【食育絵本】おすすめ10冊！お弁当・給食の時間が楽しみに

キライだけれど、ちょっとは興味を持ってもらえるかな？

「キライがスキに大へんしん！野菜と栄養素キャラクター図鑑」

監修：田中明、蒲池桂子　イラスト：いとうみつる　日本図書センター

おいしくないと思っていた野菜達が、なんだかかわいくって親しみやすいキャラクターになって、自己PRをはじめます。
たとえばピーマンが苦手なお子さんと、こんな会話をしてみるのはいかがですか？　「この前風邪ひいてお休みしちゃったよね。ピーマンくんは風邪を予防するビタミンCちゃんがいっぱい入ってるんだって！　ヘタのところ見てみて！　ここが五角形のよりも六角形の方が甘いんだよ。食べ比べてみる？」というように。
まずは興味をもってもらう、そこから少しずつ食べることにチャレンジしてみるという誘導はいかがでしょう。大人が知らない「トリビア」も！　頷きポイント高しですよ。

「たまねぎちゃんあららら！」

作・絵：長野ヒデ子　世界文化社

こちらも野菜ギライの子と一緒に読みたい！　リズミカルな文章におもわず歌い読みしてしまいます♪　みんながキライなたまねぎ。でもハンバーグ、スープ、カレーにも入ってるって知ったら…え、こんなところにも玉ねぎが？じゃあみんな、タマネギ大好きなんじゃない！
シリーズの「にんじんさんとじゃかじゃかじゃん」（作・絵：長野ヒデ子　世界文化社）も、野菜がいっぱい登場します。楽しくって、歌いたくなりますよ！

「おやさい めしあがれ」

編：視覚デザイン研究所 絵：高原美和　視覚デザイン研究所

ゆでたてのトウモロコシやブロッコリーのツリー、旬のみずみずしい野菜たちが、まるで「おいしいよ。食べてよ」と言っているよう。鮮やかで美しい色合いが並びます。リズムのよい文章も耳に心地よく、楽しく読んで、野菜に興味をもってくれそうです。

「そらまめくんのベッド」

作・絵：なかやみわ　福音館書店

実は私、この絵本でそらまめのさやを知りました！　本当にふかふかでおまめさんのおふとんのようです。これは実際に親子でいろいろな豆をむいて確認しないとダメですね。自分でむいたお豆なら、がんばって食べてくれるかも。簡単なお手伝いスタートのきっかけにもどうぞ！
著者のなかやみわさんの食育絵本は、ほかにも「やさいのがっこう」シリーズ（白泉社）があります。
「そらまめくん」の登場人物たちも「やさいのがっこう」の野菜達もとてもかわいくて個性豊か。野菜の特徴がしっかり描かれています。お話も楽しくて、「食育」という観点以外でも、心に残る絵本です。

「さかなださかなだ」

作：長野ヒデ子　偕成社

野菜ギライな子も多いですが、魚も子どもたちにはなかなかハードルが高いよう。先ほども登場しましたが、食べ物絵本もたくさん出されている長野ヒデ子さんの作品。子ども達みんなで、大きな魚を迎え入れ、まるでお祭りのように楽しそうです。魚を食べることは苦手だけれど、ノリノリで歌って踊っているうちに、魚はなんだかおいしそう！と思えてくるかも。一緒に歌える楽譜つき。

給食に感謝の気持ちで「いただきます！」

「ありがとう！きゅうしょく」

作：平田昌広、絵：平田景　大日本図書

小学1・2年生が給食センターに見学に行きます。毎日食べている学校給食がどんなふうに作られているかが順を追ってよくわかります。こんなふうにいろいろな手を経てできた給食を見ると、「ありがとう」「いただきます」と自然と声がでてきそうです。巻末には栄養素の話も載っているので、家でのメニューの参考にもどうぞ。

無理しないで、楽しく食べよう！

「おなかがへった」

作：マメイケダ　WAVE出版

おいしそうな食事が画面いっぱいに広がっています。おいしかったあの味、おいしかったあの時、そんなおいしいイメージが頭の中、胸の中、おなかの中や口の中いっぱいに広がってくるよう。おいしいイメージを全身にみなぎらせて読み進めていくと、もうおいしいものが食べたくなってきます。おなかがグーッと鳴りますよ。

「いただきまあす」

作：わたなべしげお、絵：おおともやすお　福音館書店

幼稚園に入ったばかりのお子さんには、お行儀よく食べることがプレッシャーだったりするかもしれません。おいしそうな食事を目の前にしたくまくん。スープをこぼし、ジャムで顔を汚し、なかなか上手に食べられません。「どうすればいいのかな？」と悩んだあげく、最後はぐちゃぐちゃに混ぜて手でムシャムシャと食べちゃいます。マナーという点ではどうかな、と思う部分もあるかもしれませんが、いつも「きちんとしなきゃ」と思っているとしんどくなってしまうもの。食べ方やマナーに多少難ありでも、「あらら」と大目に見てあげることが必要だなと感じさせてくれる絵本です。

「きらい　きらい！」

作・絵：武田美穂　童心社

給食には苦手な食べ物もたくさん出てきます。でも「キライ」って言えない子どももいるかもしれません。大人だってほんの少しのガマンでも毎日続くとさすがに苦痛。「今はムリだけど大人になった時に食べれたらいいか」「今は食べられなくても大丈夫」と思えたら、気持ちがラクになるかもしれません。

そうは言っても、親としてはやはりきちんと食べてほしい！

「おなかのこびと」

作：よしむらあきこ　教育画劇

「野菜も食べようね」「きちんとしっかり噛んでから食べるんだよ」と言っても、「なんで？」などと返されて、うまく子どもを説得できないこと、ありませんか。
そういう時にはこの絵本の出番です。おなかの中には自分にそっくりな小人がいるんですって！　その小人さんが自分のためにおなかの中で日々がんばってくれているんです。小人さんが困らないように、食べすぎたり、飲みすぎたりしないようにしないとね！