年長のときから「やっておいてよかった」と今実感していること
先日小学校に入学したばかりと思っていたのに、あっという間に数か月がたちました。わが家は息子が年長さんに進級したタイミングから、小学校準備を意識し始めました。当時「小1の壁」の正体がわからないまま行った小学校準備ですが、今振り返って見て「これはやっておいてよかった!」と実感していることを紹介したいと思います。
生活編
小学校入学までにできるようになってほしいことをあげたらキリがないですが、私が特に重要視したのが、生活に関することでした。
身支度を自分ですること
息子は幼少期からこだわりが強い面があり、靴下のかかとがピッタリ合っていないと気持ち悪がったり、洋服のタグがカラダに触れるのを極端に嫌がったり…。息子が納得のいく支度が完了するまでに、たくさんの時間を要しました。そんな幼少期時代だったこともあり、支度に時間がかかるのが当たり前になってしまっていました。
しかし小学校生活では、遅い人を待ってはくれません。そこで年長さんに進級した時から、立って靴を履くこと、下着をズボンにしまうこと、傘を自分で閉じることは、自分で行わせるように努めました。
できるようになるまでに時間はかかりましたが、入学の1年前からはじめたことで、私自身も余裕を持って対応することができました。
実生活で役立っている姿を目にして
先日学童へ迎えに行った際、ちょうど外遊びが始まるタイミングでした。息子がサッと靴を履き替え、楽し気に校庭へ飛び出して行く姿とは裏腹、下駄箱の前にお尻をついて座り込み、靴を履くのに悪戦苦闘している子がちらほら。改めて1年前から練習しておいてよかったと思いました。
一般常識や社会のルールを体感すること
小学生になる前から少しずつ、一般常識や社会のルールを教えていきたいと考えていました。そのためには絵本やドリルよりも、実生活で体験するのが一番ですよね。
小学生になると、交通ルールを守ってひとりで登校することになるわけですから、交通ルールを知っておかなくてはなりません。年長になってからは、一緒に歩きながら、クイズ形式で交通ルールを学んでいきました。
また遠出をする時は、車よりも電車やバスを積極的に利用する方が、社会の仕組みやルールを多く学ぶことができました。改札の通り方や、車内では大声を出さないなど、自然と公共機関でのルールが身についていきました。
公共機関に乗るにはお金がかかることも自然と理解し、いつの間にか息子が小学生になって最初にやりたいことは、「Suicaをつくること」となっていました(笑)。
自分専用のSuicaを作って大満足!
小学校の入学式後は最寄り駅へすっ飛んで行き、定期券を作る人の長蛇の列に並んで、やっと手にした子ども用Suica。貯めてきたお金をしっかりチャージして、とても満足そうにしていた息子の笑顔は、ひとまわりもふたまわりも大きく成長したように感じました。
また車だと、どうしても運転に集中しなくてはいけないことがあり、すぐには子どもの疑問に答えられなこともあります。しかし公共交通機関だと、子どもと同じ目線で同じ景色を楽しむことができ、たくさんの会話を重ねることができるのも利点だったと感じています。
学習編
おこづかいに「お給料制度」を取り入れること
息子が年中の時から「お給料制度」を取り入れました。そこからお金に興味をもった息子は、いつの間にか4ケタの足し算、引き算を暗算で行えるようになっていました。私は珠算4段で、頭の中でそろばんをはじいて計算していますが、息子はどうやら、お札と小銭を頭のなかでジャラジャラさせながら計算している様子(笑)。
わが家の「お給料制度」については、記事にしていますので、よかったら見てみてくださいね。
長時間座ることに慣れておくこと
息子の幼稚園は、「ひらがなを教えたり、計算を練習したり、英語を話したり、そういったお勉強はカリキュラムに一切ありません。もしそのような要望がある場合は、別の園を見てください」という方針で、そこが気に入って入園を決めました。
毎日、どうやったらそんなに汚れることができるのか、というような状態で帰宅してくる息子の姿が誇らしくて仕方なかった私。ひどい時には、耳にまで砂が入っていました(笑)。毎日大自然の中で走り回り、擦り傷をつくりながらも、たくさんのことを習得してきました。
しかし小学生になると、机上での学習が多くなります。そこで息子が、じっと座ることにも慣れておいてほしいと思い、机上で集中できることがないか考えました。
集中力を育んだプログラミング
息子は幼少期からレゴで遊ぶことが大好きだったので、プログラミングを始めてみました。するとこれが大正解! じっと座って、いくらでも集中してプログラミングを行っているのです。
現在、入学してから45分間の授業がはじまっていますが、「45分間じっと座っていること」は特に苦痛にはなっていないようです。息子の場合はプログラミングでしたが、迷路遊び、サイコロ遊び、工作遊び…ぜひお子さんが、好きなものでチャレンジしてみてくださいね。
アイテム編
学習机の代わりにダイニングテーブルをもう1台購入
小学生は毎日宿題をするので、自宅でも学習スペースを作ってあげたいと思いました。そんな時に思い浮かぶのが学習机ではないでしょうか? 学習机の購入前に、実家にあった机を仮置きし、息子だけのスペースと説明し使うように促しました。しかし息子が作業するのは、もっぱらダイニングテーブル。家族といることが大好きな息子にとって、まだ自分専用の学習机は不要なようでした。
しかし年長の中頃から、友達に手紙を書いたり、工作遊びをしたり、息子の机上での作業が多くなり、夕飯の前に片付けを促すことが増えていきました。作業を中断して片付けなくてはいけない息子にとっても、毎回片付けを促さないといけない私にとっても、ストレスに感じる時間だったと思います。
勉強や作業を行うスペースを増やして正解!
そこで、わが家では学習机の代わりに、ダイニングテーブルをもう1台購入することにしました。ダイニングテーブルをもう1台導入したことで、息子がダイニングテーブルAで作業していたら、夕飯の配膳はダイニングテーブルBにします。日によっては逆のことも。
小学生になった息子は現在、気分によって、場所を変えて宿題に取り組んでいます。勉強する場所を限定して作るのではなく、勉強する場所を増やして良かったと感じています。最近では、夫と私が同じ日に自宅でテレワークを行うことがあるので、ダイニングテーブルが2台あるのは、そういった時にも重宝しています。
ランドセル置き場の代わりにオープンボックスを模様替え
ふるさと納税でもらったオープンボックスを、おもちゃ収納、絵本棚の土台、ソファ横のサイドテーブル、テレビ台、ローテーブル、イスとして使ってきました。そしてこの度、ランドセル置き場としても活用することにしました。
今まで愛用していたアイテムを、息子と少しずらして、少し置き換えるだけで、大切なランドセルを入れられるスペースに変身! 自分で作り上げたランドセル置き場はお気に入りのようで、今のところ、自ら毎日キレイに片付けています。これから教科書が増えたり、長期休みで持ち帰り道具が多くなった時も、用途に合わせて変身させていけたら…と目論んでいます。
〇〇専用と決められているものは、一見使い勝手が良さそうに見えますが、専用の役目を果たしたらそこでおしまい。息子には工夫次第で、いつまでも寄り添ってくれるようなアイテムを使いこなす術を見つけてもらいたと考えています。
生活、学習、アイテムの3つの観点からやってよかったことを紹介しました。入学に向けて今からできること、してあげたいことなどを考えるきっかけになったらうれしいです。