子どもの友達の名前、何人言える? 信頼を勝ち取るための方法
&あんふぁんをご覧の皆さん、こんにちは!“パパって最高!”な社会を目指す子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長の杉山です。
突然ですが、あなたはお子さんの誕生日を言うことはできますか?
きっとほとんどの方が自信をもって「さすがに言えるよ!」と答えるでしょう。
では、西暦、和暦で何年かもわかりますか?
と聞くと、スッと出てこない人も結構多い気がします。おそらく、出てこない人たちは学校の書類を記入したり、病院に連れて行ったりすることをパートナーに任せているのではないでしょうか? 我が家は僕がこういった記入担当なので、スッと出てきますが、何かの拍子に妻が書くことになると、だいたい「えーと…」となっています。
若かりし頃、パートナーに不意に聞かれる「今日、何の日だかわかる?」という質問ほど怖いものはなかったと思います。もし間違った回答をしたら、信用は「タワーオブテラー」のラストのような勢いで真っ逆さまというリスキーぶり。本当に恐怖です。
しかし、しっかりと覚えていたら、株が少しだけ上がります。(相手からすると覚えていて当たり前なので、あくまで少しだけしか上がらないことがほとんど)さらに、この地獄の質問とは違って、相手が何気なく言った言葉などをちゃんと覚えていたりすると、株はグンと上がります。「そんなことまで覚えていてくれたの!」これって誰しもがうれしいことですよね。
自分が言ったか言わないかわからないくらいの人から突然些細な誕生日プレゼントをもらったらうれしいと思いませんか?(最近はSNSが教えてくれたりしますが)
子どもの友達の名前を何人言えますか?
子どもって本当によくしゃべりますよね。その日保育園や幼稚園であった楽しかったことや嫌だったこと、大人からすると当たり前だけど彼らにとって新鮮だったことなど、その内容はさまざま。まだ筋道を立てて話すこともできないかもしれませんし、支離滅裂な時もあるかもしれません。子どもからすると、聞いてくれるだけでもうれしいものですが、それを覚えていてくれたら、さらにうれしいものになると思います。
ふとした拍子に出てくるわが子のお友達の名前。あなたは何人言えますか?
たぶん、覚えている人数が多ければ多いほど、子どもの信頼を得ることができると思います。そして、よりたくさん話してくれるようになると思います。そうやってコミュニケーションが深まり、いい関係を築いていく土台になると、僕は思います。
一度デートしても、その時に話したことをほとんど覚えていない異性だったら、自分に興味ないと感じませんか? 大人だって自分のした話を覚えていない人には話したいと思いませんよね。やっぱり「覚える」って関係を築く上で大事なことなんだと思います。
どうやったら覚えられるのか?
「子どもの友達の名前まで覚えるなんて無理だよ…」と言いたくなる気持ちもわかります。でも、仕事で新しい取引先の人やステークホルダーを紹介されたら、例え一回だけしか会わなくても必死で相手の名前を覚えますよね。
つまり、覚えることはできるんです。
子どもの友達を、取引先の人と同じくらい重要に考えることができれば。
覚えるためには、まず興味を持つことが第一歩。
応援しているスポーツチームの選手や、好きなお酒の銘柄など、興味が強いほど覚えることができるものですよね。いきなり子どもの友達そのものに興味が持てないとしても、子どもが普段どんな生活をしているのか、どんな友達と遊んでいるのか、というところに興味を持てばきっと覚えられるはずです。
とはいえ、覚えるのが苦手な人もいると思いますし、実際に仕事で頭がパンパンの時は覚えられないこともあるでしょう。そんな時に、子どもが当たり前のように「〇〇ちゃんがさ~」と話して来たら、思わず「そんなの覚えてないよ」と切り捨てるのではなく、
「ごめん、もしかしたら前にも聞いたかもしれないけど忘れちゃったからもう一回教えて」
と丁重に教えてもらってみてください。素直に認めた方が子どももわかってくれます。覚えているふりをすると、「パパはわかっているふりをしている」とバレて信用を失いますし、何より子どもが真似してしまいかねません。
何かと忙しい師走。家族で話をする時間は短くなってしまうかもしれませんが、たくさん話したのに全然覚えていない(ちゃんと聞いてない)くらいなら、短くてもちゃんと覚えている方が断然いいと思います。
そう、覚えることは忙しくても自分次第でできること!一緒にいる時間が短くなってしまうから関係が築けないと思いこまないで、話にちゃんと興味を持ってできる限り覚えていくようにしてみてはどうでしょうか?もちろんこれは妻やパートナーの話でも同じことだと思います。
ちなみに、結婚23年。出会って24年経ちますが、妻がまだ僕の誕生日を覚えてくれない理由については、あえて言及しないでこれからも生きていこうと思います。(涙)
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学び・遊び・教育
兼業主夫放送作家 杉山錠士
1976年、千葉県生まれ。兼業主夫放送作家(株式会社シェおすぎ所属)。子育てポータルサイト「パパしるべ」編集長。ファザーリング・ジャパン会員。アドラー心理学勇気づけ勉強会ELMリーダー。品川区内小学校の現役PTA会長。20歳と12歳という年の離れた2人の娘を子育てする兼業主夫放送作家として、「ちょうどいいラジオ」(FMヨコハマ)「宮﨑薫のHump Night With Me」(TOKYO FM)などFMラジオを中心に情報番組、子育て番組などの構成を担当。「日経DUAL」をはじめWEBメディアでは各種コラムや記事を執筆。地域ではPTA会長やパパ会運営を歴任。FJ内プロジェクト「秘密結社 主夫の友」では広報を担当。「日大商学部」「筑波大学」や大田区両親学級、品川区男女共同参画課などで講演を実施。著書に「新ニッポンの父ちゃん~兼業主夫ですが、なにか?~」(主婦の友インフォス情報社)「急に『変われ』と言われても」(共著:熊野英一 小学館クリエイティブ)