自由研究は牛乳パックで再生紙を作ろう!幼児から高学年まで応用がきく
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夏休みの自由研究、どうしよう…と悩むママやパパもいるのでは?
私がおすすめしたいのは、「牛乳パックの紙すき」です。
材料費や時間があまりかからず、学年に合わせて応用がきくので、きょうだいで取り組むのもおすすめですよ。
低学年は工作として!郵便の仕組みと組み合わせても◎
低学年なら、紙すきで作ったハガキなどを、「自由工作」としてそのまま提出することができます。
作る工程で、着色したり、押し花などを使って華やかにするのも楽しいですね!
もし、「作るだけでは物足りない」と言う場合、どうやって(紙の丈夫さや厚さ、色や柄を)工夫して作ったのかレポートのようにまとめてもいいでしょう。
もっとしっかり学習したい場合、工作と社会科を融合した調べ物にすることもできます。
例えばハガキを作ったのであれば、実際に自宅や祖父母の家に送ってみる方法も。
郵便局へハガキを持っていくと「切手」を購入する必要があり、「消印」を押され、最寄りの郵便局から自宅や祖父母宅まで何日間で届くのか?といった「郵便」の仕組みを体感することができます。
さらに、子ども自身が疑問に思ったことを図書館で調べてまとめたら、れっきとした調べ学習になります。
高学年は「紙」の比較やリサイクルなど理科や社会と絡めて
高学年なら理科や社会の内容と絡めて、研究レポートを作ることができるでしょう。
理科としてやるなら、牛乳パック以外の素材で紙すきをしたらどうなるのか比較し違いを考察しても面白いですし、普通のノートやコピー用紙のような紙と比較し、「紙」はどうやってできているのか調べてみる方法もあります。
社会としてやるなら、紙すき以外の身近な紙のリサイクルは何があるか?を探したり、リサイクルの観点からSDGsに絡めた切り口にしてレポートを作成できそうです。
あるいは、現代使われている紙がどういう過程を経て今のような紙になったのか、「紙の歴史」をまとめてもいいでしょう。
牛乳パック紙すきのやり方
紙すきのやり方は下記の通りです。
今回、市販の紙すきセットを使用せず、家である物で代用できないか試してみました。
やはり市販品を使った方が簡単できれいですが、代用品でもなかなかの出来ばえ(笑)。時間のある人は試してみてください。
1.紙すきセットを用意しておく
バットの上に、水切りネットなどをできるだけピンと張るようにして固定(裏側でガムテープで貼り付けています)し、上に、ハガキ大の穴を開けたプラスチックトレイを置きます。できれば丈夫な網目(網戸の網のようなもの)だとうまくいきそうです。
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2.洗って切り開いた牛乳パックをバケツなどに3日程度入れてふやかして、透明なシート状のものをはがす
外側だけでなく内側も同様に。はがしたシートは廃棄し、白い部分(パルプ)だけ集めます。
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3.パルプを細かくちぎって、水を足し、ミキサーで細かくする
すり鉢を使い、すりこぎですりつぶしてもOK。細かいほどきれいな仕上がりに。画像はミキサーにかけたあとのパルプを少し取り出したもの。
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4.紙すきセットのプラスチックトレイにパルプ液を流し込みます。水が出てくるので、バットをそっと傾けて流します。
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5.ある程度水が切れて乾いてきたら、ネットからそっと剥がして乾かす
今回は、梅雨明けで天気が良かったのでベランダでバットごと日光にあてて乾かしてみました。
わが家は窓に貼って放置することもありますが、早く乾かしたい場合は半紙などに挟んでアイロンをかけます。
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※ハガキに色をつけたい場合は、3の段階で水で溶いた食紅を入れてください
※押し花や刺繍糸などを入れたい場合は、4の過程で入れ、上から再度パルプ液をかけます
※市販の紙すきセットを使う場合は、そのやり方に従ってください
※幼稚園児の場合は、写真のような大き目のクッキー型に流し込んで作るのも◎
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牛乳パック紙すきの注意点
・ミキサーを使う場合、パルプを入れすぎるとミキサーが壊れることがあります
・パルプ液を水道に流すと詰まってしまうので、流さないでください
・事前準備でしっかりと牛乳パックをふやかすと、透明なシートがラクにはがせます
・早く乾かすために、アイロンを使用する場合、熱で押し花などが変色することがあるので注意を
・実際のハガキとして郵便に出すときは、重さや破損に注意してください。郵便局へ持参し、測ってもらうと安心です。ポロポロと崩れそうな場合は、封筒に入れて送りましょう
・刃物やアイロンを使うときは大人がそばにいて、ケガややけどに注意してください
チャレンジしやすい自由研究!
牛乳パックは簡単に用意でき、事前に準備さえしておけば、あとはそれほど時間をかけずに作れるので、夏休みにチャレンジしやすいと思います。
紙すきをした後のまとめも、視点を変えて、テーマを学年別に設定すれば、きょうだいで取り組めるのもいいですね!