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てぃ先生に聞いてみよう!「テンションが上がり過ぎる子、どう対応したらよい?」
現役保育士であり、さまざまなメディアで活躍している「てぃ先生」は、子育て中のファミリーに寄り添う心強い存在。そんなてぃ先生に、読者のお悩みに応えてもらいます。
今回のお悩み:子どものテンションをどう抑えればいい?
わが子はテンションが上がると大声を出したり、友達に勢いよく近づいてけがさせそうになったりします。注意しても聞かないことが多く、この春から小学生になるので心配です。[5歳、小学校低学年のママ]
テンションを合わせると、話が伝わりやすくなります
「テンションが上がり過ぎること」と「友達に勢いよく近づいてしまうこと」を、分けて考えた方がいいと思います。
まず、テンションが上がると注意を聞かないことについては、特に子どもは興奮した状態だと他人の声は聞こえにくいもの。聞いてもらうには、親も一緒に興奮して同じ土俵に上がるのがおすすめです。「きゃー!」となっている子どもに、大人が冷静に話しかけても届くはずがありません。親も一緒に「きゃー!」となって初めて、子どもの意識の中に入れるのです。その上で「でもね、ちょっと声が大きいかな」と声を掛けた方が、子どもにも話が伝わりやすくなるでしょう。
友達に勢いよく近づいてしまうことについては、「けがさせそうになる」という点が気になります。おそらく、今までそのような場面があったら、ぶつかる前に防いでいたのでは。大人が見守っていれば、幼児の体格でぶつかるだけで相手に大けがをさせることは、ほぼないでしょう。今のうちに「勢いよく近づくと相手がびっくりして泣いたり、尻もちを付いたりする」ということを経験させて、自分で気が付く機会を設ける方がいいですよ。
ここがPoint!
テンションを抑えることも友達と適度な距離感を取ることも、これから学んでいくこと。子どもの成長を信じて、長い目で見守っていくことが大切です。