ったり、園庭開放に行ってお友達と遊んだり、休日には少し遠くへ行ってみたり。親子で毎日追われることなく様々な体験をしながらゆったり過ごせたことは良かったなと思います。

お互いの学校の話を聞くことも楽しそう!

まとめ

  • 活動範囲は私立小は広め/公立小は地元中心。私立の電車通学は負担になる可能性も
  • 家庭環境が似ている子が多い私立小/バリエーション豊かな公立小
  • 公立小は全国均一的な教育/私立小は教育方針に特色あり(給食かお弁当かは学校による)
  • 私立小は学費が高い/公立小は無償
  • 私立は多忙な幼稚園生活/幼稚園生活をゆっくり過ごせる公立小

人生で一度は経験するであろう受験を、幼稚園や小学校のうちに無理しにしなくても良いという考えや、全部公立でも良い大学に行けるという考え方もわかります。また、逆に良い教育を受けさせたいから私立小に行かせたいと思う気持ちもわかります。どちらもメリット・デメリットがあり、どっちが良いということは言えません。

ただ、兄妹でそれぞれに合った学校に行かせることができ、親として両方経験できて、視野が広がったことは、ラッキー♪と思っています。今回の記事は、あくまでわが子が通ってみての個人的な感想となるため、書き方に偏りを感じる方もいらっしゃるかもしれません。特に私立はそれぞれに校風が違いますので、一概には言えませんのでご了承ください。お子様の進路を考える上で、1つのご参考になれば、うれしいと思います。

ライター

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薬剤師 いしかわまゆこ

薬剤師。夫、長男(小3)、長女(小1)の4人家族。性格が違う子供達は、別の小学校(私立と公立)に通い、それぞれの個性や興味を伸ばしていけるように私も日々模索中です。 趣味は歌うこと。歌好きのママ達と児童館等で年に数回コンサートを開催しています。まだまだ新しいことにチャレンジしたい! 子どもたちの小学校生活を中心に、ママパパに役立つ情報を発信していきます。

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