「私はどうして生まれてきたの?」娘の答えに心がほっこり!

小学生になり少しずつ学年が上がると、友達関係も複雑になっていきます。娘も「同じクラスの〇〇くんが乱暴にボール投げるから学校行きたくない」「給食が多すぎてお腹いっぱいで、気持ち悪くなっても食べないと先生に怒られるから学校行きたくない」などなど、いろいろな理由があってお休みしたくなる日もしばしば。「なんで学校って行かないといけないの?」「なんで好き嫌いしないで食べないといけないの?」毎日疑問だらけのようです。
そんなある日、自分が生まれた頃のこと、小さい頃はどのような子だったのかを振り返る授業があるため、娘が生まれた頃の写真を一緒に見ていました。どの写真を見ても何かをうれしそうに食べている娘。いろいろな場所へお出かけした写真、近所の公園での日常、毎日の部屋の中でのお昼寝…そんな写真を見ながら生まれた頃、1歳の頃、2歳の頃、3歳の頃…どのように過ごしていたかを書く宿題を進めていると、娘がふと言いました。
「なっちゃんはどうして生まれてきたんだろうね」
「大切な自分」を知る大切な宿題
忙しい保護者には少し面倒に感じるかもしれない、「生まれた日」「1歳の自分」「2歳の自分」…と小さな頃のことをおうちの人にインタビューする宿題。小学校ではそんな宿題が出されることがあります。
私は写真の整理がとても苦手なので、保存したデータから娘が気に入る写真を探すのが本当に大変。でもとても懐かしくて、うっかり時間を忘れて見入ってしまいます。そんな1枚1枚の写真は、ちょっと大きくなって、赤ちゃんの頃とは違う子育ての大変さで悩む母に娘を思う大切な気持ちを思い出させてくれました。
今日まで育ってきた時間の中には山もあれば谷もある。それを知る宿題は子どものためだけではなく、おうちの人の大切な時間を提供してくれるものなんだろうなと思います。日常に追われて忘れかけていたぬいぐるみの存在を思い出させてくれた宿題に感謝!
「どうして生まれてきたんだろう」の答えはなんだろう?
子どもが小さい頃、「あれなに?」「どうして?」と目に見えるものすべてを知りたがり質問をされる時期がありました。その度にスマホで調べたり、図鑑を一緒に見たり、子どもと一緒に「そうなんだ〜」といろいろ学ぶことが多かった私。
この日の娘の疑問は私もまったく答えが出ない「どうして生まれてきたんだろう」です。そんなことを突然言われても、私は娘にどう答えればいいかわからず…。そしてスマホで調べてもそれはきっと自分の答えではありません。
そんなときに娘から出た言葉は、母をホッとやさしい気持ちにしてくれるあたたかいものでした。「お母さんに会いたくて生まれてきた」なんて、新年早々ちょっとしたごほうびのようです!新年がスタートした今は「よーし、新しいことをはじめるぞー!」と何かに挑戦したくなる時期。そんな時の何気ない娘の言葉は私の心をそっと押してくれました。どうして生まれて来たんだろう、の答えはとても難しくて、すぐ娘に答えることができません。でも、「会いたかった」そんな気持ちがもしかしたらその答えなのかもしれません。
あたたかい言葉は声に出してこそ
いつも子どもをほめて育てている母、ほめるのは苦手だけどそっと毎日の成長を見守っている母、自分ではいつも怒ってばかりだと思って反省ばかりの母…。でも、子どもは一生懸命なおうちの人の姿を毎日見てくれています。
去年のお正月はどうだったかな、その前のお正月は小さくてちょっと大変だったかな。寒い冬のおうち時間に、そんなことを思い出しながら、「生まれてきてくれてよかったなぁ」と実感したり、親子でお互いへの感謝の気持ちや大好きな気持ちを伝えあうのもいいかもしれません。
みなさんもあたたかい言葉をたくさん伝えあえるステキな1年になりますように。