気質を知ると伸びしろがわかる!子どもの気質タイプ別 “強み”を伸ばす方法とは?
「わが子には自分ならではの“強み”を見つけてほしい」と願って、子育てをしているおうちの方は多いのではないでしょうか。
子どものタイプに合わせた“強み”を伸ばす方法について、人材育成の専門家に聞きました。
※この記事は小学館「ベビーブック 2025年2・3月合併号」の内容を掲載しています
気質を知ると伸びしろがわかる! 気質タイプ別 強みの芽を伸ばすヒント
強みを伸ばすには、その子の気質に合った働きかけをして、成功体験を増やすことが大切です。左の5つのタイプのうち、わが子はどの気質が強いのかをチェックしてみましょう。
複数当てはまる場合は、特に強いと感じる気質のところを参考にしてみてください。
気質はひとつに決めつけず、「強い・弱い」を知ることが大切
1990年代にアメリカの心理学者ルイス・R・ゴールドバーグ氏が提唱した「ビッグファイブ理論」では、人の性格は5つの気質の組み合わせで決まるとされています。気質は一生を通じて変わらないため、子どもの強みを探す手がかりになります。これらの5つのタイプの気質は誰にも備わっているものなので、ひとつに決めつける必要はありません。わが子はどの気質が強い・弱いのかを知り、強い気質を軸とした関わり方をすることで、強みを伸ばしていきましょう。
わが道を行く好奇心旺盛タイプ
□ ずば抜けて得意なことや大好きなことがある
□ 周りのことはあまり気にならない
特定分野の技能の習得が人一倍早い、天才肌タイプです。興味を持ったことには、周りの目を気にすることなく熱中する姿が見られます。周囲とは違う行動をすることがあっても否定せずに、「ユニークな発想をするね」「目のつけどころが違うね」といった声かけで、その子ならではの個性を認めると、才能や独創性を発揮しやすくなります。本人の能力に合ったレベルのことに取り組める環境を用意してあげるとよいでしょう。
しっかり者のコツコツタイプ
□ひとつの遊びにじっくり取り組める
□「もっと知りたい」という気持ちが強い
「とことん突き詰めたい」という探究心と集中力を兼ね備えているタイプなので、本気で取り組める「何か」を見つけてあげることが大切です。子どもが興味を示したことに関する本や動画を親子で一緒に見て、「これはどうなっているのかな?」と話してみるなどして、好奇心や知識欲を刺激しましょう。ブロック遊びなどに本人が熱中しているときは、できるだけ中断させず、好きなことに好きなだけ取り組めるように配慮を。
負けず嫌いなチャレンジャータイプ
□人と競争するのが好き
□楽観的で多少のことではへこたれない
チャレンジ精神が旺盛で、失敗してもあきらめない強い心を持っているので、健全な競争環境に身を置くと伸びるタイプです。カードゲームなどで遊ぶときも、おうちの方は手加減せずに、勝つためのヒントを教えて子ども本人の努力をうながすようにしましょう。日常生活では、「どちらが早くお片づけできるか、ママと競争しよう!」といった声かけも効果的です。
明るいフレンドリータイプ
□活発で誰とでもすぐ仲よくなれる
□ たくさんの人がいる場所に出かけても怖がらない
社交的で人から好かれやすく、将来はリーダーシップを発揮して活躍できるタイプです。行動力があるため、家の中だけではなく外に出て遊ぶ機会を多くつくるとよいでしょう。また、成長に応じて、集団の習い事や活動に参加させるようにすると、仲間との交流の中でやり抜く力などの非認知能力を高めていけます。行動力の高さを「落ち着きがない」ととらえるのではなく、「明るいね」「積極的だね」と前向きな言い方でほめてあげましょう。
優しいお世話好きタイプ
□人形などのお世話をする遊びが好き
□ ストーリー性のある絵本を好み、登場人物に感情移入しやすい
共感力が高く、優しく思いやりのあるタイプです。高いコミュニケーション力を生かせるように、「笑顔であいさつする」「相手の目を見て話す」ということを家族の会話の中で練習していきましょう。多様な人と関わる環境で伸びるタイプで、表現系の習い事や外国語の学習にも向いています。誰かを思いやる行動が見られたときは、「優しいね」「親切だね」と声かけを。
全タイプ共通 子どもの “根拠のない自信”を育てる3つのポイント
①スキンシップをたっぷりと
子どもは、肌と肌のふれ合いを通じて、「自分は愛されている」という実感を得られるようになります。そのためには、子どもが求めているタイミングで十分なスキンシップをすることが大切です。子どもにとって、成長の過程は新しく挑戦することの連続なので、大きな不安を伴うものです。抱きしめる、頭をなでる、背中をさする、手足のマッサージをする、添い寝をするなど、スキンシップの機会を増やすことで不安をやわらげていきましょう。
②事前にしっかり説明して、叱るシチュエーションを減らす
例えば、子どもに病院で静かにしていてほしいなら、「病院は具合が悪い人が行くところだから、小さな声でお話ししようね」と前もって伝え、「わかった?」と確認して、子どもの「うん」という返事を聞いてから出かけるようにしましょう。大人に説明するときと同じように、ダメな理由を優しく丁寧な言葉で伝えるのがポイントです。事前に説明することで、叱る場面を減らすことができれば、子どもの自尊感情を損ねずにすみます。
③うまくできなくてもせかさない・叱らない
2~3歳は「自分でやりたい」の気持ちが高まる時期ですが、ひとりではまだうまくできないことも多いものです。そのようなときに、「早く!」とせかしたり、「なんでできないの?」と叱ったりすると、子どもは突き放されたように感じてしまいます。おうちの方の都合で急いでほしいときは、「途中までできているところごめんね。でも、もう家を出る時間だから、今はママにやらせてね」と事情を説明してから手助けするようにしましょう。
イラスト/瀬戸めぐみ デザイン/平野 晶 文/安永美穂 構成/ KANADEL
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