小1はひとりで留守番できる?ワーママ談義で見えた注意点まとめ
春から小学1年生になり、それを機に子どもひとりでの留守番デビューさせた家庭も多いのでは?
先日、小学1年生のママから、「留守番させるときに心配と罪悪感でいっぱいです。どうしていますか」との質問されました。ちょうど保育園児~中学生までの子どもをもつワーキングママが集まる機会があったので、留守番について座談会的に話を聞いてみることに!
これから留守番デビューさせようかな、最近留守番デビューさせたけどこんなことが心配というパパママに、参考になることがあればと思い、まとめてみました。
短い留守番は保育園から、カギを持たせては小1からが多い
今回話をした中には、「ちょっとそこまで」の短い留守番は保育園時代からしているという家庭もありました。でも基本的には、小学生になってはじめて、「カギを持たせた本格的な留守番」というパターンが多いことがわかりました。
「ちょっとそこまで」の場合は、すぐ近くのコンビニに走って買い物に行く程度の10分~15分。この場合は、「行って帰る時間よりも長めの動画を見せて気をひきつけておく」という方法で乗り切っているとのこと。
問題は、ひとりでカギをあけて親が帰ってくるまで1時間以上の留守番させる場合です。
はじめての留守番のための下準備
まずは留守番をしてもらうにあたっての下準備を入念に!
□大きな声で「ただいま」と言う習慣をつける
理由:子どもだけで留守番しているとまわりにわからないように、家に人がいようがいまいが、まずは声を出す練習を。
□「カギの置き場所」を決めて使う練習をする
理由:「カギをなくす・カギを忘れる」は留守番困ったあるあるなので、カギの置き場所を決めて、そこから使うようにするだけで、困りごとの8割は回避できそうです。
□電話をかける練習をする
理由:何かあった時のために、きちんと親と連絡をつけられるようにしておきます。自宅の電話や携帯電話・スマホ以外にも、念のため公衆電話の使い方・場所確認も行いましょう。
□帰ったらカギを閉める、チャイムがなっても出ない、電話は出ないなどの約束事を決める
□困った時の訪ね先、信頼できるご近所の確認とご挨拶
留守番本番!その前にプラスしておくこと
いよいよ留守番の本番!という前に、以下をプラスしてやっておくとよさそうです。
□約束事やカギの使い方の復習
□飲み物とおやつ、お手紙(やさしい言葉でメッセージを書く)の準備
こうしたらよかった!反省点
いろいろと準備を重ねて、実際に留守番をさせてみたママ達。振り返って「こうしたらよかった」と感じた反省点について聞いてみました。
【怒らない】
子どもがカギをなくすことは、みなさん経験済みでした。そんな時、「ちゃんとしまっときなさいって言ったでしょ」とつい言いたくなってしまいます。
でも、なくなったと思い込んで泣いていることもあります。まずは怒らず、落ち着いて話を聞くようにした方がよさそうです。
「カギをなくす=怒られる」という構図ができると、なくしたことを隠したり、ごまかそうとするので、「大丈夫よ」というスタンスで話を聞くようにした方がいいようです。
「カギをなくしたあと、自分でなんとかしようとして、鉛筆を突っ込まれて大変だった」というエピソードも出てきました!
【想定できることは伝えておく】
あまり怖がらせてはいけませんが、起こりうるいろいろなイレギュラーな出来事をシミュレーションして、その対処法を伝えておくことも大事です。ちなみにわが家では、「困った時はお隣の家を頼りなさい」と伝えてあったのですが、子どもが二人で留守番をしていて地震があった時には、二人で布団をかぶって震えていたことがありました。これは具体的に「地震の時はどうするのか」というシミュレーションができてなかったからだと思います。
ほかには「小学校でケガをして帰ってきた時に困った」という声もありました。この場合も、「家に着いたら電話をする」というのを習慣づけていたにもかかわらず、そういう時に限って連絡はなかったそうです。それなのに、「今日のおやつは何?」といったどうでもいいことは、しっかり電話かけてきたりもするんですよね(笑)。
【ゲームの時間】
これは、みなさん困っていながらも、どうしたらいいのか結論が出なかった点でした。
本格的な留守番に入る前のプチ留守番のときに、「子どもの気をそらす目的で動画をつけていた」という方法をとっていたのは、留守番している時間を「怖い」「寂しい」と思わせないためにも必須だった気がします。
しかし、そのまま小学校低学年で本格的な留守番デビュー、そして高学年へ、という流れの中で、今となっては留守番中のゲームを制限できないという状況に。
小さいころは動画サイトやゲームを便利に使っていたことで、今になってルール化が難しい土台を作ってしまったような気もしています。この件は、各家庭ごとにどうするのがベストなのか、スタートの時点で先々も踏まえて考えてみるといいかもしれません。
先輩ママから「留守番デビューアドバイス」
何かイレギュラーなことが起こった時、子どもは対処できません。どんなにいろいろ想定して準備をしていても、子どもって想定外のとんでもないことをしでかすことがあるのです。そして、臨機応変なんて言葉は子どもには通用しないことを意識しておきましょう。
どんなに準備していても想定外はあるものですが、それでも、可能な限りいろいろな状況を想定して「こんな場合はこうしてね」ということを「できるだけ具体的にわかりやすく」伝えておくと少しは安心です。
そして、「留守番させている」という子どもへの罪悪感。これは先輩ママたちが異口同音に、「悪いことはしていないから気にしない」と言いつつも、「留守番できたことをほめる」「帰ったらギュッと抱きしめる」ということで感謝の気持ちを伝えて乗り切ってきたようです。
心配なことはいっぱいありますが、少しでも親子それぞれが安心して留守番できる・させられるように、スタート前に各家庭でたくさん考えて話してみてくださいね。