現役教諭が伝授!小1の初めての夏休みを計画的に過ごす方法
40日ほどある夏休みが始まりますね。長いお休みだからこそ、計画的に過ごしてほしいと思うものの、どのように計画を立てればよいのか、気をつける点は?など迷うこともあると思います。そこで、今回は小学校教員である私が、小学生の娘の夏休みの予定を立てるときに心がけていることを紹介します。
まずは「宿題」の量と内容を確認
小学1年生の子どもにとって、夏休みの宿題は今までもらったことのない量だと思います。初めて取り組むような宿題の内容もあるかもしれません。どの宿題がどれだけ時間がかかるのか、子ども本人だけで見当をつけることはなかなか難しいと思います。
そこで、まず夏休みの宿題を持って帰ってきた時点で、お子さんと一緒に宿題内容と取り組み方を確認するとよいでしょう。取り組み方がわからない場合は、宿題をもらってすぐに先生に確認してみることをおすすめします。ちなみに夏休み中は電話が繋がらない場合があるので、宿題を持ち帰ってすぐに確認するのがポイントです。
日々の約束事を確認しましょう
学校や自治体によっては、【なるべく午前中に家庭学習をすませましょう】など、夏休みの過ごし方についての「約束事」がある場合もあります。そのような約束事を確認しておくことで、効率良く予定を立てられます。
また、夏休みのワークに【夏休みにできるようになりたいこと】や【毎日やりたいお手伝い】などの項目がある場合もありますので、その点も含めて一緒に宿題の全体の内容をチェックしてください。
イベントを書き込んで、何もない日がどれだけあるかチェック
宿題と約束事を確認したら、夏休みのお楽しみイベントをカレンダーや計画表に書き込んでみましょう。すると、何もない日がどれだけあるのかがわかりますね。そこから何もない日の過ごし方の計画を立てます。まずは大まかに、「朝起きる時間」「宿題をする時間」「自由時間」「寝る時間」くらいでよいと思います。その際は大人だけで決めて、「こうしなさいね」と伝えるのではなく、子どもと一緒に決めていくことが大切です。
その上で、どの宿題にどれだけ時間や日数を使うか、宿題以外にもお子さんができるようになりたいことや、やってみたいことなども、カレンダーや計画表に書き込んでみましょう。
なお、夏休みの宿題の中に、「夏休みの計画表」が入っている場合もあります。その際は、その表を存分に活用してください。
1日に1時間、1週間に1日、最後の1週間は余白にしておく
全部きっちり計画を立てたとしても、その通りにはなかなかいかないと思います。なので、計画をしっかりと決め込むのはやめましょう。
1日の中で1時間、1週間の中で1日は、計画を書き込まない余白を作ります。そこに、「その日やり残したこと」「その週でやり残したこと」を見直して取り組むようにしていきます。また、夏休みの最後の1週間は余白にしておき、やり残した課題をしたり、新学期の準備の期間にしましょう。
このように余白を存分に取りながら予定を立てていくと、気持ちの余裕をもちながら夏休み過ごすことができると思います。その上で、お子さんが計画的に過ごせているかを、親子一緒にこまめに振り返りをしていくといいですね。数日過ごしてみると、大体のリズムがわかってきたり、同じことをやり残すことが増えてきたりすると思います。一度立てた計画をその通りにすすめることよりも大事なのは、修正しながらお子さんがしっくりくる形を一緒に見つけながら進んでいくことだと思います。
自由研究&読書感想文…いつから取り組むのがいい?
夏休みの宿題でもっとも時間がかかると思われるのが、「自由研究・工作」と「読書感想文」ですね。それぞれの取り組む時期とスケジュールについてまとめてみました。
自由研究・工作
実際に私がこれまで受け持ったクラスで見てみると、「自由研究・工作」はわりと夏休み後半に取り組む子が多い印象です。さまざまなところで、自由研究や工作のための体験教室を開催するので、それを利用した後にまとめるという流れが多いようですね。
もちろん、早くから取り組むに越したことはないのですが、できれば、8月のお盆頃には8割ができていて、後半はまとめたり仕上げたりするだけという状態にできれば、親子ともにラクかなと思います。
読書感想文
読書感想文は、苦手な子には時間のかかる宿題だと思います。そこで、以下の順序で進めてみるのはいかがでしょうか。
・7月中に本を選んでおく
・8月上旬に読んでおく
・その後どこか1日を「読書感想文デー」にして一気に書き上げる
この流れを親子で約束しておくと、スムーズに進められると思います。
夏休みは充電&リフレッシュできるように
4月からの新生活や1学期の疲れが溜まっている子ども達。夏休みにたっぷり充電&リフレッシュして新学期を迎えてほしいと思います。たくさんの予定を詰め込み過ぎたり、きっちり計画通りに日々を過ごすことにとらわれず、心身ともにリラックスしながら楽しい夏休みを過ごしてくださいね!