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年長で小4の漢字が読める!?教えてないのに語彙を習得したワケ
現在6歳で、幼稚園の年長クラスの息子は同年代に比べると語彙数が多く、話し方も少し大人びています。
読書が趣味で、漢字はまったく教えていないのに、小学校4年生で習うようなものまで読めているようです。
「言葉」が好きで楽しんでいる息子の様子から、どのように語彙力がアップしていったのかを考えてみました。
息子は言葉遊びが大好き!
息子は、2歳後半にしりとり、年少さんで回文やなぞなぞ、年中さんからはダジャレにハマり、今はことわざにも興味を示すようになりました。
いつも問題を考えてはバス停のお友達や先生と遊ぶのを楽しんでいます。とにかく言葉が大好きで、言葉で遊ぶのも得意。
漢字については読んでいるのを見ると小学校4年生レベルまではスラスラと読んでいます。
まったく教えていないのに、読書中に自然と覚えていたようです。読書に関しては、児童書だけでなくマンガや図鑑、辞書などさまざまな書籍から情報を得ています。
なぜ彼はこんなに言葉や文字が好きなんだろうと考えてみました。本人の性質もあるのでしょうが、一番は読み聞かせや読書、日頃の声かけにあるのかなと思います。
調べる習慣が学びの楽しさにつながる
私が常に心がけているのは、辞書や図鑑で「調べる習慣をつけること」です。
マンガや本の中で何かわからない言葉や事柄が出てきた時、口頭で教えるのは簡単です。でも、聞くだけだとすぐ忘れてしまいます。
面倒でも自分で調べるとしっかりインプットされ、さらには関連する他の情報も目に入り知識が広がるのです。「百聞は一件に如かず」とはよく言ったものだと思います。
調べることを促すと、親にとっても少し手間が増えてしまいますが長い目で見るとメリットがたくさんあります。「調べる」ことの楽しさを早くから知ることで、学びの楽しさに気づいたのだと思います。
「辞書は楽しい読み物」という考え方
林修先生が以前テレビ番組でこんなことを言っていました。ずばり、「辞書は読み物である」と。
辞書は調べるための敷居の高い書物ではなく、知識がどんどん広がっていく楽しい読み物なのだそうです。
私は言葉に興味を示し始めた頃の息子にまず「絵辞典」を用意しました。
最初は興味のある部分だけを読んでいましたが、だんだんとページを読み込むようになり、さまざまな情報を得ている姿が印象に残っています。
絵事典で物足りなくなってからは、好きなキャラクターが表紙の国語辞典を用意しました。
最初は興味がなかったようで、手に取らなかったのですが、時期を見て辞書の引き方を教えると、徐々に調べるクセがつくように。幼児用の辞書はビジュアル情報も多く、眺めるのが楽しいみたいで今では辞書を読むようになりました。
お気に入りの辞書の選び方は「におい」
以前、読解力や読書感想文の記事でインタビューをしたお茶の水ゼミナール 秋元暁哉先生に、辞書の選び方を聞いてみました。
すると、面白い答えが帰ってきました。辞書の選ぶポイントは「におい」だそうです。
確かに辞書の紙質は独特で、特徴的なにおいがありました。私も使っていた辞書のにおいをなんとなく覚えています。
秋元先生いわく、感覚的に好きな辞書は自分にとって身近なものになる。また、嗅覚とリンクすることで記憶に刻まれやすいのだとか。
まさに「体で覚える」ということでしょうか。
私が辞書選びで大事にしているポイントは、子ども自身がワクワクするかどうかです。
子どもと一緒に書店に行き、実際に手に取り、においを感じ、ビジュアル的にも「好き!」と思える辞書を選ぶとよいかもしれません。
辞書のような分厚い書物は、買ってもらったときに高揚するはずです。自分がほしいものを選んだ気持ちがあれば、辞書と友達になりやすいと思います。
2歳から小学校低学年まで!買ってよかった子ども向け辞書
実際に買ってよかった辞書を年齢別に紹介します。
【2歳〜6歳】「こどもことば絵じてん」 金田一春彦(監修) 出版社:三省堂
初めてのの辞書としておすすめなのが、絵じてんです。イラストがメインなので、幼児期でも楽しんで見ることができます。絵と言葉をリンクさせられるので、言語吸収期にもとても重宝しました。
【2歳〜6歳】「こどもことばつかいかた絵じてん」 金田一春彦(監修) 出版社:三省堂
「こどもことば絵じてん」と同じシリーズです。「ことば絵じてん」は名詞・動詞の単語が中心ですが、「ことばつかいかた絵じてん」はフレーズが載っています。
形容詞や動詞、オノマトペなどを視覚的に理解できます。ひとつの動詞でもさまざまな使い方があることもわかりやすく解説されています。
【4歳〜】「ドラえもんはじめての国語辞典」 小学館国語辞典編集部 出版社:小学館
ドラえもん好きにはおすすめの辞書です。イラスト情報が多いので、辞書の難しいイメージが薄まっています。あらゆるところにドラえもんがいるのも楽しめるポイントです。
ほかにも、漢字や英語、英会話辞典があります。英語辞典はタッチペン付きのものも発売されていて、きれいな発音で耳からもインプットできるのが魅力。ちなみにわが家は全シリーズ揃えました。
【5歳〜】「辞書びき絵本 日本地図」 陰山 英男(監修) 出版社:ひかりのくに
こちらは、あいうえお順に情報が並んでいて辞書びきを習得できる絵本です。日本地図、世界地図、ことわざ、化学などのシリーズがあります。
「辞書びきえほん」の名の通りイラストも多く、読み物としても面白いです。調べたいこと以外の情報も取り入れやすくなっています。
語彙力が人間を豊かにする!早くから辞書を楽しもう
辞書は言葉の宝庫! 小さいうちから辞書に親しむことで、調べることへの苦手意識も少なくなりそうです。
辞書のよいところはひとつの情報から派生して知識が広がること。目から勝手に言葉が入ってくるので、自然と語彙力が身につきます。
最初は興味を持たなくても、用意しておくことをおすすめします。そこにあることでいつか手に取る機会が出てくるはずです。そして調べることをすすめてみてください。
「辞書はなんでも教えてくれる」ということが分かればきっと楽しくなると思います。
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