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子どもは午後7時に寝るのが常識!?オーストラリアの子育て事情

子どもは午後7時に寝るのが常識!?オーストラリアの子育て事情

オーストラリアで暮らすようになって、一番驚いたのが、社会全体が早寝早起きだということ。中でも子どもは午後7時に寝るのが常識らしいのです。その子どもの就寝時間に沿うように社会全体も朝早く活動が始まり、夕方にはお店や仕事が終わってしまうほど。子どもは早く寝るべきという社会での早寝早起き生活について紹介します。

子ども番組は7時には終わってしまう

オーストラリアでは、子ども向けの番組も午後7時には終わってしまいます。その子ども向けの番組の中でも、「もう7時だから寝なさい」というようなフレーズや、朝の7時まで起きてこない子どもに「お寝坊さんね!」というコメントが投げられるので、午後7時には寝て、午前7時前には起きるのが常識とされているようです。

そもそも早寝早起き前提のオーストラリア

例えば、水道屋さんの活動開始時間は午前6時で、修理を呼んだ際には、「朝の6時半に行きます」と言われたこともあります。スーパーの自社宅配では朝の5時から午後7時の時間指定ができます。
カフェやお店は午前6時台や7時からオープン。そして午後4時~5時にはたいていの店はクローズ。
飲食店や小売店でない、ホワイトカラーの会社に勤務していていても、小学生以下の子どもをもつ親は午後3時にはお迎えに行ってそのまま退社するということも多いようです。
そういえば最近、オーストラリアでは午前7時から学校を開始し、午後1時終了にしようというアイデアが出ていることをニュースで知りました。早寝早起きが前提の国だからこそのアイデアですね。

イギリスやドイツ、ニュージーランドでも、子どもの就寝時間は午後7時

この早寝早起き生活は、オーストラリアならではの文化と思ったら、イギリスやドイツ、ニュージーランドでも「子どもは午後7時に寝るのが普通」という文化なのだとか。日本で午後7時までの習い事や午後7時から塾があるなんてことは信じられないようです。
ちなみにオーストラリアでは、都会であっても塾を見かけることがほとんどないのですが、調べてみると、朝の5時からオンラインなどで講義をするところはあるようでした。
そもそもはオーストラリアを植民地としていたイギリスが、夜は早く子どもを寝かせる文化だったことが由来しているという話も耳にしましたが、今では子どもの健康や親の夜タイム充実のために、子どもは早く寝かせるようにし、それが定着しているようです。

子どもが早寝早起きになると親にもメリットが

わが家では、日本にいるときから早寝早起きは心がけていたのですが、オーストラリアに住み始めて、「子どもの就寝時間は午後7時」と聞いて焦り、午後7時半~8時には布団に向かい、午後8時半前後には就寝する生活に。結果、子どもが午前6時までには起きてくるようになり、短い時間ですが小学生の子どもたちは朝学習が定着しました。
子どもが早く寝ると、その分親の夜時間が早めに確保でき、夜更かしせずとも充実したものになるのも大きなメリットでした。

早寝が苦手な子には工夫も
けれど、きょうだい全員がすぐに早寝早起きになじめたわけではありません。わが家は上2人は小学生、下2人は幼児で、中には寝るのが遅いために、起きるのも遅くなる子もいます。特にオーストラリアの夏は日が長く、午後8時時くらいまで明るいことも多いので、なかなか早く寝ることに慣れませんでした。
そこで、就寝の工夫として、子どもが就寝する部屋に専用の遮光カーテンを設置したり、アイマスクを利用したりすることでスムーズに寝られるようになりました。

オーストラリアに来て2年間、早寝早起きさせなくてはという気持ちがより強まり試行錯誤していますが、正直言って午後7時台就寝の定着はハードでした。特に幼児2人が遊ぶ意欲満々のときには、いろいろ声がけしても効果がなく…。寝室でひとりにしておくと寝ずに遊び始めるので、一緒に添い寝をします。しかし、寝かせるのに時間がかかり、気がつくと一緒に寝落ちしてしまう日もあるのが現状です(笑)。
今は、子どもの体質や性格もあるし、あまりに就寝時間にこだわるのも本末転倒だと思いなおし、「できないときもあるさ」くらいのわが家なりのゆるい早寝早起きを続けています。

この記事を書いたライター

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結生さん

北から南まで、移り住んで7カ所目。現在オーストラリアにて、子だくさん子育て中。食べることや旅行が大好きで、いろいろなところに子どもたちと一緒にお出かけしています。FPの資格を活かして子どもとお金に関する記事なども執筆中。

ライター

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こどもりびんぐ &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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