ママ友の無視はある日突然に…私が学んだママ達とのつきあい方

みなさんにとって「ママ友」とはどんな存在ですか? 私はある日、幼稚園のママ友から無視されるようになりました。
つらい日々でしたが、今では「本当のママ友=私自身の友達」に出会うことができました。
今回は、私がその出来事から学んだ幼稚園ママとのつきあい方についてお話しします。

ママ友からの無視が始まったきっかけは

幼稚園の先生だったYちゃんママとは、子どもが幼稚園に入園する前の年に子育て講座で知り合い、子育てについて相談する仲でした。その後、子ども同士が同じ幼稚園に入園。
それから1か月後、突然Yちゃんママから「あなたの子どものAちゃんが、幼稚園でうちのYを押しているの。Aちゃんはうちの子ばかりではなく、先生の見ていないところで他の子も後ろから押しているのよ」と言われたのです。
Yちゃんママはそれを私に伝えた後から、私を無視するようになりました。
もう少し詳しく話を聞こうにも、Yちゃんママがとても怒っていてそれ以上は話を聞くことができませんでした。

娘は目に涙をためて「していない」

私はその話を聞いて、「うちの子がほかの子にそんなことをしていたなんて」とショックを受けました。
それまで幼稚園の先生からは、「Aちゃんはなかなかクラスになじめず、時々教室の隅に座っていることがあります。クラスになじめるように声かけするようにしています」と連絡をもらっていたのです。私は「なじめないことが原因で、クラスメイトを押しているのかな」と考えました。
そこで、まずは本人に聞いてみることにしました。娘はまっすぐ私を見て、目に涙をためながら、「そんなことは誰にもしていない」と言いました。その姿を見て私は娘を信じることにしました。
しかし、その話を聞いた夫は、「ママ友が言ってくるということは、娘がウソをついているんじゃないの?」と言うのです。私には相談できるママ友もいなくて、どうしたらいいかひとり思い悩みました。
数日後、実母から「幼稚園での出来事なんだから、幼稚園の先生に聞いてみたら」とアドバイスをもらい、幼稚園の先生に聞いてみることにしました。

「無視」から「悪口」へエスカレート

先生にこの一件を話しながら、私はポロポロと涙が出てきました。
すると先生は「お母さん、辛かったですね。私達先生からではなくほかのお母さんからお話を聞いて、余計に辛かったんじゃないですか。でも安心してください。Aちゃんはそんなことしていません。大丈夫です」と話してくれ、その後もゆっくり相談にのってくれました。先生の言葉を聞きながら、娘を信じてよかったと心から安堵しました。
その後、娘は先生のサポートもあり、友達ともめることもなく園生活を送ることができました。
しかし、Yちゃんママの『無視』は卒園まで続くことに…。さらに彼女は私のことだけでなく、娘や夫についての悪口や身に覚えのない悪評などをほかのママ達に言いふらすようになりました。
何かの折にその話が私自身の耳に入ることもあり、私はそれが一番つらかったです。

ママ友を作るのが怖い…ひとりで悩む私

私はYちゃんママに無視されて以来、怖くなってママ友を作る気持ちになれませんでした。そのため、行事が多い幼稚園であるにもかかわらず、親しいママ友はできずに過ごしていました。
それに対して、幼稚園の役員を引き受け、たくさんのママ達や先生と交わり、仲良しのママ友メンバーと毎月ランチ会をしているYちゃんママ。
私は、とにかく平常心を心がけ、Yちゃんママも含めて幼稚園で会うママ達に無視されても明るい笑顔で挨拶だけは続けていました。しかし、彼女と仲良しのママ友メンバーからは会話どころか挨拶されることもありませんでした。
私は、「Yちゃんママの話を聞いたほかのママ達は私や私の家族をどう思うのだろうか。もし、これが原因で娘がいじめられるようになったらどうしよう」とずっとひとりで悩んでいました。

「気にしなくて大丈夫」私を救ってくれたひとこと

1年半後のある日、Yちゃんママと一緒に役員をしていた別のママが私に話しかけてきました。
そのママは、「私はAちゃんママのこと、Yちゃんママが言うようなひどい人だと思えないの。それでね、何人かのママに聞いてみたけど、みんな『Aちゃんママはそんな人じゃないと思う』って言ってるよ。だから気にしなくて大丈夫だよ」と言ってくれたのです。
その言葉に、私は本当に救われました。

私にもできた『本当のママ友=私自身の友達』

私はもともと人づきあいが得意なほうではありません。しかも入園後のトラブルから極力人と交わることを避けてきました。でも、ほかのママ達から自分がどう見られているのか、今の私の対応でいいのかとずっと気になっていたのです。
そのママのひとことで、今までの自分の立ち振る舞いや言動が間違っていなかったのだと少し自信が持てるようになりました。
その後、このひとことを私に伝えてくれたママと子どもの話や趣味のこと、興味のあることなどたくさんの話をするようになりました。
時には困ったことを相談し合うようになり、いつしか、上辺だけのつきあいではなく、『本当のママ友=私自身の友達』になっていきました。

ママ友は絶必じゃないと気づけてよかった

今思うと、私はYちゃんママから無視されるまでは、「子どものためだから」と、無理をしてママ友を作ろうとしていました。
でもこの経験を通して、ママ友は必ず作らなければいけないわけではないと感じました。そして、子どものことで聞きたいことが聞ければそれでいいと思うようになりました。そう気づくと気持ちがラクになったのです。
そこから、『ママ友』が『自分自身の友達』になることも知りました。信頼できる友達に出会えたことをとてもうれしく思っています。
これからもママ達との関係は続いていきますが、大切な友達となる人と出会えれば幸せ、でも見つからないときはそれでもいいと思っています。「ママ友は絶必」ではないのです。あまり気負わずに、ママ友との関係を作れたらいいなと思います。

この記事を書いたライター

ミッキーさん

家庭科の教員免許を持ちながら、自他共に認める超スボラな性格がゆえに家事が苦手な2児の母。好奇心旺盛で「やるからには楽しもう」がモットー。ワンオペでもラクに楽しく子育て&家事できるか日々研究中。今の楽しみは、親子マラソン大会出場を目指して、子どもと一緒に体を動かすこと。

ライター

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こどもりびんぐ &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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