子どもがぐんぐん伸びる「心に響くほめ方」3つのポイント

子どもがぐんぐん伸びる「心に響くほめ方」3つのポイント

子どもたちはほめてもらうのが大好き! 親や先生へ得意気に「ほめて!」というアピールをしてくることも多いと思います。近年、「自己肯定感」というキーワードが教育の場から一般へも広がり、育児書や自己啓発書にも取り上げられるようになりました。ほめることは、自己肯定感を上げる重要なアクションです。でも、「ほめるのって難しい」「正しいほめ方ってなんだろう?」と感じることも。
今回の記事では、小学校の通常級担任や特別支援教育コーディネーターとして活動した経験から、ほめ言葉・ほめ方のコツについて詳しくお伝えします。

ほめたくても、ほめられない!?

「ほめるって難しい。叱る方がほめるよりもラク」…そんなふうに感じる人もいると思います。「子どもはほめて育てましょう!」と言われても、下記のような気持ちになることはありませんか?


・何をほめたらよいか分からない
・どうやってほめればよいか分からない
・バリエーションがなくてワンパターンになってしまう


例えば、保育所や幼稚園、小学校の先生はとても上手にほめてくれます。何人もの子どもを相手にしていても、声かけが途切れることはありません。ほめ言葉のポイントを押さえてほめることに慣れれば、心理的なハードルも下がっていきます。無理にちやほやするようにして、おだてる必要はありません。まずは声をかける回数を増やすことが大切です。
それでは、ほめ方のポイントを3つお伝えします。

ポイント1 驚きをアピールする

驚きを表現することで、「大人の想像を超えた」ということが子どもに伝わります。子どもの年齢が高くなってくると「大げさだよ」なんて嫌がられることもあるかもしれませんが、多少オーバーであっても、確実に伝わることが大切です。ストレートに感情を表現することで、子どもに喜びが伝わります。


・びっくりした!
・そんなことできるの!?
・すごいもの見つけたね/よく気づいたね


子どもの作品の仕上がりや宿題、テストの結果に少しでも成長を感じたら、驚きを伝えましょう。
・絵が前回より細かく描けた
・工作の工夫に努力を感じた
・いつもより字が丁寧に書けていた
・前回と同じ間違いをせずにテストで○をもらった
・子どもがちょっとした気づきをつぶやいた
「そんなことで?」と思うかもしれませんが、「そんなこと」でいいんです。「あなたの変化に気づいたよ」「一歩進んだね」という気持ちを伝えてあげてください。

ポイント2 感謝を表す

子どもが誰かのために頑張ろうとしたときは、その気持ちへ感謝を伝えましょう。大人でも子どもでも、喜んでもらえると嬉しいのは同じです。むしろ子どもは純粋な気持ちで、積極的に喜んでもらおうと頑張ってくれます。
見当外れになることや失敗してしまうこともあるかもしれません。危険な行動については時に叱る必要もあるでしょう。それでも注意することや叱ることより先に、まずは感謝を伝えてあげてください。


・ありがとう
・助かったよ
・あなたのおかげだね


時々、社会の中でも目上の立場になると「ありがとう」が言えなくなる人がいます。感謝は目下から目上にするものと勘違いしている人もいます。相手が子どもであっても、感謝し、感謝されることで気持ちよく過ごせる家庭にしていきたいですね。

ポイント3 親の目線を伝える

「自分がどう感じたか」をポジティブに伝えてみましょう。子どもをほめようと思うと、つい子どもの姿の中にほめるところを探してしまいます。しかしママやパパ自身のポジティブな感想を伝えることで、子どもは「受け入れてもらえた」と感じます。具体的な「何か」をほめなくても、「あなたのことを素晴らしいと思っているよ」という気持ちが伝わればOKです。


・嬉しいよ
・こんなふうに考えたよ
・ここがいいと思うよ


大人から見るとどうしても、仕上がりの粗い部分が気になったり、つたなさにウンザリすることもあるかもしれません。しかし出来不出来にこだわったり、ほかの子どもやきょうだいと比べたりすると子どもは否定されたと感じてしまいます。子ども個人のレベルに合わせて、ポジティブに伝えることが重要です。

番外編 子どもに聞いてみる

日々子どもに声をかけていますが、それでもとっさに言葉が出てこない時もあります。そんなときはこの本がおすすめです。

自分でできる子に育つ ほめ方 叱り方(島村華子・著/ディスカヴァー・トゥエンティワン)は、14万部突破のベストセラーとなった話題の書籍で、タイトル通り、ほめ方と叱り方にフォーカスした育児書です。ほめ方についてもたくさん例が挙げられています。
私が声かけのバリエーションに使えると思ったのは「子どもに褒めてほしいポイントを聞くこと」。


・頑張ったのはどこかな?
・難しかったのはどの問題?
・どう感じた/思ったのかな?


パッと見てほめるポイントが見つからない時は、それとなく子どもの気持ちを聞いてみましょう。子ども自身が見てほしいと感じる部分に注目する方法です。同じものを見ていても違う視点や気づきが得られることもありますし、子どもと話題を共有しやすいと思います。ぜひやってみてくださいね。

ライター

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こどもりびんぐ &あんふぁん編集部

「子育ての迷いに、頼れるコンパスを。」子育て中のママ・パパの気持ちを楽にする記事を発信中。未就学児〜小学生を子育て中の現役ママ・パパも多い編集部です。

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