ママたちの沼オチはある日突然やってくる! 推し活なんて他人事だと思っていたのに

ママたちの沼オチはある日突然やってくる! 推し活なんて他人事だと思っていたのに

はじめまして。インスタ10.1万人の教育系インフルエンサー、元外資系投資銀行トレーダーの超理系ママ池澤麻耶です。スレッズ(2.8万フォロワー)ではちょっとマニアックなK-pop経済分析が人気となり、今回はママたちのK-popに沼落ちの仕組みを楽しくご紹介いたします。

2021年の流行語大賞にもノミネートされた「推し活」。子育てで忙しい母親世代には無縁のことだと思っていたのに!

コロナ禍で利用時間が大幅に伸びたSNSを使い、誰でも世界中のエンタメ情報が収集しやすくなりました。2023年からは国内コンサートや海外公演も完全にカムバック!ママ層の推し活もどんどん盛んになり、子どもの学校のクラスで「推し活してる?」「誰推し?」と聞けば、すぐに同志が見つかる時代がやって来た!今回はそんなママたちの「沼オチ」過程を分析します。まさか私が!?そうです、あっという間にずぶずぶと沼オチするんです。今回は私の得意分野、k-popの沼オチ過程について解析します。

スタートラインは「全員同じ顔に見える」

残念ながら私たちは加齢中。昔、おばあちゃんが「光GENJIが全員同じ顔に見える」と言って、小学生だった私たちが大ブーイングしたのと同じ状態で、最近のk-popアイドルたちは同じに見える!

男性なのにメイクもしているし、第3世代だか、第4世代だか、iPhoneのバージョン並みに次から次へと新グループ誕生。歌詞の意味もわからないし、韓国名は難しいし、ひとグループに13人!? やっとBTSとバンタンが一致したところだったのに・・・

初期症状が出始める「あれ?この人かっこよくない?」〜1ヶ月目〜

ある日インスタに流れて来た金髪アジア人男性、振り向く笑顔がかわいくて、ついついハッシュタグで名前を確認。グループ名を調べて、曲をちょっと聞いてみて、メンバー紹介動画を見て、チッケム(1人だけを切り取ったダンス動画)ものぞいてみる。でもこの時点では自分に沼オチの初期症状が出ていることには気づいていない。

知識をどんどん増やす=片足が沼に入った状態 〜2ヶ月目〜

これは推し活じゃない!と自分に言い聞かせつつ、暇さえあればあのアイドルの動画を探してしまう。ファンダム名にたどり着き(例:ARMY、STAY、ENGENE、CARAT、MOAとか)こんな世界にこんなにたくさん人がいたんだ!と驚く。インスタをフォロー、TikTokとYouTubeでの情報収集で時間を溶かし始める。でもまだ認めない、私はニュースを見るように、世の中の情報収集をしているだけ!この時期はまだセロトニンだけが大放出されている、きっと一番楽しい時期。

そしてここで初めての挫折がやってくる。せっかく頑張ってメンバーの名前を覚えたのに、髪色ってそんなに頻繁に変わるんだ・・・。

課金スタート=沼オチの最もわかりやすい中期症状 〜3ヶ月目〜

頭の中はアイドルのことでいっぱい。いつも通りSpotifyで曲を聴き、夜な夜なYouTubeやXを見ているのに、その幸せな日々が急に満たされなくなってくる!!! なぜだ?私はこれで十分なはず、遠くから応援していたいだけなのに・・・

・課金step1:ファンクラブに入る

ほら、ファンクラブに入った方が有益な情報が得られるし、いつでもやめられるし!と自分に言い聞かせているのに、それは沼だからね、やめられないんだよ、ズブズブズブ・・・。

・課金step2:公式グッズに手を出し始める

この頃からTHE・沼オチを体感します。イメージ的には腰あたりまで、でもその沼は推しカラーで輝いているので大丈夫♡グッズを少しだけ買うつもりが、次から次へとどんどん新作が出る。

アルバムにはトレーディングカードが付いて、何パターンもある。まじめな性格ゆえの収集癖と完璧主義がコンプリート欲望へと自分を導く!今までは子どものスイミングや公文の進級が最大の喜びだったのに、そのワクワク感が推し活に向かっている。

このポーチなら保険証だって入るし、持っていても損はない、うんうん。推しのキャラクターグッズは、身につけていてもバレなくていいよね、そうそう。今しか買えない限定品なんだから、仕方ない。

課金step3:重症!シリアルナンバーとランダムには要注意

これは元外資系投資銀行のトレーダーである私が、注意喚起したいこと。ランダムに出てくるグッズや、シリアルナンバーを使っての抽選は、メンタルと金銭感覚が崩壊する可能性があります。いわゆるUFOキャッチャー、パチンコ、ガチャガチャは、当たりそうで当たらない!

でもXには「当たった!」と投稿がずらっと並び、あと一回、もう一回と課金していくうちに大金を使ってしまっている。典型的なギャンブル依存に近く、最後に残るのは自己嫌悪と虚無感。初期段階のセロトニンよ、帰ってこい。

夢見る推しカラーのセロトニンと、ダークな嫉妬心のせめぎ合い、メンタルのバランスが崩れていくのが自分でも分かる。人を羨み、自分を責めて、事務所にも文句を言ってみたり、沼ったことさえ後悔する瞬間。

勝ち目のない勝負には課金しない。闇くじと呼ばれているなら、思い切ってそこから離れよう。ゼロサムゲームどころか、超マイナスサムゲーム、コスパは最悪!それでも絶対に辞めどきが決められて、追加しない、メンタルも大丈夫!と100%決められるなら、約束通り損切りすること!

メンタルを持っていかれないように、人生を賭けないように、もっと身近にいる大切な人を失わないように。辛くなった時は少し遠くから自分の状況を見つめて、はい深呼吸。

推し活とは尊く、幸せで、誰にでも活力が生まれることであってほしい。推し活のために英語をがんばる!韓国語を勉強する!初めて海外のコンサートに行くからパスポートを取ってみる!推しががんばっているから、私だって勉強もがんばる!

「今日もよく仕事した〜!帰ってビール片手に推し活しよう(スキップ)」
「あ、この洋服、推しの色だ。」
「わぁ!うちの子、推しと同じ誕生月だ。」
「あ、あの雲の形、推しキャラの形だ(末期)。」

今から沼るかもしれないママたち。もう沼の管理人である皆さん。これからも自分を大切に、楽しく健全に、幸せホルモン「セロトニン」をたくさん出してくださいね!

ライター

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池澤 摩耶

元外資系投資銀行トレーダーの超理系ママ。インスタ10.1万人の教育系インフルエンサー。スレッズ2.8万人ではちょっとマニアックなk-pop経済分析が大人気。娘Sayaのお絵描きリールが3000万回再生!経済のプロ、起業3社目、マーケティング事業を手掛けつつ、今現在は子供達とカナダライフを楽しむシングルマザー。2023年4月7日、KADOKAWAより 『ひとつのケーキとアート思考』出版。2025年、光文社よりマネー教育本を出版予定

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