次も誘ってもらいやすい…!友達からの誘いの上手な断り方、しばぴーが教えます

次も誘ってもらいやすい…!友達からの誘いの上手な断り方、しばぴーが教えます

芸人300組にネタを提供してきた作家「芝山大補」さんこと「しばぴー」が、お笑い芸人が使っているコミュニケーションの技術を伝授し、お子さんや保護者のコミュニケーションの悩みに答える『教えてしばぴー!人生が楽しくなる「コミュ力」レッスン』。今回のお悩みは…?

case. 今回のお悩み

わが子は友達から「一緒に遊ぼう」と声をかけられても、気分によっては「一人で遊びたいから嫌だ」と言って不機嫌に断ってしまい、友達を戸惑わせてしまうようです。上手に気持ちを伝える方法を教えてください。

質問ありがとうございます。なるほど〜。確かにそういった伝え方だとお友達もガックシするかもしれませんね。でも、自分のやりたいことを優先できているのはエラいですね。僕なんか、誘われたら断りきれずやりたいことを後回しする時がありますから(イエスマンとは僕のことです)。

そういった観点で見ると、お子さんは自分のやりたいことに没頭できていて「エラい」とも言えますね。でも、やっぱりお友達も大切にしておいたほうが人生は楽しいと思います。なんかの誰かさんの言葉で「早く行きたければ一人で行け、遠くへ行きたければみんなで行け」という名言があります(名言やのに誰か知らんのかい)。これは「早く行動したいなら一人でやってしまった方が良い。ただ、とんでもないことを成し遂げたいのなら、仲間と力を合わせた方が良いよ」という意味です。

僕も、TikTokやYouTubeや講演などは仲間に手伝ってもらっています。とてもじゃないけど、僕一人ではここまで来れなかったです(まだまだ道半ばだけど)。なので、現時点ではお子さんがどういった目標を持つ人になるかわかりませんが、いざ何か大きな目標をもったときに仲間が必要になるかもしれません。そんなときのために今からでも友達を大切にする伝え方を学んでおいてほしいです。

僕も仲間に手伝ってもらっています

誘いを断るときの伝え方、2つのワザ

ということで、今回は「誘いを断るときの伝え方」をお伝えします!!BGM:巨人の星(古くてゴメンなさい)

誘いを断る時は即断ではなくクッションを入れよう

まず、お子さんのお話で心配になったのが間髪入れず断っていないかな?というところです。すぐに「一人であそぶから嫌だ」と返されたらお友達は「僕に興味がないのかな?」と残念に思ってしまうかもしれませんよね。

だからこそ、誘いを断るときは即断ではなくクッションを入れましょう。クッションというのは「ん〜」と少し悩んでいるフリをすることです。

■例1

A、一緒に遊ぼう

B、一人で遊びたいから嫌だ

■例2

A、一緒に遊ぼう

B、ん〜!(考えるフリ)一人で遊びたいから嫌だ

こんなふうに少し悩んでいるフリをするだけで、お友達も「一瞬でも遊ぶことに興味をもってくれたのかな?」と思えますよね。だから、まずは「悩む」というクッションを入れて柔らかく伝えてほしいです。

「今は気分ではない」とタイミングを理由にする

さらに、できるのならば「今は気分ではない」ということを以下のように強めればさらにヨギボーぐらい柔らかくになります。

■例3

A、一緒に遊ぼう

B、ん〜。今は一人で遊ぶ気分でなんだよね。だから一人で遊ぶね

「一人であそぶから嫌だ」と断られると「一人で遊ぶのが好きなんだ。もう誘わない方がいいかも…」と考えてしまい、今後もう誘ってもらえなくなってしまいます。しかし、この例3のように「今は」と伝えると、お友達も「タイミング次第では遊んでくれるかも」と希望を持てるので、次も誘いやすくなると思うんです。

「自分の気持ち」を大切にしながら、正しく言葉にする練習を

お子さんの「一人で遊びたいから嫌だ」には、まだ言葉にできていない「自分の気持ち」が隠されているかもしれません。「今は一人で遊びたい気分だから」嫌なのかもしれませんし、「お友達が誘ってきた遊ぶ内容が」嫌という可能性もあるでしょう。その表現されていない「自分の気持ち」を正しく言葉にすることができれば、相手に誤解をされることは減っていくと思います。

ですので、お子さんが「何か嫌だ」と言ったときは、「1分間、何がどう嫌なのか考えてみよう」と少しゲームっぽく深掘りするクセをつけていくといいかもしれませんよ。

ただ最初にも言いましたが、自分の一番やりたいことに素直なことは自分の気持ちを大切にしているということです。そこは変わらず今のままでいてほしいなと思います。これからもお子さんの周りに誘ってくれるお友達がたくさんできることを願っていますね。

今回のまとめ

では、今回のまとめです。

  • 即断ではなく「ん〜」と悩んでるフリを入れてみる
  • 何が原因で断られているのかわからないので「今は気分ではない」とタイミングを理由にしてみる
  • 普段から「嫌だ」と言ったときは、「1分間、何がどう嫌なのか考えてみよう」と自分の気持ちを言葉にする練習をしてみる

みなさん、寒くなってきたので外出る時はヒートテックをお忘れなく。
では、また来月ここでお会いしましょうね!(シュワッチ!)

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学び・遊び・教育

ネタ作家 芝山大補

お笑い芸人300組以上のネタ作家を務める人気お笑い講師。2007年NSC大阪校入学。2009年・2011年にはキングオブコント準決勝進出。ネタ作家に転身後は、賞レースのファイナリスト、セミファイナリストなどのネタ制作に携わる。
「笑いの力で人間関係に悩む人を救いたい」という思いから、お笑いの技術を言語化。2022年には「おもしろい話し方 芸人だけが知っているウケる会話の法則」(ダイヤモンド社)を出版し、2024年2月には7万部を達成。現在は大学や企業の講演でも活躍中。その他の著書に「お笑い芸人が教える みんなを笑顔にしちゃう話し方」(えほんの杜)がある。

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