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材料費700円以下!手作り惑星モビールは楽しく宇宙が学べる
冬の夜空は空気が澄んでいて、いつもより星がきれいに見える季節。プラネタリウムへ行ってみたり、親子で天体観測を楽しみたいですね。
わが家の年長の息子が宇宙に興味をもったのは、ちょうど1年前。きっかけは、プラネタリウムへ行ったことでした。宇宙の魅力に取りつかれたのは、息子だけではありません。「知れば知るほどすごい! なんて宇宙って広いんだろう!」と、一緒に宇宙の図鑑や番組を見ているうちに、親の方まで宇宙のとりこに。
ちょうどその頃、お店で見かけた太陽系惑星モビールが「ステキだな」と思い、値段を見たら…なんと2万円! 買うか買わないか迷ったあげく、紙粘土で作れるんじゃ…と思い(笑)、作っちゃいました。
写真は去年作ったものです。全長90センチあるのでなかなか迫力がありますが、これより小さくして材料費を抑え、作りやすく改良しました。
「難しそう」と思うかもしれませんが、紙粘土を丸められるなら誰でも簡単に作れます。飾って楽しむだけじゃない! 学べる太陽系惑星モビールを作る“心得”と作り方のコツを交えながら紹介します。
材料費は1000円未満!すべて100均で手に入る
手作り惑星モビールのメリットは、なんと言っても既製品よりかなり安く手に入ること。材料はすべて100均でそろえることができます。
色付きの紙粘土を混ぜ合わせてもさまざまな色が作れますが、今回作るサイズは、紙粘土1袋で足りるので、白い紙粘土を1袋買うことをおすすめします(筆者は紙粘土が足りるか不安だったので赤も購入しました)。
材料
・軽い紙粘土(白) 1袋
・9ピン 10本
※針金の頭に輪っかがついている形の部品です。その名の通り数字の“9”のような形で、アクセサリー制作にも使用
・竹ひご36センチ 2本
・絵の具(アクリル・水彩どちらでも可)
・テグス(手芸コーナーにある透明な糸)
・銅線 (曲げやすいやわらかいタイプ)
・タコ糸
用意するもの
・木工用ボンド(あればグルーガン)
・クッキングシート
・ペンチ
・惑星の写真(図鑑やネット)
まずは子どもと一緒に惑星の色と多きさを徹底調査!
モビールを作り始める前に、太陽系の惑星の色と大きさ、順番を把握する必要があります。図書館から図鑑を借りて来ても、インターネットで調べてもOK! 紙に惑星の色と大きさがわかる絵を書いて、だいたいの設計図を作っておきましょう。
惑星の作り方
1)紙粘土はひび割れを防ぐため、よくこねてから使う
絵の具を混ぜて惑星の色に近い色を作りましょう。一番大きい太陽から作ると他の惑星の大きさを決めやすくなりますよ。
惑星をよく観察すると分かると思いますが、単色の星はありません。必要な色を作って、混ぜ合わせる。同時に2色の絵の具を混ぜ合わせる。いろいろ実験しながら自分が作りたい惑星の色に近づけていくのも楽しいですね。
写真は木星を作った時のもの。木星はしましま模様なので、白と色付きの紙粘土を交互に置いてから丸めました。木星を作るときの参考にしてみてください。
2)すべての惑星を作ったら、クッキングシートの上にのせて1日乾燥させる
月と木星は少し工夫が必要。月は地球にさせるように9ピンの針金をさしておきます。木星は銅線を付けるので、両サイドに針金で少し穴を開けておきます。
3)1日乾燥させたら、9ピンをさしてボンドを付けて固定させる
針金部分が長すぎる場合は、ペンチでカットしてからさしてくださいね。木星に銅線をペンチで切って写真のように、差し込んでおきます。月は地球にさしておきましょう。
さらにもう1日乾燥させます。乾燥させると紙粘土にヒビが入ってしまいます。中と外との乾燥速度の違いによって起きるので、仕方がないことらしいです。その辺は、あまり気にせず進めていきましょう。
乾燥してからアクリル絵の具で色を付けることもできるので、色を変えたいと思ったらこの時点で色を塗ることもできますよ。筆者は、太陽と金星に色を付け加えました。
モビールの作り方
1)竹ひごを十字になるよう、タコ糸で固定する
竹ひごがあまり動かなくなるまでぐるぐる巻きにします
2)竹串のクロス部分と惑星の9ピンにテグスを付ける
最初に太陽をクロス部分につけて、両端に天王星と冥王星を付ける。違う竹ひごの両端に木星と土星を付ける。この時点でバランスが取れていなくてOK
3)水星、金星、地球、火星をバランスよく取り付ける
バランスが取れたら、結び目をボンドで固定します。グルーガンを持っている人は、グルーガンの方が早く乾いていいかもしれません
4)ボンドが乾いたら完成
実際吊り下げてもう一度バランスが取れているか確認します。傾いていたら、竹ひごを少し動かしてバランスを取りましょう
飾るだけじゃない!惑星モビール作りで学べること
太陽系惑星モビールを作る最大のメリットは、惑星について調べるから詳しくなるということ。「この惑星はどんな色でどんな大きさ」「位置はどこにある」と自然と詳しくなっているんです。
息子は惑星モビールを見ながら「水金地火木土天海」の太陽系の並びを覚えることができました。さらに今回作っている最中に、「ちょっと貸して」と惑星と懐中電灯を使って夜と昼を作って遊び始めたり。子どもは遊びの中で知識を吸収していくんだなということを改めて感じました。
ベッドの上に取付ければ、「あの輪っかが付いているのが、土星だね」と、天体観測観測ごっこもできます。
太陽系惑星モビールを作って、秋の夜長に親子で宇宙に想いを馳せてみてはいかがでしょう。