【子どもの防犯】1人で行動するようになる前に教えておきたい3つのポイント
時短で、賢く、楽しく子育て。働くママでも、毎日たった5分からできる!知育や子どもの心と体を育てるノウハウを、SakuraEdu代表の荒井聖子さんに教えてもらいます。今回は、「子どもの防犯意識」を育てる3つのポイントについて。
1.防犯ワード「いかのおすし」
20年も前のこと、「いかのおすし」という防犯ワードを知る機会がありました。昨今でも子どもの安全をどう守るか、深く考えさせられる事例が多く起きています。
一例では、警視庁のデータで9歳以下の行方不明者は、すぐに戻った例や事故も含めてですが年間1000人強という非常に大きな数字になっています。
「いかのおすし」は小さな子どもでも覚えやすく、実行しやすい防犯対策をまとめたものです。
- いか…約束のない人について「いかない」
- の…約束のない人の車に「のらない」
- お…危ない時は「おおごえ」を出す
- す…危ない時は「すぐ」逃げる
- し…何かあったら親、先生、警官に「しらせる」
以前は「知らない人」について行かない、「知らない人」の車に乗らないと説明されていましたが、「知っている人」であっても約束がなければ、絶対に避けなければなりません。
「大声を出す」というのも咄嗟の場面ではなかなか難しいものです。やはり手の届くところに防犯ブザーを身につけていることが大切だと思います。それぞれの意味をよく説明して、どんな場面で起こりうるかロールプレイングしておくと良いですね。
2.「距離を保つ」練習をする
加えて練習しておきたいのは「距離を保つ」ことです。人が寄って話しかけてきたら、手を伸ばして一歩踏み出しても届かない距離を保ちます。相手が一歩近づいたら、こちらも一歩下がる、の繰り返しです。
家でもできますのでぜひやっておきましょう。エンジンがかかっていたり、人が乗ったまま停車している車の横は連れ去りなどの危険がありますので、歩く時には距離を保つよう練習しておきましょう。
「お母さんが倒れた」「お父さんが事故にあって病院に運ばれた」などは子どもが恐怖を感じる言葉ですから、利用してくる場合があるでしょう。想定できる言葉を子どもに伝えて、絶対についていかないように教えておきましょう。
3.困っている人がいたら「大人の助けを呼ぶ」
道徳的には「困っている人を助けましょう」と子どもたちには教えたいですが、それも注意しなければなりません。「道が分からない」「具合が悪くて立てない」「飼い猫がいなくなった」など、良い子であれば放っておけない場面です。
でもやはりこのような場合でも、距離をきちんと保ちながら大人の助けを呼ぶなどの方法を教えておきたいものです。わが子たちは、中学校で先生に「倒れている人がいても、あなた1人では助けられません。自分で助けなくて良いので、助けを呼ぶようにしましょう」と言われていたそうです。
子どもが1人で行動する前の段階で、ぜひ家庭で話し合ってみてくださいね。