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怖すぎる!悪い子には黒いサンタ!?子どもが恐怖する外国式クリスマス
悪い子の家にはサンタが来てくれない…クリスマス間近になると、日本の大人が子どもを叱るときによく使うセリフです。プレゼントがもらえなんて、子どもにとっては一大事! しかし、クリスマスの本場である欧米では、もっと恐ろしいクリスマスの逸話があるようです。
悪い子をこらしめる『黒いサンタクロース』!?
ドイツでは、いい子には聖ニコラウス(サンタクロース)がご褒美を、悪い子には黒いサンタクロースが罰を与えると言われています。その黒いサンタは『クネヒト・ループレヒト』といって、まるで悪魔のような身の毛もよだつ姿をしているそう。プレゼントの代わりに子どもの親がムチとして使う枝を置いていくらしく、悪い子をこらしめる存在として恐れられています。
この話を筆者はとある博物館のクリスマスイベントで聞いたのですが、その場にいた子どもたちはドイツの黒いサンタをとても恐ろしがっていました。ドイツのクリスマスイベントでは実際に『クネヒト・ループレヒト』が登場することもあるそうですが、慣れていない子どもはきっと泣いてしまうでしょう。
ドイツの『クネヒト・ループレヒト』のような存在はヨーロッパ各国で知られており、オーストリアや東ヨーロッパでは『クランプス』、フランスでは『ペール・フェタール』、オランダでは『ズワルトピート』など、いろいろな呼び名があるようです。
悪い子をムチで叩く、袋に詰めて連れ去ってしまうといった逸話もあり、子どもとしては怖がらずにはいられません。
悪い子にはサンタが『炭』を置いていく
筆者のルーマニア人の夫によると、ルーマニアのクリスマスでは黒いサンタ「クランプス」に加え、悪い子に木炭というのが定番だったそうです。「いい子にしていないと、サンタに木炭しかもらえないよ!」なんて、大人が説教のために言うだけでほとんど冗談のはずですが、夫の同級生のいたずらっ子は本当に木炭しかもらえなかったそう。当時、夫は小学生でしたが、その同級生はとても落ち込んでいたそうです。
サンタがプレゼントの代わりに炭を置いていく話も欧米ではよくあるそうで、アメリカでは石炭が定番。石炭にそっくりな黒いキャンディをクリスマスの靴下にしのばせて、子どもをからかうこともあるそうです。
知っていると、ちょっぴり楽しい外国式クリスマスの話。欧米のクリスマスは日本以上に、悪い子を正すという意味合いを強く持っているようです。「いい子のところにだけサンタがやって来る」という日本式クリスマスの話に飽きている子どもには、外国式クリスマスの話を聞かせてあげると面白いかもしれません。