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人気の習い事、空手。3歳から習った3年間で、驚きの成長が!

人気の習い事、空手。3歳から習った3年間で、驚きの成長が!

オリンピック競技にもなり、子どもたちの間でも人気の習い事である空手。気になっている人も多いのではないでしょうか。今回は3歳から3年間、息子に空手を習わせてきた筆者が感じた空手を習うメリット、デメリット、また、やめたいと言った時の親としての対応をお伝えします。

息子が空手を始めたきっかけ

息子が3歳のころ、近所のお友達のママに空手の体験に誘われました。稽古は1時間。まだ幼稚園入園前でしたし、年齢的にも早いとは思いましたが、「とにかく息子のあり余る体力を消耗させたい」「本人が戦隊ヒーローに憧れてやりたがっていた」というのが入門のきっかけでした。

空手にかかる費用は?

初期費用は胴着、サポーター等の購入に約2万円、年度毎にスポーツ保険約1000円、月々の月謝は道場により3000円~1万円くらいになります。また大会費用や審査料、合宿費用などが別途必要になります。

はじめは難しいことだらけ

3歳では1時間その場にいるだけでやっと。息子の道場では子どもも大人も同じ稽古をします。当時息子はその中で最年少。厳粛な雰囲気の中、最初は「ママー」と呼んでしまうこともありました。
しかし、ママは手出し口出しはできず、すべて先生、先輩の指導にお任せします。型も丁寧に教えてくれるのですが、息子にはまだ難しく、あやふやな動き。それでも本人はみんなと同じにできているつもりで「せい!」「おす!」と、気合いだけは人一倍でした。

少しずつ、ふざけてしまうことも減り、道場の決まりも身についてきた年中の秋頃。息子は、ついに気づきました。自分は型ができていない…そして息子よりあとから入門した年上の友達は級が上がっていくのに、自分は審査を受けさせてもらえない。行くのがイヤになり「やめたい」と言うようになりました。

やめる?続ける?悩んだ結果

息子の「やめたい」という強い気持ちに、親としてとても悩みました。「確かにやっていることは、幼児には努力でカバーしきれないくらい難しいこともある。無理矢理行かせてもしかたないか…」。

しかし考えてみたら、息子は、登り棒、補助なしの自転車、鉄棒、木登り、縄跳び、側転など、同い年の子がするような運動は、何でも得意! これは毎週の空手で体が鍛えられていること、人の動きを見たり、話を聞いたりして、その動きを真似することに慣れていたおかげでは、と思いました。
また、幼稚園で友達にイヤなことをされたり、ケンカをしても、暴力でやり返すことはなく、幼稚園に行きたくないと言ったこともありませんでした。この精神面の強さも空手で培ったものだと思います。
パパとも話し合った結果、息子自身のために今までがんばってきた空手をこれからも続けてほしい! という結論になりました。

息子が空手を続けるために

まず息子に「運動が何でも上手で体が強いのは空手のおかげじゃないかな」と話をしました。それでも「難しいからやめたい」と、気持ちは変わりません。
しばらくの間は「空手に行ったらお菓子を買おう」「空手に行ったら映画に行こう」と、ごほうび作戦でなんとかだましだまし行くこともありました。また、パパも一緒に空手を始めて、道場で真剣に取り組む姿や、家でも一生懸命練習する姿を見るようにしました。

少しずつ気持ちが戻り、迎えた年長の春、幼稚園の友達が入門。同い年の友達が入ってくれたことで、息子はすっかりやる気を取り戻したのでした。

見えてきた成長

年長になると繰り返し練習すれば、少しずつ難しい型も覚えられるようになりました。そして年長の冬、ついに昇級審査を受けることになりました。3時間以上の間集中して、今まで覚えたことを見てもらいます。
上の級の先輩がやっている間は、静かに見学して待ちます。師範に大勢の前で注意されても、組み手で痛い思いをしても、弱音ひとつ吐かずにやり抜いた息子。いつの間にかひとまわりも、ふたまわりも成長していました!

無事、審査に合格し、級が上がると、初心者稽古から上級者稽古に変わったため、そのメンバーの中ではまた最年少になってしまいました。でも、もう劣等感を感じることはなく、みんなにかわいがられながら、自分のペースで一生懸命に稽古に励んでいます。家での自主練習も欠かさないほど、やる気に満ちています!

空手のメリット、デメリットは?

3年間、空手を続けてきて感じたメリットは

・体力、体幹、柔軟性、運動能力が向上した
・精神的に強くなった
・ケンカしても友達に手を出すことがなくなった
・挨拶、待つこと、話を聞く姿勢が身についてきた
・努力する大切さ、達成感を味わえた
・物怖じせず、年上の先輩や先生と関われるようになった
・パパとの絆が強くなった

小学校入学前に上記のような力がついたことは、息子にとって本当によかったと思います。もちろん何歳から始めても、生きていく上で大切なことをたくさん学べます。

デメリットは
・集中力、体力が必要なため空手の日は体力温存させることが必要
・ケガをする可能性があること
・自宅練習のため、親が覚えて教える、動画撮影をしておくなどの対応が必要

というところです。1番怖いのはケガですが、小さいうちは身体が柔らかく、組み手をしてもお互い力も弱いため、あまりないようです。これから、成長と共に心配が増えるかもしれません。

厳しい習い事だからこそ、育つこと

道場や小学校の体育館、公共施設などさまざまな場所で行われている空手の稽古ですが、流派もさまざま。息子のやっている「極真空手」は組み手の時、実際に相手に突きや蹴りを当てます。中には寸止めで当てない、型のみで組み手がない流派もあるそうです。


「極真空手」の組み手はもちろん痛いですし、初めて息子が組み手をした時、自分より大きな相手に突かれたり蹴られたりする姿を見て、涙が出そうになったくらいです。ケガをする危険性もあります。でも、だからこそ真剣に技を磨く。打たれ強くなるし、痛みを知っているからこそ、普段、人を傷つけることはしなくなります。今はこの道場に入門して本当によかったと思っています。


ただ、当てるのは怖い、という子どももいると思うので、親の考え方や子どもの性格によって、方針の合う道場を選ぶといいと思います。可能であれば親子で習うと、家庭で難しい型も教えることができ、親への尊敬の気持ちも生まれますよ。


子ども目線の楽しい習い事もたくさんありますが、空手に限らず厳しさのある習い事は、続けることで気持ちを強くしてくれます。登校拒否や引きこもり、いじめが問題になっている昨今、すばらしい習い事だと感じています。

この記事を書いたライター

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nicoaiさん

元幼稚園教諭、元保育士、9歳と6歳の兄妹のママ。のんびりタイプの私に対し活発過ぎるわが子たち。自分の時とはまったく違う景色の子ども時代を追体験しているようで、とても新鮮な毎日です! チャイルドコーチング、チャイルドカウンセラー、家族療法カウンセラーの資格取得。オンラインでの育児相談や子育てが楽しくなるイベントを開催しています。「気軽に話せるママ友みたいな専門家」が目標です♪ 詳細は下記のBLOGページでチェックしてくださいね!

https://lin.ee/LWXR743

ライター

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保育士・子育てアドバイザー にこあい

私自身、小さなわが子に寄り添った日々はすご~く大変でしたが、今ではその時育んだ心の土台を武器にいろいろなことに果敢に挑戦する小学生に育ちました!
子どもの生まれ持った力をグングン伸ばしていくには、ママが自分を好きでいること、幸せでいることが大切と実感しています。ママたちがホッとする子育て情報をお伝えできたらうれしいです。現役保育士&子育て学び広場にこあいの子育てアドバイザー。オンライン子育て相談・講座、地域活動を通して、「にこにこ愛情いっぱい子育て」を応援しています。絵本「ねむたいひつじのぼうや」の著者。

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