1歳の息子がソファから落ちた!乳児がいるリビングの作り方
小さな子どもがいると、ケガをしないようにと家具の配置で悩みますよね。
わが家には5歳と1歳の息子がいて、配置には気をつけていたのですが、ある日、1歳の息子がソファから落下…。あらためて、安全な部屋づくりについて考えるきっかけとなりました。
今回は実際に私が試した家具の配置を中心に、乳幼児がいるリビングの作り方を紹介したいと思います。
乳幼児の住環境づくりにおいて思うこと
私は福祉住環境コーディネーターの資格を持っているのですが、小さい子どもと生活をしていて、乳幼児の住環境づくりと福祉においての住環境づくりは、とても似ていると感じています。
例えば、家具の配置を福祉的に考えると、リビングのあちらこちらに家具やモノが置いてあると、車椅子が通りにくいだろうなと思います。また、高齢者にとっては、リビングに敷いてあるカーペットやマット、床の電化製品のコードなど、ちょっとしたものでも足に引っかかり転倒の元になります。これらはいずれも乳幼児にも当てはまることだと思うのです。
そこで、『リビングでのバリアフリー』という視点で、小さな子どもが過ごしやすい住環境を考えてみましょう。
親の目が届き、見守れるリビングを考えてみる
小さな子どもが過ごす時間の長いリビングは、親がキッチンにいても、「目が届く」「見守れる」ことが重要。子どもからしても、「ちゃんと見てくれている」という安心感につながり、のびのび遊ぶことができると思います。
すぐに駆けつけられる動線の確保
子どもが小さいうちは、子どもが過ごしているスペースまで親の目線を遮るものがないようにする必要があります。
また何かあった時にすぐに駆けつけることができるように、できれば直線の動線を確保したいものです。
ソファから転落して泣き叫ぶ息子、床には血が…
リビングにソファがある家庭は多いのではないかと思います。わが家にもリビングにソファを置いていますが、下の息子が1歳になったぐらいの伝い歩きができる頃、約75cmほどのソファの背もたれから転落し、顔と鼻を打ってしまいました。
「ドン!」という鈍い大きな音がして、私がすぐ駆けつけた時には、ほぼうつ伏せの状態で大声で泣き叫んでいました。そしてフローリングの床には血が…。
その血をみて一瞬気が動転しましたが、泣き叫ぶ息子を抱っこした時にその血が鼻血だったことが分かり、とにかく鼻血を止めようとしました。しかし息子は泣き叫んでいるのでうまく止血もできません。
どうしようと焦りながらも、看護師さんが対応してくれる救急の相談窓口に電話。息子の状態を詳しく説明すると一度病院で診てもらった方がいいということでした。
その日は日曜日だったので救急で診てもらえる近くの病院を探してもらい、無事先生に診てもらうことができました。
落ちたところが硬いフローリングの床だったにもかかわらず、鼻血と顔を少し打ったくらいで済んで良かったとは思いますが、あの時の泣き声と光景は一生忘れないと思うほど怖かったです。そして息子に対して申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
自力でソファに上がれないと思っていた
転落した時のソファは、背もたれをリビングの壁にはつけておらず、ソファの前後は人が通れるくらいのスペースがありました。
息子はまだ伝い歩きだったので、自力でソファに上がることはできないと思っていたのですが、自力でよじのぼり、背もたれをもって立ち上がったときにバランスを崩したようです。背もたれの後ろにスペースがあったため、落下したのだと思います。
ソファの位置を変更!変更後の様子は?
その日のうちに、ソファの背もたれ部分をリビングの壁面につける配置に変更しました。
背もたれ部分を壁につけていても座る部分の前は空いています。そこで、わが家はソファに直接行きにくいように、ベビーサークルなどを前に置きました。その後も試行錯誤し、配置を変更したりもしましたが、今のところはリビングの壁面につける配置で転落せず過ごせています。
とはいえ、子どもの動きは早く、気がつけばソファにたどり着き上ってしまうことも…。
改めて、キッチンや家事をしている場所からでも子どもの様子が見えることの大切さを感じています。
座面の低い子どもイスも危険!踏み台になることも
ソファ以外にも気をつけたいのが「子どもイス」。
以前わが家のリビングには、長男用の子ども机とイスが置いてありました。座る部分までの高さは25cmほどで低いのですが、低いとのぼりやすいため、1歳の次男がよじのぼってしまうのです。
またその子どもイスを踏み台にして、さらに高いところにのぼろうとするのでとても危険。しかも、わが家の子どもイスの材質がツルツルとしていることもあって、落ちそうになった時も体勢が崩れやすく、何度かヒヤッとさせられました。
そのため、子どもイスは長男が必要な時に出すようにして、普段はリビングには置かないようにしています。
乳幼児がいるリビングのポイントとまとめ
・キッズスペースをリビングまたはリビングの近くに設ける
・親がいる場所からキッズスペースまで直線の動線を確保する
・ソファや家具を置く場合はなるべく低いものを選ぶ(ローソファなど)
・ソファや家具を置く場合は必ず壁面に付けて配置する
・必要最低限の家具、モノしか置かないようにする
・ベビーゲートやベビーサークル、ジョイントマットなどをうまく活用する
私も引き続き、危険が少なく安全で、子ども達が過ごしやすいリビングの作り方を考えていきたいと思います。