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【先生の本音】実は困った贈り物と本当にうれしかったプレゼントは
進級や卒園に向けて、担任の先生へのプレゼントは何にしようかと検討中の人もいるのではないでしょうか。
幼稚園教諭をしていた私はこれまでいくつもの贈り物をいただきました。もらってすごく嬉しかったものもあれば、中にはちょっと困ったものも…。
今回は直接は聞きにくい先生の本音を紹介! 先生が本当に喜ぶ記念のプレゼントについて紹介します。
実はもらって困るもの…
サイズに注意!定番の花束だけど…
見栄えがよく、集合写真を撮る時に華やかに映るので毎年の定番となっている園もあるかと思います。感謝の言葉とともに大きな花束を渡されると先生としてもとても嬉しいものです。
でも、大きすぎる花束は要注意!
全員が車出勤であれば問題ないのかもしれませんが、電車通勤、自転車や徒歩通勤の先生にとっては、大き過ぎる花束を持ち帰るのは、実はとても大変なのです。卒園式の日はいつも以上に荷物が多かったりもします。
花束をプレゼントしたい場合は、手ごろなサイズで、さらに持ち帰り用の袋を添えるといいと思います。
子どもの写真が入った大きな飾り物
年度末の終業式の日、大きく引き伸ばしたクラスの集合写真のまわりに、保護者や子どもたち全員からのメッセージが添えられたA3サイズの大きな額を頂いたことがあります。新卒だった私にとって、初めていただいたプレゼントでした。
心のこもった立派なプレゼントにとても感動して、大切に自宅の壁に飾っていたのですが…。
でも、次の年も同じものをいただくとなると、さあ大変! 大好きな子どもたちの顔を毎日見られるのはとても嬉しいけれど、自宅の空間には限りがあります。額だらけになってしまうので飾る場所の確保に苦労しました。
飾り物なら、先生が毎年もらったとしても困らないサイズがいいと思います。子どもの顔写真には元気をもらえるので、小さな写真立てでも充分嬉しいはずです。
保護者のこだわりのつまった手づくり品
プレゼントは手作りだとより感謝の思いが伝わりますよね。イラストが得意、裁縫が得意、製作が得意だったりといろいろな特技を持った保護者がいて驚かされることも!
けれど中には作るのは苦手だったり、下の子の育児や仕事などで忙しかったり、手作りが負担になる人もいます。保護者全員に強制して作るものだと不満に思う人も出てくるかもしれません。また、あまりにも手の込んだプレゼントは、先生としては「うれしい!」より、こんなに時間を取らせてしまって「申し訳ない…」という気持ちが勝ってしまうこともあります。
先生は子どもの笑顔や成長を願っているのはもちろん、「保護者の助けになりたい!」という思いをもって仕事をしています。なので、時間をかけずに用意でき、贈る側が負担にならずに用意できるものがいいと思います。
本当にうれしかったもの
子ども達との写真・DVD
園での写真販売で、先生も保護者と同じように写真を購入できることも多いのですが、集合写真は買っても、園児ひとりひとりの写真を全部買っていてはきりがないものです。けれど、本当はどの子とも思い出があり、「できることならひとりひとりとの写真もほしい!」というのが本音だったりします。
あるとき、保護者が担任である私とわが子が映った2ショット写真をプレゼントしてくれて、とても嬉しかったのを覚えています。
また参観日に撮影したDVDをもらったことも。なかなか客観的に自分の保育風景を見る機会はなく、子どもたちのかわいい動きや声をいつまでも見ることができるので、とても嬉しかったです!
ずっととっておけるアルバムや色紙
子ども達や保護者からの手紙は何よりうれしいものです。
アルバムやファイルに一冊にまとめてあるものや、見開きの色紙に寄せ書きをしたものであれば、保管しておくことも飾ることもできます。
私もいただいたアルバムやファイルは引っ越しをしても結婚をしても引き続き保管して、ずっと大事にしています。もらってから10年以上たったものでも、時々眺めてはあたたかい気持ちをもらっています。
そこで、先生へのプレゼントは「場所を取らずに、ずっととっておけるもの」がベストではないかと私は思います。
豪華なものや手の込んだものでなく、ちょっとしたメッセージや子どもの描いた絵でも先生にとっては宝物になりますよ。
コロナ禍でもできるメッセージ集
今はコロナ禍なので、集まって寄せ書きをするのは難しいと思います。
そこで提案したいのは、集まらずに作る先生へのメッセージ集です。
・用意するもの
代表者:A4またはB5サイズのポケットファイル
全員:ポケットファイルに合うサイズの紙、「〇〇さんへ(代表者名)」と書いた封筒
・作成の手順
・「自宅にある〇〇サイズの紙に、先生へのメッセージを書き、代表宛の封筒に入れて〇日までに子どもに持たせて先生に提出してください。内容は自由。絵でも文章でも、写真や折り紙等の貼り付けも可。保護者からのメッセージも可」と連絡網に流すなどして保護者全員に伝えます。自由だと悩む人もいるので一例の画像を一緒に連絡しておくと◎
・有志で、表紙と裏表紙を作ってくれる人を募集します。同じサイズで作りメッセージカードと同じように回収(なくてもOK)
・先生へ事前に事情を話しておき、全員の封筒が揃い次第、代表者の子どもに持ち帰ってもらうようにします
・代表者はポケットファイルにひとりひとりのメッセージ、あれば表紙・裏表紙をいれ、一冊にまとめます
コロナ禍でなければ、クラスのみんなから集金し、お揃いのメッセージカードや装飾を購入し、受け渡しや回収も保護者自身で行えると思います。けれど今は、感染リスクにつながる行動をしてしまっては、先生は喜びませんよね。上記の方法であれば、保護者が集まることなく、代表者の負担も少なく完成しますよ。
色紙に貼る用の小さなメッセージカードも市販されていますが、幼い子ども達は小さな絵や字が書けないので、A4やB5サイズがおすすめです。
不揃いでも、子どもらしさを生かした心のこもったメッセージなら、先生は必ず喜んでくれるはずです!
コロナ禍でもできるプレゼントで、感謝の気持ちを伝えてくださいね。