「絵本の読み聞かせが正直しんどい」そんなママパパに伝えたいこと
読み聞かせは子育てに必須…でしょうか?
「絵本の読み聞かせをしましょう」「親子で絵本を開く習慣をつけましょう」など、“絵本の読み聞かせは、子育てに必須”といろんな場面で聞きますね。
私は絵本専門士。絵本を多くの人に楽しんでもらいたい、絵本のよさを知ってもらいたい、そんな思いでいつも絵本を紹介しています。
でも、子育て中のママ・パパの中には、「毎日の読み聞かせが大変」という人もいるのでは?
そこで、今日は「絵本の読み聞かせ、しなくていいよ!」という観点で話をすすめていきたいと思います。
「絵本」は単なるツール!
「親子で絵本を開く時間が大切ですよ」、というその真意は、「親子で一緒に過ごす時間が大事だよ」ということだと私は思っています。
そう、絵本があれば手っ取り早く、親子で共通の空間・時間ができる、そのための近道だということ。
つまり、ほかに手段があれば、絵本の読み聞かせにこだわる必要はない、ということです。
「絵本」じゃないものを探してみて!
私が、絵本専門士という資格を取り、絵本のよさをみなさんに伝えたい、知ってほしいと思ったのは、自分の子育ての中で親子の時間を作るのに、「絵本」が便利だったからです。だから私は「絵本、いいよ!」と言いますが、別のママにとっては、それが「ブロック」かもしれないし、「お絵描き」かもしれません。
ぜひ、自分の得意なこと・好きなことの中から、子どもと一緒に楽しめることを見つけてください。
でも、絵本を読んで安心したい…という気持ちも
でも、世の中的に「子育てに絵本は必須」という雰囲気の中で、子どもに絵本を読んでいないことが、ちょっと不安になってしまうママもいるかもしれませんね。
絵本を読むのは苦手、好きじゃない…、でも絵本を読んであげたい。もしくは、「絵本がいいよ」と言われるから読みたいけれど、そもそも子どもが絵本好きじゃないし…。そんな時には、しかけ絵本や歌う絵本、ふれあい絵本はいかがでしょう?
「しあわせならてをたたこう」
作:デビッド・A・カーター、訳:きたむらまさお 大日本絵画
【概要】
だれもが知っている「しあわせならてをたたこう」の歌にあわせて、手をたたいたり、しっぽを動かしたり、というしかけが登場。
【おすすめポイント】
絵本のしかけと歌で、思わず踊り出しそうになるお子さんもいるかも。一緒に歌って、楽しく親子の時間を紡ぎだせるのではないでしょうか。
「くっついた」
作・絵: 三浦 太郎 こぐま社
【概要】
「くっついた」という呼び声とともに、きんぎょさんが、ぞうさんが、おさるさんが、いろいろな方法でくっつきます。そして、最後は、誰とくっつくのかな?
【おすすめポイント】
最後はぜひ親子で「くっついた」をしてみてくださいね。ママと子だけでなく、パパも一緒に「くっついた!」
絵本というよりも、ふれあい遊びと言った方がいいのかもと思える内容です。絵本には見向きもしない、という子どもでも、親子での絵本を通したふれあい遊びならきっと楽しんでくれますよ。
気持ちをラクに、便利なツールとして活用してみて!
今はとても絵本人気が高く、子育てにはなくてはならない、読まねばならない、そんなふうに思ってしまっているママも、絵本は子育ての中で、便利に使えるツールだと思えば、ちょっとは気がラクになるのでは?
絵本を読んでもいいし、読まなくてもいいし、使いたい人は存分に便利に使ったらいいと思います。そして絵本以外にもいろんなツールがあるので、自分にぴったりのものを見つけてくださいね。